松本清張_失踪

〔【黒い画集】第四話〕

題名 失踪
読み シッソウ
原題/改題/副題/備考 ● シリーズ名=黒い画集
●全9話
1.
遭難
2.
証言
3.
坂道の家
4.失踪
5.
6.
寒流
7.
凶器
8.
濁った陽
9.
全集で発表時の失踪と「天城越え」が入れ替え
本の題名 失踪 松本清張初文庫化作品集@【蔵書No0207
出版社 (株)双葉社
本のサイズ 文庫(双葉文庫)
初版&購入版.年月日 2005/11/20●初版
価格 630(600+30)
発表雑誌/発表場所 「週刊朝日」
作品発表 年月日 1959年(昭和34年)4月26日号〜6月7日号
コードNo 19590426-19590607
書き出し 昭和二十五年のこと、東京都中野区氷川町××番地に新築間もない家を買い、一人で住んでいた竹下幸子という若い女が、事情があってその家を売ることになり、売買契約が出来て、四月十三日の夜、その買い主といっしょに外出したまま行方不明となった事件が起こった。竹下幸子は二十一歳で、もとデパートの店員をしていたが、大阪のある機械商に見そめられ、勤めを止して、氷川町に新地したばかりの家を買ってもらって愛人となった。その機械商は上京毎に彼女の家に滞在した。そのうち、機械商の熱が冷め、この生活も長続きはせず、幸子は自然に捨てられた恰好になった。手当も絶えて生活に困った彼女は家を売ってそれをもとに洋裁店でも始めようと思い、豊島区千川町××番地に住む両親にも相談した上、不動産売買仲介業者に買い手の斡旋を頼んだ。その後、某繊維会社社長淵田岩男と直接交渉となり、同人に三十五万円で売ることになっていた。
作品分類 小説(短編/シリーズ) 74P×500=37000
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