松本清張(1014)_怖妻の棺

題名 怖妻の棺
読み フサイノヒツギ
原題/改題/副題/備考 【重複】〔(株)光文社=松本清張短編全集7 鬼畜〕
本の題名 松本清張全集 37 装飾評伝・短編3【蔵書No0136】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通) 
初版&購入版.年月日 1973/2/20●初版
価格 1200
発表雑誌/発表場所 「週刊朝日別冊」
作品発表 年月日 1957年(昭和32年)10月号
コードNo 19571000-00000000
書き出し 非番なので遅く起きた戸村兵馬は、朝飯とも昼飯ともつかぬ食膳を終わって庭に下りた。秋のおだやかな陽が、うす紅くなった葉の上に溜まっている。塀際の隅に桐の実がこぼれていた。昨夜の酒で頭が少し重かった。兵馬が庭下駄を突っかけた時、人が訪ねてきたことを告げた。「誰だな?」「香月様からのお使いでございます」「弥右衛門の」兵馬は首を傾げた。滅多にないことでである。何だろう。玄関に出て見ると、見知りの香月の用人が待っていた。「まあ上れ、といいたいが急用だろう、何だな?」袴の上に両手を滑らせて挨拶する用人に、兵馬は懐手をして訊いた。「奥様からのお使いで参りました。昨夜、旦那様がこちらに伺うと申されて、未だにお帰りがありませぬ。もしや、御酒を過ごされて、こちらさまにご迷惑をおかけしているのではないか、伺って参れとのことでございます」そうか、といったが兵馬はしばらく返事をしなかった。
作品分類 小説(短編・時代) 15P×1000=15000
検索キーワード 恐妻家・植木職人・本宅・家持ち女・両国・茶屋・棺桶