(原題=清張短編新集)
題名 | 隠花の飾り 第三話 北の火箭 | |
読み | インカノカザリ ダイ03ワ キタノカセン | |
原題/改題/副題/備考 | 【清張短編新集】第三話として発表 シリーズ名=隠花の飾り (原題=清張短編新集) ●全11話=隠花の飾り(11話) 1.足袋 2.狗(改題=愛犬) 3.北の火箭 4.見送って 5.誤訳 6.百円硬貨 7.お手玉 8.記念に 9.箱根初詣で 10.再春 11.遺墨 ● .あとがき |
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本の題名 | 隠花の飾り■【蔵書No0150】 | |
出版社 | (株)新潮社 | |
本のサイズ | A5(普通) | |
初版&購入版.年月日 | 1979/12/05●初版 | |
価格 | 800 | |
発表雑誌/発表場所 | 「小説新潮」 | |
作品発表 年月日 | 1978年(昭和53年)4月号 | |
コードNo | 19780400-00000000 | |
書き出し | 一九六八年三月一日の午後三時すぎ、ラオスのビエンチャン空港に旧式な四発のストラトライナー機がカンボジアのプノンペンからきて到着した。煤けた銀色の翼には国際休戦監視委員会の略字ICCの黒文字が大きく付いている。三十六人乗りの小さな胴体は地面に着くと、機首を上にむけて滑り台のように斜めに傾く。ほかに旅客機はなく、空港はひろびろとしたものだった。むこうの端にヤシの木立が横列にならび、高床式の民家の屋根が二、三のぞいていた。空港の片隅にはトンボのような軍用練習機が五つならんでいたが、その一つは損傷していた。兵隊の姿はなかった。ここからも見えるアンナン山脈を越えた向う側では、連日アメリカ空軍のB52爆撃機が爆弾を降らしているというのに、こちらのラオス側は嘘のように静かでのどかであった。 | |
作品分類 | 小説(短編/シリーズ) | 16P×580=9280 |
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