と(名前) |
人物像 |
作品名 |
寅夫 |
28歳。被告。
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「奇妙な被告」 |
植木 寅夫(ウエキトラオ) |
とみ子 |
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料亭「小雪」の座敷女中。15番線ホームの目撃者。
お時の遺体を引き取りに行く。 |
「点と線」 |
とみ子(トミコ) |
友子 |
塩野友子。塩野泰治の妻。 |
「二冊の同じ本」 |
友子(トモコ) |
冨子 |
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辰太の妻。平吉の妻で、夫(辰太)の母のように良くできた妻。
辰太に殺される。 |
「恩誼の紐」 |
富子(トミコ) |
藤次郎 |
本名藤次郎。作家。頭は禿げている、短く刈っていた。
禅寺の僧侶だったと言う |
「理外の理」 |
藤次郎(須貝 玄堂)(スガイトウジロウ) |
藤兵衛 |
作中作品(縊鬼)の登場人物。
縊鬼に取りつかれ、首縊りをさせられそうになる。 |
「理外の理」 |
藤兵衛(早瀬 藤兵衛)(ハヤセトウベエ) |
藤兵衛 |
亀井藩留守居役。根岸に妾を持つ。「白梅」の香木を妾に渡す。
詰腹切る |
「白梅の香」 |
藤兵衛(堤 藤兵衛)(ツツミトウベエ) |
とみ子 |
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栄治の妻。痩せぎす、色黒、うすい唇。饒舌。40歳。
以前は身体が資本の水商売? |
「お手玉」 |
とみ子(角屋 とみ子)(カドヤトミコ) |
トルベック |
シャルル・トルベック。二十二、三歳の青年。
亜麻色の髪と、碧色の眼をしていた。神父 |
「黒い福音」 |
トルベック |
トラ |
精神薄弱な上に盗癖がある。
年齢は十七だが、身体は大人のように大きかった。 |
「肉鍋を食う女」 |
トラ(天野 トラ)(アマノトラ) |
藤兵衛 |
川島配下の岡っ引き。子分は幸太、亀吉、伝八、春造、銀五郎。
女房はお粂。 |
「鬼火の町」 |
藤兵衛(トウベエ) |
徳松 |
元服後、綱吉を名乗る(館林右馬頭綱吉)。五代将軍。性格に奇矯なところがある |
「予言僧」 |
徳松(綱吉)(トクマツ) |
敏夫 |
警部補 |
「なぜ「星図」が開いていたか |
矢島 敏夫(ヤジマトシオ) |
都久雄 |
東都中央学園の教諭。山岡、森等とハン・ストに参加。蛇に恐怖と嫌悪 |
「なぜ「星図」が開いていたか |
藤井 都久雄(ヤジマトクオ) |
敏夫 |
岩崎自動車商会勤務、東京本店営業主任。車のセールスマン。34歳 |
「留守宅の事件」 |
栗山 敏夫(クリヤマトシオ) |
藤三郎 |
女のような細づくりの身体。木谷太兵衛を討つ。
海賊となり身を起こす |
「疵」 |
高月 藤三郎
(コウズキトウザブロウ/タカツキ) |
友三郎 |
希望建設社長。三十三、四歳。元暴力団員との噂がある。 |
「不法建築」 |
高鍋 友三郎(タカナベトモサブロウ) |
敏夫 |
大学講師。浜田学部長の意向で助教授になれない。 |
「葦の浮船」 |
西脇 敏夫(ニシワキトシオ) |
友吉 |
仕舞の師匠。三十歳過ぎ、色の白い役者にしてもよいような華奢な身体つき。 |
「土俗玩具」
「小町鼓」 |
観世 友吉(カンゼトモキチ)
(ユウキチ) |
豊一郎 |
劇作家。ヌーボー・グループ |
「砂の器」 |
武部 豊一郎(タケベトヨイチロウ)
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トヨ |
関川重雄の家の通いの家政婦。54歳 |
「砂の器」 |
中村 トヨ(ナカムラトヨ) |
留吉 |
炭鉱の事務員。妻が黒人兵に強姦される。妻と別れエージャレス勤務
エージャレス=死体処理班 |
「黒地の絵」 |
前野 留吉(マエノトメキチ) |
利通 |
江藤新平の政敵。
初代内務卿、佐賀の乱が勃発すると、ただちに自ら鎮台兵を率いて遠征、瓦解させる。 |
「梟示抄」 |
大久保 利通(オオクボトシミチ) |
敏兼 |
江藤新平の部下。後に裁判長となって江藤に「梟首」の刑を言い渡す。 |
「梟示抄」 |
河野 敏兼(カワノトシカネ) |
都貴子 |
官庁の事務員。特別美しい女ではなく、綺麗さはないが 、内面的な率直な美しさが顔にほの明るく出ていた。二十四歳 |
「憎悪の依頼」 |
佐山 都貴子(サヤマトキコ) |
登代子 |
二十一歳。実業家の娘。別荘に女中二人と滞在。
整った横顔、半透明な白い皮膚。結果として宮原次郎を翻弄する。 |
「消滅」 |
宇津井 登代子(ウツイトヨコ) |
徳一郎 |
昭和電業製作所会計課長。パクリ事件の被害者。社長に叱責され自殺する。
萩崎竜雄に詳細な遺書を残す。 |
「眼の壁」 |
関野 徳一郎(セキノトクイチロウ) |
友二郎 |
紅玉タクシーの事故係。誠実な調査と経験から仕組まれた事故を突き止める。 |
「交通事故死亡1名」 |
島村 友二郎(シマムラトモジロウ) |
巴之助 |
女義太夫。二十四になる。芸は一流、器量もそこそこ。六右衛門が旦那。畳屋の与吉という男が出来る。
六右衛門と手を切りたいが三年になる付き合い。 |
「女義太夫」 |
竹本 巴之助(タケモトトモノスケ) |
藤吉 |
寄席の番頭 |
「女義太夫」 |
藤吉(トウキチ) |
富太(仙山) |
植木屋の辰巳屋甚兵衛。大山詣りの講元。加賀屋の六右衛門の手下 |
「逃亡」(原題:江戸秘紋) |
富太(仙山)(トミタ・センザン) |
豊三 |
国威復権会の副会長 |
「球形の荒野」 |
杉島 豊三(スギシマトヨゾウ) |
敏雄 |
鳥見和子の夫。広告代理店に勤める。地方採用のため本社勤務は諦めていた。
妻の思わぬ受賞で、文筆家の夫としての本社勤務を夢見る。 |
「再春」 |
鳥見 敏雄(トリミトシオ) |
俊郎 |
医者。本家の跡取り。杉山医院を開業、妻の秀と二十四,五の住み込みの看護婦と同居。
男の子が二人。 |
「田舎医師」 |
杉山 俊郎(スギヤマトシロウ) |
伴子 |
A総合銀行の行員。出納係で、7年のベテランだった。
容貌も綺麗な方で、縁談もあったが結婚の時期を逃す。28,9歳になる。
十三歳上の男がいた、名前は細田竜二。彼とは四年越しの関係だった。
竜二との結婚に慰謝料として三千万円必要になるが、自分で工面を決意する。 |
「百円硬貨」 |
村川 伴子(ムラカワトモコ) |
とも子 |
池浦源作の現在の妻。未亡人で小金を貯めているらしい。
源作はとも子の小金が目当てで結婚したと言われている。 |
「犯罪広告」 |
竹岡 とも子(タケオカトモコ) |
富夫 |
俳号が冨亭。洋菓子店の店主。野鳥の声を聞きながらの句会を提案する。
録音機をそろえるなど幹事役を引き受ける。
ばあ「青い河」のホステスのマチ子と一番深い仲のようだ。マチ子に脅されている可能性がある。 |
「二つの声」 |
妻我 富夫(ツマガトミオ) |
敏郎 |
俳号は敏生(ビンセイ)。金物店の店主。若い妻の孝子がいる。マチ子と関係がある。
妻の孝子は奔放で福地嘉一郎と関係があるようだ。 |
「二つの声」 |
進藤 敏郎(シンドウトシオ) |
留吉 |
山陰地方の学校を卒業し、東京の私大を卒業して官庁の役人になる。
エリートコースからは逸れているが、地方では出世頭である。 暇な部署であるが、課長補佐として無難に勤めている。妻の純子と二人の子供がいて、官舎で暮らしている。
酒も飲まずに真面目な男だったが、チッョトした切っ掛けで、麻雀を始める。下手の横好きで、深みにはまる。
手慰み程度の役所の麻雀と決別するつもりが、浜岡に誘われてレートの高い麻雀にのめり込んでいく。
故郷の山林を売却することをただ一つの頼りに借金地獄に転落する。心の中に巣食う「弱気の虫」が災いする。 |
「弱気の蟲」 |
川島 留吉(カワシマトメキチ) |
とも子 |
小間物屋の店員。店の主人が女にはまり、金を持ち出すのを見ている。
店主の夫婦関係もお見通しだった。「家政婦は見た」ではないが、店員は見ていた。 |
「坂道の家」 |
高島 とも子(タカシマトモコ) |
敏行 |
横内保と名乗っていた。吉野正子の証言で確定する。下沢敏行と山本秀夫は同一人物らしい。 |
「失踪」 |
下沢 敏行(シモザワトシユキ) |
知枝 |
信子の同僚。後に祥子の同僚にもなる。妹尾郁夫と関係がある。笠原信子の交友関係も知っている。
一見祥子には親切であるが... |
「黒い樹海」 |
町田 知枝(マチダトモエ) |
とく子 |
女流評論家。亭主は売れない彫刻家(高木利彦)。下落合に住んでいる。妹尾郁夫とは仲が悪い。 |
「黒い樹海」 |
高木 とく子(タカギトクコ) |
利彦 |
売れない彫刻家。高木とく子の夫で彼女に食わせて貰っているようだ。太い眼鏡を掛けている。
祥子が最初に会ったときは、派手なシャツを着てマドロスパイプを咥えて現れた。 |
「黒い樹海」 |
高木 利彦子(タカギトシヒコ) |
利夫 |
小説家。清張を投影している人物と言える。「小倉の鴎外」なる作品を物にしている。
「鴎外の小倉日記」の研究家でもある。 |
「削除の復元」 |
畑中 利夫(ハタナカトシオ) |
徳三郎 |
市井の鴎外研究家? 畑中利夫に手紙を出して質問する.。友石定太郎の縁者。 |
「削除の復元」 |
工藤 徳三郎(クドウトクサブロウ) |
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