松本清張(1107)_松本清張_死の枝(改題) 第三話 家紋

(原題=十二の紐)

〔(株)文藝春秋=全集6(1971/01/20):【死の枝】第三話〕

題名 死の枝 第三話 家紋
読み シノエダ ダイ03ワ カモン
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=死の枝
(原題=十二の紐)

●全11話=全集(11話)
 1.交通事故死亡1名
 2.
偽狂人の犯罪
 3.
家紋

 4.
史疑
 5.
年下の男
 6.
古本
 7.
ペルシアの測天儀
 8.
不法建築
 9.
入江の記憶
10.
不在宴会
11.土偶
本の題名 松本清張全集 6 球形の荒野・死の枝【蔵書No0047】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1971/10/20●初版
価格 880
発表雑誌/発表場所 「小説新潮」
作品発表 年月日 1967年(昭和42年)4月号
コードNo 19670400-00000000
書き出し 《或る地方ではめったに殺人事件は起こらないが、起これば迷宮入りになることが多い。これは信仰のため信徒の間に共同防衛意識が強く、聞きこみが困難だからである》と、或る検事総長が体験を語る回想記で述べている。−−−それはこうした地方の一つであった。事件は報恩講の終わりの晩に起こった。一月十六日である。報恩講は、開祖親鸞の忌日に行なう。東本願寺では陰暦十一月一日から八日までだが、西本願寺では陽暦に改めて一月九日から十六日までとしている。だから、この地方は西本願寺の系統に属しているのだ。近くには、親鸞が北陸路巡錫のとき逗留したゆかりの吉崎御坊がある。その吉崎から東北約三里にFの村があった。近くには、吉崎から起こっている柴山潟もあった。東西に細長い湖だ。その湖に注ぐT川の山間部より平野に出たところがFの村だった。一月十六日のこの地方は寒い。
作品分類 小説(短編/シリーズ) 15P×1000=15000
検索キーワード 住職・院代・報恩講・本家・分家・提灯・揚羽蝶・帽子・身長・村社会・一向一揆・マント・頭巾・寺・檀徒