松本清張(1137)_隠花の飾り(改題) 第四話 見送って

(原題=清張短編新集)

題名 隠花の飾り 第四話 見送って
読み インカノカザリ ダイ04ワ ミオクッテ
原題/改題/副題/備考 【清張短編新集】第四話として発表
シリーズ名=隠花の飾り
(原題=清張短編新集) 
●全11話=隠花の飾り(11話)
 1.
足袋
 2.狗
(改題=愛犬)
 3.
北の火箭
 4.見送って
 5.誤訳
 6.
百円硬貨
 7.
お手玉
 8.
記念に
 9.
箱根初詣で
10.
再春
11.
遺墨
● .
あとがき
本の題名 隠花の飾り【蔵書No0150】
出版社 (株)新潮社
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1979/12/05●初版
価格 800
発表雑誌/発表場所 「小説新潮」
作品発表 年月日 1978年(昭和53年)5月号
コードNo 19780500-00000000
書き出し 結婚披露宴は都内の著名なホテルで行われた。だが、ホテル内に三つある式場のなかでもっとも小さいのが使用された。招待客の数は二百人と少し。午後五時から開かれた。司会者は新郎が勤めている銀行の同僚だった。媒酌人は専務夫妻であった。専務は五十すぎの肥った男で酒好きらしい赤ら顔である。新婦の傍に立っている奥さんはやせていた。「一時間前に神前において新郎広瀬信雄君と新婦島村悠紀子さんとの結婚式がめでたく執りおこなわれましたことを皆さまに、まずご報告申上げます」媒酌人は荘重な口調で、型のごとく新郎の家系、家族関係、その生立ちなどを述べたあと新婦のことに移った。専務はメモに眼を落し放しだった。「悠紀子さんのお父さまは島村芳正さまとおっしゃる方で、A鉄鋼株式会社におつとめになられていましたが、いまから二十二年前に課の次長をされておられたとき、惜しいことに病気で亡くなられなした。.....
作品分類 小説(短編/シリーズ) 17P×580=9860
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