| し(名前) | 人物像 | 他の読み | 作品名 | 
          | シンバラ タエコ | 48歳。院長夫人(夫は5年前に死亡、未亡人) | 「に」 | 「春の血」 | 
          | 新原 田恵子 | 
          | シオノ タイジ | 4年前に死亡。鉱山経営者。 東京の西郊外に家を建て夫婦二人ですむ。子供なし。
 |  | 「二冊の同じ本」 | 
          | 塩野 泰治 | 
          | シオノ トモコ | 塩野泰治の妻。 | 「と」 | 「二冊の同じ本」 | 
          | 塩野 友子 | 
          | シオノ ケイタロウ | 本名、河合義男。塩野泰治の養子。篠村博子の従姉の亭主 | 「か」・「け」 | 「二冊の同じ本」 | 
          | 塩野 慶太郎 | 
          | シノムラ ヒロコ | 8年前に死亡。当時38歳、自殺。塩野泰治の愛人 |  | 「二冊の同じ本」 | 
          | 篠村 博子 | 
          | ジンベエ | 植木職人。戸村兵馬の信頼も厚い | 「に」 | 「怖妻の棺」 | 
          | 仁兵衛 | 
          | シオタ ヨシコ | 満州に行った夫の帰りを持つ女。 庄田咲次と情人関係(小説内の表現)
 |  | 「地方紙を買う女」 | 
          | 潮田 芳子 | 
          | ショウダ サクジ | 潮田芳子や福田梅子と情人関係(小説内の表現)。妻もいる。 |  | 「地方紙を買う女」 | 
          | 庄田 咲次 | 
          | シンタ | 主人公。幼児体験が同じ過ちを犯させる?。 |  | 「恩誼の紐」 | 
          | 辰太 | 
          | シゲタ マサト | 画家。広子の前夫。故人 |  | 「紙碑」 | 
          | 重田 正人 | 
          | シノハラ ケイスケ | 波濤会を創設 |  | 「紙碑」 | 
          | 篠原 恵助 | 
          | シモオカケイジ | 刑事。石井の故郷山口「小郡」へ向かう |  | 「張込み」 | 
          | 下岡刑事 | 
          | シンゾウ | 贋札つくりに集められた職人。 病気になるが、町医者大麻の計らいで家に帰される。
 |  | 「贋札つくり」 | 
          | 新蔵 | 
          | シンゾウノニョウボウ | 夫の新蔵から「贋札つくり」の事情を聞き密訴する。 「贋札つくり」露見の原因となる。
 |  | 「贋札つくり」 | 
          | 新蔵の女房 | 
          | シラカワ
                フクタロウ | T市(富山市)の資産家。鬼塚球磨子と結婚。 息子夫婦は遭難して死亡、3人の孫。
 |  | 「疑惑」 (原題= 昇る足音) | 
          | 白川 福太郎 | 
          | ジョウシュウノクマゴロウ | 上州の熊五郎。押し入り。 卯助の昔仲間で卯助を「大そうなお人だ」という。
 | 「く」 | 「左の腕」 | 
          | 上州の熊五郎 | 
          | ショウキチ | 二十三、四。腕の良い渡り職人、皐月屋に世話になる。 一旗揚げる野望を持つ。
 | 「よ」 | 「虎」 | 
          | 庄吉(与助) | 
          | シギカイギチョウ | 笠木議員に理解を示しつつ常識人的発言、態度。 | 「く」 | 「市長死す」 | 
          | 市議会議長 | 
          | シロウベイ | 名主。仙太に女房を世話する。よく働く仙太に目をかける。 | 「な」 | 「いびき」 | 
          | 四郎兵衛(名主) | 
          | シライシ ヒョウマ | 21歳.250石馬廻り役。兵馬は眉目すぐれた若者である。 役者菊之丞にそっくり
 | 「ひ」 | 「白梅の香」 | 
          | 白石 兵馬 | 
          | シバイチャヤノテイシュ | 猪首の男。四十三、四。兵馬に女(堤藤兵衛の妾)を紹介する。 | 「て」 | 「白梅の香」 | 
          | 芝居茶屋の亭主 | 
          | シバイチャヤノオカミ | 三十過ぎの大年増。かねをつけた鳥のように真っ黒い歯。 | 「お」 | 「白梅の香」 | 
          | 芝居茶屋の女将 | 
          | シャルル・トルベック | シャルル・トルベック。二十二、三歳の青年。亜麻色の髪と、 碧色の眼をしていた。神父
 | 「し」 | 「黒い福音」 | 
          | シャルル・トルベック | 
          | ジョセフ | 神父。顔色の悪い。 病み上がりのように...グリエルモ教会の良心。左遷される。
 |  | 「黒い福音」 | 
          | ジョセフ | 
          | シンロク | 陽道新報の記者。色がくろく、しなびたような顔。 陽道新報社では太市の先輩になる。愛すべき人柄
 | 「ゆ」 | 「投影」 | 
          | 新六(湯浅新六) | 
          | シモサカ カズオ | 陶芸店の倅、同人誌(海峡文学)を主宰する。 信子と景子を妊娠させる。景子と結婚
 |  | 「渡された場面」 | 
          | 下坂 一夫 | 
          | ショクタクノロウジン | 調査課。嘱託で採用。 老人の労働は、無卿塞ぎとしては真剣であった。
 |  | 「発作」 | 
          | 嘱託の老人 | 
          | シゲムラ ケンサク | 自称共産党員。田杉の昔の活動家仲間。 なぜかフルネームで登場。
 |  | 「発作」 | 
          | 繁村 健作 | 
          | ショウタ | 源八の子分。小間物屋で屋敷や商家に出入りをする。 色白の二十四、五の男
 |  | 「山椒魚」 | 
          | 庄太 | 
          | ショウネン(私) | 鍛冶屋の倅。両親と六人兄弟の三男坊。 母親の口やかましさを嫌って家出。十六歳
 | 「わ」 | 「天城越え」 | 
          | 少年(私) 
 | 
          | シゲマサ | 喜多見若狭守重政。綱吉から直々に一万石を承る。茂兵衛の兄 (キタミワカサノカミシゲマサ)
 | 「き」 | 「栄落不測」 | 
          | 重政(喜多見若狭守重政) | 
          | ホッタ | お伝の方の実兄。素行が悪く、無頼の徒とのまじわりがある。 屋敷は博奕場。茂兵衛と同類、親交
 | 「ほ」 | 「栄落不測」 | 
          | 将監(堀田将監) | 
          | シロイ マサミチ | ふじの父。熊本にある国権党の党員。自己の利害から、 甥の定一とふじを結婚させる。ふじ夫婦に家作を遺す。
 |  | 「或る『小倉日記』伝」 | 
          | 白井 正道 | 
          | シラカワ ケイイチロウ | 白川病院の医院長。 地方都市の指導的文化人、集まりのパトロン的存在。
 50近い長身の大男。蔵書家で耕作の理解者。
 |  | 「或る『小倉日記』伝」 | 
          | 白川 慶一郎 | 
          | シマコ | 二十九歳の未亡人。夫と死別、子持ちで、黒岩村へ住み着く。叺を編み生計を立てる。 | 「さ」 | 「凶器」 | 
          | 島子(斉藤 島子) | 
          | シノハラシュケイタイイ | 京城の部隊から赴任。三十三歳。常識的な軍人か?、最後に欲望をむき出しにし本性を現す。極悪非道の人物といえる。 |  | 「走路」 | 
          | 篠原主計大尉 | 
          | シンブンハイタツノショウネン | 好奇心の強い新聞配達の少年。 まだ暗い早朝の、骨董店の二階の「灯」を不審に思い家人(澄子の母)に知らせる。
 |  | 「灯」 | 
          | 澄聞配達の少年 | 
          | ジンボ ナツコ | パンパン。二十四歳。虚栄心が強く、派手好き。 GIのビクター軍曹にキープされながら戸倉良夫といい仲になる。
 |  | 「代筆」 | 
          | 神保 なつ子 | 
          | シバヤマ タツオ | でっぷり肥えた、赤ら顔の、鼻の太い男。津神佐保子と結婚する。 政治ゴロ。悪評の絶えない男。
 |  | 「消滅」 | 
          | 芝山 達夫 | 
          | シャチョウ | 昭和電業製作所の社長。会計課長関野を叱責して、責任を取れという。関野が自殺したので自責の念がある。萩崎竜雄に休暇の便宜を図ってやる。 最後に萩野竜雄を会社に復帰させる。
 |  | 「眼の壁」 | 
          | 社長 | 
          | ショクリョウヒンテンノオカミサン | イシカワヒロシ。高橋朝子が勤める新聞社の社会部のデスク(社会部次長)。 高橋朝子は、誰にも相談できない浜崎のことを話そうとするが、九州の支社へ転勤していた。
 | 「お」 | 「声」 | 
          | 食料品店のおかみさん | 
          | シノダ マサヒコ | 会社重役。詐欺事件で再三警察に召喚されたことがある。官僚や政界に顔が利く。 代議士を目指すが落選している。稲木良子は愛人。
 唐津淳平の自殺体の第一発見者。事件の張本人か?先生と呼ばれ、自称弁護士だがあやしい。
 |  | 「ある小官僚の抹殺」 | 
          | 篠田 正彦 | 
          | シマムラ トモジロウ | 紅玉タクシーの運転手。31歳。業務中交通死亡事故を起こす。 懲役3年の実刑。死亡事故は仕組まれた事故だった。
 |  | 「交通事故死亡1名」 | 
          | 島村 友二郎 | 
          | シンテン | 徳蓮寺の院代。寺に来てから三年(事件当時)。院代のときは女のことで噂が多かった。 今は住職。雪代より小さな男。
 |  | 「家紋」 | 
          | 真典 | 
          | ジュウヤク | ××会社の重役。北九州工場の不正の調査のため魚住課長に面談する。 「重役」・「本社販売部長」
 | 「は」・ほ」 | 「不在宴会」 | 
          | 重役(××会社本社販売部長) | 
          | シュウビドウノバントウ | 時村勇造の会社(総和商事)へ出入りする骨董商。社長の時村に土偶を売りつける。 若い考古学者を時村に紹介する。
 | 「は」 | 「土偶」 | 
          | 修美堂の番頭 | 
          | シンブンキシャ | 捜眼鏡を掛けた丸顔の男。R新聞社の記者。 倉橋課長補佐の死の原因に近づきすぎたのか、校正部へ配置転換させられる。
 |  | 「中央流沙」 | 
          | 新聞記者 | 
          | オカムアr フクオ | 実力大臣の後ろ盾で出世街道を邁進中。農林省食料管理局長。 三十七,八ばかりの東京大学卒のキャリア。事件後栄転、代議士への立候補が伝えられる。
 |  | 「中央流沙」 | 
          | 岡村 福男 | 
          | ジカン | 岡村局長の上司。上司ではあるが、実力大臣の覚えめでたい岡村局長に頭が上がらない。 岡村局長から見て無能な役人だった。
 |  | 「中央流沙」 | 
          | 次官 | 
          | ショウベエ | 花茣蓙の卸問屋。備前屋の主人。今年五十四になる。一向宗の熱心な信徒。一人娘のお露がいる。 | 「ひ」 | 「蔵の中」 | 
          | 庄兵衛 | 
          | ジュウベエ(イセヤ ジュウベエ) | 米問屋の旦那。巴之助に熱を上げる。何とかものにしようとするが、抵抗され大怪我をする。 | 「い」 | 「女義太夫」 | 
          | 重兵衛(伊勢屋 重兵衛) | 
          | シバガキ タミコ | 今岡三郎の許婚者。今岡と相談しながら場所の特定を推理する。 短歌に詠まれた「フジアザミ」で事件の真相に迫る。
 |  | 「万葉翡翠」 | 
          | 芝垣 多美子 | 
          | ジネット・セール | セール夫人。女流詩人。北ベトナム旅行で『戦火のベトナムを駆ける』を書き上げる。 マートン教授との関係は単なるアバンチュールだったのか?
 | 「せ」 | 「北の火箭」 | 
          | ジネット・セール | 
          | ジェームス・マートン | ジェームス・マートン教授。カナダのオタワにある大学の教授。社会学の専攻で、学生の平和運動委員会の顧問。セール夫人のエスコート役から恋人に?。 | 「ま」 | 「北の火箭」 | 
          | ジェームス・マートン | 
          | シュウリコウ(タクシーノウンテンシュ) | 水道工事会社(杉原工業所)の修理工。たまたま、おみよさんの家の水道の修理に行く。 修理工はアルバイトで、タクシーの運転手が本業。
 | 「た」 | 「愛犬」 | 
          | 修理工(タクシーの運転手) | 
          | シマムラ ヨシマサ | 基子の夫。二十二年前に死亡。悠紀子が六,七歳の頃。芳正の父は私立学園を経営していた。島村家は教育家の家庭だった。それなりの資産があった。 |  | 「見送って」 | 
          | 島村 芳正 | 
          | シマムラ モトコ | 島村芳正の妻。夫を二十二年前に亡くしていた。夫の死後も姑に尽くし、忍従の生活を続けていた。基子は、ある決意をしていて、見送りの空港で実行に移す。 |  | 「見送って」 | 
          | 島村 基子 | 
          | シマムラ ユキコ | 島村芳正と基子の子(長女で一人っ子?)。母親の嫁姑の関係で、基子の理解者。銀行員の広瀬信夫と結婚。基子の短歌の内容に疑問を持つ。 |  | 「見送って」 | 
          | 島村 悠紀子 | 
          | シマムラヨシマサノハハ | 島村基子の姑。悠紀子の祖母。夫は都内で私立学園を経営していた。結婚式は欠席。基子の手配で、新婚旅行に旅立つ二人を見送った。 | 「は」・「そ」 | 「見送って」 | 
          | 島村芳正の母(悠紀子の祖母) | 
          | シモジョウ マサコ | 島村基子と渋谷にある短歌の結社の歌仲間。悠紀子の結婚披露宴に出席。浜島和枝も歌仲間。顔の丸い庶民的な女。 |  | 「見送って」 | 
          | 下条 政子 | 
          | ジャネット・ネイビア | ネイビア夫人。四十二歳。優れた言語学者。 世界で殆ど知られていない「ペチェルク語」直接英訳できるただ一人の人物。プラク・ムルの詩を訳す。
 「誤訳」に責任を取り身をひく。プラク・ムル氏の良き理解者で尊敬している。最後までプラク・ムル氏の味方だった。麻生静一郎の元同僚
 | 「ね」 | 「誤訳」 | 
          | ジャネット・ネイビア | 
          | ジュウゾウ | 川棚の重三。病的性欲の持ち主。良夫の実家近くに住む。 母親が重三の悪癖を身をもって収めたの噂がある。
 
 |  | 「歯止め」 | 
          | 重三 | 
          | シンドウ トシオ | 俳号は敏生(ビンセイ)。金物店の店主。若い妻の孝子がいる。マチ子と関係がある。 妻の孝子は奔放で福地嘉一郎と関係があるようだ。
 | 「ひ」 | 「二つの声」 | 
          | 進藤 敏郎(敏生) | 
          | シンドウトシオノツマ | 妻我の妻同様、表舞台には直接登場しないが、発展家の女。 進藤敏郎の後妻で金物商の妻なのだが、その座に収まる女ではない。
 |  | 「二つの声」 | 
          | 進藤敏郎の妻 | 
          | ショウベイ(オオツヤショウベイ) | 大津屋の主人、関東織物の問屋を手広くやっている。後添えのお千勢とは一見仲良くやっている。 歳の離れたお千勢の欲望に対する不満には気がついていない。
 好色なお千勢に裏切られ七草粥で死亡する。
 
 | 「お」 | 「七草粥」 | 
          | 庄兵衛(大津屋庄兵衛) | 
          | ショウベエ(ハムラショウベエ) | 西国から流れてきた浪人。居合抜きの技を見せて、粉薬を売る。 岡っ引きの忠七と首切りの下手人を探す手伝いをする。
 謎解きを実地で見せて忠七を納得させる。しかし、行方をくらます。
 | 「は」 | 「術」 | 
          | 庄兵衛(葉村庄兵衞) | 
          | シマムラ | 会計課。60歳近い。石田謙一の使途不明金を摘発する。 秋山千鶴子の意を受けての行動で、大島理事長の軍門に降った結果だった。一時は謙一に助命を乞う。
 |  | 「混声の森」 | 
          | 島村(会計課主任) | 
          | シモザワ トシユキ | 横内保と名乗っていた。吉野正子の証言で確定する。下沢敏行と山本秀夫は同一人物らしい。 
 |  | 「失踪」 | 
          | 下沢 敏行 | 
          | シンタニ スミコ | 西原圭太郎の愛人、伊東の出身。東銀座で、バーやレストランを経営している。 西原と共謀している可能性がある。
 |  | 「濁った陽」 | 
          | 新谷 すみ子 | 
          | シラネ ケンキチ | 畑中利夫の友人の弟。某私大の文学部の助手。畑中に代わり「釈正心童子」の墓を調査する。 |  | 「削除の復元」 | 
          | 白根 謙吉 | 
          | ショウバラソウサイッカカカリチョウウ | 現場に駆けつけた、捜査一課の係長 |  | 「死者の網膜犯人像」 | 
          | 庄原捜査一課係長 | 
          | ショウジ ヤタロウ | 「再建朝日市場商業協同組合委員会」(仮称)の委員。矢部より八つ上。朴訥な男63歳 |  | 「「隠り人」日記抄」 | 
          | 庄司 弥太郎 | 
          |  |  |  |  |