松本清張(1123)_隠花の飾り(改題) 第十話 再春

(原題=清張短編新集)  

題名 隠花の飾り 第十話 再春 
読み インカノカザリ ダイ10ワ サイシュン
原題/改題/副題/備考 【清張短編新集】第十話として発表
シリーズ名=隠花の飾り
(原題=清張短編新集) 

●全11話=隠花の飾り(11話)
 1.
足袋
 2.狗
(改題=愛犬)
 3.
北の火箭
 4.
見送って
 5.
誤訳
 6.
百円硬貨
 7.
お手玉
 8.
記念に
 9.
箱根初詣で
10.再春
11.遺墨
● .
あとがき
本の題名 隠花の飾り【蔵書No0150】
出版社 (株)新潮社
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1979/12/05●初版
価格 800
発表雑誌/発表場所 「小説新潮」
作品発表 年月日 1979年(昭和54年)2月号
コードNo 19790200-00000000
書き出し 鳥見可寿子はペンネームで、本名は和子である。短大にいたころ校内の同人雑誌に出していた小品の筆名をそのまま使ったのだった。二年前、彼女が中央の文学雑誌に出した小説が新人賞となり、つづいてその年の或る文学賞となった。その文学賞は相当な権威があったので、鳥見可寿子の名は土地で一躍有名となった。そこは中国地方第一の都市だった。和子はこの市に生まれ、やはりこの市に生まれた鳥見敏雄と十年前に結婚した。夫は東京に本社がある広告代理店につとめていた。子供がないので、三年前から時間をみては小説を書いていたが、それはじぶんだけの愉しみであり、夫に言わせると「女房の玩具」だったし、土地の文学グループにすすんで入ることもなかった。短大のときに歴史学の教授が市民のあいだにつくった郷土史会に和子は顔を出していたが、北原茂一郎というその教授が定年退職したのちも彼女はときどき北原家に出入りして郷土史の話など聞いていた。
作品分類 小説(短編/シリーズ) 16P×580=9280
検索キーワード ※作中小説で「春の血」(1958年(昭和33年)文藝春秋1月号)が使われている。/2006年7月10日発見
春の血・トーマスマン・文学賞・新人賞・陽海文学・短歌・結社・郷土史会・同人誌・家庭裁判所・調停委員・市議会議長・広告代理店・文筆業・襲撃・盗作・作中作