松本清張_隠花の飾り(改題) 第二話 愛犬(改題)

(原題=清張短編新集/原題=狗)

題名 隠花の飾り 第二話 愛犬
読み インカノカザリ ダイ02ワ アイケン
原題/改題/副題/備考 【清張短編新集】第二話として発表
シリーズ名=隠花の飾り
(原題=清張短編新集) 
●全11話=隠花の飾り(11話)
 1.
足袋
 2.狗(改題=愛犬)
 3.北の火箭
 4.
見送って
 5.
誤訳
 6.
百円硬貨
 7.
お手玉
 8.
記念に
 9.
箱根初詣で
10.
再春
11.
遺墨
● .
あとがき
本の題名 隠花の飾り【蔵書No0150】
出版社 (株)新潮社
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1979/12/05●初版
価格 800
発表雑誌/発表場所 「小説新潮」
作品発表 年月日 1978年(昭和53年)2月号
コードNo 19780200-00000000
書き出し おみよさんは京橋近くの会席料理店「初音」の会計係をつとめている。店は、こぢんまりしたビルの七階と八階の全フロアを占めていた。「初音」はいい客をもっていた。商社も一流どころのが使ってくれていた。おみよさんがこの店にきて八年になる。入ったとき二十七歳だったが、その容貌から会計係で置くのは惜しいので、二年ぐらいして座敷に出るように店主から言われたけど、とうとう銀鼠の着物を断った。銀鼠の着物はお座敷女中のお仕着せである。店にはそういうのが三十人ばかりいて、全部通いであった。おみよさんは色白のふっくらした顔立ちで、眼が大きい。唇の少し厚いのが難だが、口紅をせまく塗っているので、それほど目立たない。笑うと八重歯がこぼれる。お座敷女中には、若さといい、容貌といい、彼女ほどの女はそれほど居ないので、店主が彼女を座敷に出したがるのも無理はなかった。
作品分類 小説(短編/シリーズ) 17P×580=9860
検索キーワード