蛇足の 胸びれ      映像の世界 (清張原作の映画・TVドラマ)

 


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清張作品と映画

映像の世界 映像の世界_DVD

映画のDVD&TVの録画

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作品名(映画:DVD)映画 作品名(TV録画:DVD)TV
張込み  書道教授(主演:杉本彩.船越英一郎) 
ゼロの焦点  霧の旗(主演:市川海老蔵.相武紗季) 
霧の旗  遠い接近(主演:小林桂樹.吉行和子) 
砂の器  山峡の章 (主演:菊川怜)
球形の荒野 黒の奔流(同盟種族)(主演:船越英一郎.賀来千香子)
眼の壁  疑惑 (主演:田村正和.沢口靖子)
風の視線  不在宴会(主演:三浦友和.田中好子) 
点と線  点と線(主演:ビートたけし) 
無宿人別帳 【逃亡】 強き蟻(主演:若村麻由美.津川雅彦) 
ある遭難 【遭難】 黒い樹海(主演:菊川怜) 
告訴せず 渡された場面 (主演:三浦友和.高岡早紀)
影の車 【潜在光景】 殺意 (主演:高島礼子)
かげろう絵図 黒革の手帳(主演:米倉涼子) 
疑惑(原題:昇る足音) 証言(主演:東山紀之)
鬼畜  喪失の儀礼 (主演:泉ピン子)
花実のない森 薄化粧の男 (主演:風間杜夫.斉藤由貴)
熱い空気 (主演:市原悦子) 
 (映画のTV放送を録画) 塗られた本 (主演:沢口靖子) 
天城越え (TV放送録画)   (主演:???) 
あるサラリーマンの証言 【証言】   火と汐 (主演:寺尾聡) 
けものみち (主演:米倉涼子) 
  異変街道 (主演:古谷一行)  
   

 

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作品名/映画 制作会社/監督・演出・プロデューサー
張込み

1958年


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(張込み)


警視庁の柚木刑事は、東京・目黒で発生した強盗殺人事件の主犯・石井を追って、
石井の昔の恋人・横川さだ子が嫁ぐ九州S市に向かう。
横川家近くの旅館で張り込みを開始した柚木だが、
銀行員の後妻となったさだ子はただ単調な日常生活を繰り返すのみ。
本当に石井は現れるのか。柚木にも焦りが募る。

出典
: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
制作年度 1958
制作国 日本
監督 野村芳太郎
出演者 大木実(柚木刑事)
宮口精二(下岡刑事)
高峰秀子(横川さだ子)
田村高広(石井キュウイチ)
菅井きん(下岡の妻・満子)
竹本善彦(下岡の長男・辰男)
清水将夫(さだ子の夫・仙太郎)
伊藤卓(仙太郎の長男・隆一)
高木美恵子(仙太郎の長女・君子)
春日井宏行(仙太郎の次男・貞二)
内田良平(石井の共犯者・山田)
高千穂ひづる(柚木の恋人・高倉弓子)
脚本 橋本忍
原作 松本清張
撮影 井上晴二
時間 116分
ゼロの焦点

1961年


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(ゼロの焦点)


板根禎子は26歳。広告代理店に勤める鵜原憲一と見合い結婚した。
紅葉が盛りを迎えている信州から木曾を巡る新婚旅行を終えた10日後、憲一は、
仕事の引継ぎをしてくると言って金沢へ旅立つ。しかし、予定を過ぎても帰京しない憲一。
禎子のもとにもたらされたのは、憲一が北陸で行方不明になったという、勤務先からの
知らせであった。急遽金沢へ向かう禎子。
憲一の後任である本多の協力を得つつ、憲一の行方を追うが、その過程で彼女は、
夫の隠された生活を知ることになる

出典
: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
制作年度 1961
制作国 日本
監督 野村芳太郎
出演者 鵜原禎子:久我美子
室田佐知子:高千穂ひづる
田沼久子:有馬稲子
鵜原憲一:南原宏治
鵜原宗太郎:西村晃
室田儀作:加藤嘉
本多:穂積隆信
青木:野々浩介
佐伯(仲人):十朱久雄
禎子の母:高橋とよ
宗太郎の妻:沢村貞子
葉山警部補:磯野秋雄
金沢署捜査主任:織田政雄
北村警部補:永井達郎
立川の大隅のおばさん:桜むつ子
脚本 橋本忍 、山田洋次
原作 松本清張
撮影 川又昂
時間 95
霧の旗

1965年


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(霧の旗)


九州の片田舎で発生した、金貸しの老女の強盗殺人事件。
被害者から金を借りていた教師の柳田正夫が、犯人として検挙された。柳田は、
殺害現場での借用証書の窃取は認めたものの、殺人に関しては無罪を主張する。
しかし、殺人の物的証拠が揃い十分な動機も認められた状況の中で、
柳田の主張は受け入れられず、国選弁護人も状況を覆すことはできなかった。
思いあまった妹の桐子は、高名な弁護士の大塚に弁護の依頼を申し出るが、拒絶される。
やがて、無実を訴えながら獄中で非業の死を遂げた兄のため、桐子がある行動に出る。

出典
: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
制作年度 1965
制作国 日本
監督 山田洋次
出演者 柳田桐子:倍賞千恵子
大塚欽三:滝沢修
柳田正夫:露口茂
河野径子:新珠三千代
杉田健一:川津祐介
阿部幸一:近藤洋介
大塚芳子:逢初夢子
上田係長:田武謙三
島田検事:内藤武敏
久岡:清村耕次
谷村:金子信雄
信子:市原悦子
奥村:桑山正一
山上:河原崎次郎
バー「海草」のマダム:阿部寿美子
「みなせ」支配人:穂積隆信
家主:三崎千恵子
船員:井川比佐志
脚本 橋本忍
原作 松本清張
撮影 羽哲夫
時間 111分
砂の器

1974年


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(砂の器)


ある夜、蒲田駅の操車場で、一人の男の他殺死体が発見された。
被害者の身元は不明で、唯一の手がかりは被害者の東北訛りと、
「カメダ」という言葉のみ。
警視庁の捜査は難航を極め、一度は継続捜査となるが、警視庁捜査第一課の
今西刑事と蒲田署の吉村刑事は持ち前の粘り強さで、
遠回りをしながらも真実に近づいていく。
一方、そのころ「ヌーボー・グループ」とよばれる、若い世代で新しい芸術論を唱える
グループがいた。
今西はその中の一人、評論家関川重雄の愛人・恵美子に接触。
やがて本浦秀夫という一人の男にたどり着く。

出典
: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
制作年度 1974
制作国 日本
監督 野村芳太郎
出演者 和賀 英良:加藤剛
高木 理恵子:島田陽子
本浦 千代吉:加藤嘉
本浦 秀夫(少年期):春田和秀
三木 謙一:緒形拳
三木 彰吉:松山省二
田所 佐知子:山口果林
三木の元同僚・安本:花沢徳衛
警視庁捜査一課長:内藤武敏
黒崎警視庁捜査一課捜査三係長:稲葉義男
亀田署員:山谷初男
村の巡査:浜村純
毎朝新聞記者・松崎:穂積隆信
国立国語研究所・桑原技官:信欣三
伊勢の旅館「扇屋」女中:春川ますみ
三木 謙一の妻:今井和子
山下 妙:菅井きん桐原 小十郎:笠智衆
通天閣前の商店街の飲食店組合長:殿山泰司
吉村 弘:森田健作
田所 重喜:佐分利信(特別出演)
今西 栄太郎:丹波哲郎
脚本 橋本忍 、山田洋次
原作 松本清張
撮影 川又昂
時間 143
球形の荒野

1975年



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(球形の荒野)


昭和36年のこと、奈良の唐招提寺を訪ねた芦村節子は、その芳名帳に、
大戦中に外交官であった亡き叔父・野上顕一郎に相似した筆跡を発見する。
名前は違っていたが、懐かしさを覚えた節子は、夫の亮一や野上未亡人・孝子に
この件を話す。
彼らは野上顕一郎の死亡は確認されているとして取り合わなかったが、
孝子の娘・久美子のボーイフレンドである添田彰一は、野上顕一郎の
死亡前後の事情を調べてみようと試みる。しかし、当時の関係者は一様に
冷淡な反応を示し、
村尾課長は「ウィンストン・チャーチルに訊け」との謎めいた言葉で添田を煙に巻く。

ところが間もなく、当時の公使館関係者の一人が、世田谷で絞殺死体となり発見された。
さらに、野上久美子の行く場所で、拳銃狙撃などの怪事件が相次ぐ。
久美子も添田も、一連の事件に見えない糸が張りめぐらされているのを感じていた。
やがて、終戦間際の公使館に端を発する悲劇が、徐々にその貌を現わしていく…

出典
: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
制作年度 1975
制作国 日本
監督 貞永方久
出演者 芦田伸介(野上顕一郎)
乙羽信子(野上孝子)
島田陽子(野上久美子)
竹脇無我(添田彰一)
山形勲(滝良精)
岡田英次(村尾芳正)
藤岡琢也(伊東忠介)
笠智衆(福竜寺住職)
大滝秀治(岡野)
矢野宣
松山照夫
三谷昇
脚本 貞永方久、星川清司
原作 松本清張
撮影 坂本典隆
時間 98
眼の壁

1958年



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(眼の壁)


悪徳に仕える謎の女!死の脅威の中で真相に食い下がる男! 弱味につけ込む巧妙な犯罪!
真相を追って執拗に食いさがる男の眼
! ある会社の会計課長が金融工作の途中で
自殺した。
部下の萩崎は、残された遺書から彼がパクリ屋の詐欺にあったことを知る。
その日から真相究明に乗り出す萩崎だったが、
事件の根幹が政界の黒幕にまで及んでいた。
悪徳に仕える謎の美女の影と巧妙な犯罪。
死の脅威にさらされながらも、組織的な社会悪の正体に執拗に食いさがる
男の姿を描いた快作。

制作年度 1958
制作国 日本
監督 大庭秀雄
出演者 佐田啓二(萩崎竜雄)
鳳八千代(上崎絵津子)
高野真二(田村満吉)
朝丘雪路(永井章子)
 ※原作にはないオリジナルキャラクター
織田政雄(関野徳一郎課長)
宇佐美淳也(舟坂英明・山崎事務長)
渡辺文雄(山本一夫・黒池健吉)
西村晃(瀬川弁護士)
多々良純(元刑事・田丸利市)
山路義人(岩尾輝輔・岩尾輝次)
三谷幸子(マダム・梅井淳子)
左卜全(加藤大六郎)
三津田健(昭和電業社長)
永井智雄(加賀専務)
十朱久雄(常務)
小林十九二(伊勢通信員・青山)
富田仲次郎(里村捜査一課長)
紫千代(レッドムーン女給・正美)
永井達郎(渡辺) 
佐竹明夫(記者・辻)
福岡正剛(記者・内野)
脚本 高岩肇
原作 松本清張
撮影 厚田雄春
時間 95
風の視線

1963年



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(風の視線)


結婚式をあげて間もない若手カメラマン・奈津井久夫は、新妻に構わないまま、
雑誌の取材旅行に出掛ける。
同行の作家や編集者は、奈津井の仕事熱心に驚くが、彼の行動には理由があった。
奈津井は人妻・竜崎亜矢子のセッティングに基づき見合いをし、
気持ちの整理もつかないうちに、野々村千佳子と結婚する運びとなった。
仕事を終えた奈津井は、千佳子とむなしさの漂う新婚初夜を迎える。
千佳子の心も、奈津井から遠く隔たっていた。
彼女は奈津井をまるで他人のように眺めていた。

奈津井たちの参加する写真展を企画していた久世俊介は、空港の玄関を出たあと、
古風な顔立ちの女性・竜崎亜矢子と合流する。
亜矢子の心は、海外に赴任中の夫・重隆からすでに離れていた。しかし、
眼がほとんど見えなくなっていた重隆の母・總子や親戚のことを思うと、夫との離婚は
彼女には考えられなかった。
そんな折、重隆は突然帰国するが、妻との冷えた会話のあと、自宅に戻らずホテルに
滞在する。寂寥のなかで、久世からの電話に胸騒ぎを覚える亜矢子。
他方、重隆の帰国に気持ちの落ち着かない自分に気づき、うろたえる久世。
葛藤の末に、それぞれが選んだ愛の決断は…。

出典
: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
制作年度 1963
制作国 日本
監督 川頭義郎
出演者 新珠三千代(竜崎亜矢子)
岩下志麻(野々村千佳子)
佐田啓二(久世俊介)
園井啓介(奈津井久夫)
山内明(竜崎重隆)
毛利菊枝(竜崎總子)
中村たつ(重隆の妹・啓子)
奈良岡朋子(久世英子)
小林トシ子(山岡ミチ)
滝田裕介(長沖保)
松本清張(富永弘吉)
矢野宣(角谷)
野々村潔(窪田編集長)
加藤嘉(R紙部長)
細川俊夫(土山)
遠山文雄(望洋閣番頭)
高宮敬二(新聞記者山口)
高木信夫(刑事)
脚本 楠田芳子
原作 松本清張
撮影 荒野諒一
時間 105
点と線

1958年



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(点と線)


料亭「小雪」の女中2人と、東京駅の13番線プラットフォームで見送られていた機械工具商会を
経営する安田辰郎。この3人は、向かいの15番線プラットフォームに、同じく「小雪」で働く
お時が男性と夜行特急列車「あさかぜ」に乗り込むところを見つける。
だが数日後、お時とその男・佐山は、香椎の海岸で情死体となって発見された。


一見ありふれた情死に見えたが、博多のベテラン刑事・鳥飼重太郎は、佐山が持っていた
車内食堂の伝票から事件の裏の真相を探るため、一人、捜査をすることにする。
一方、佐山は現在社会をにぎわしている××省の汚職事件の関係者であった。
この事件を追っていた本庁の刑事・三原紀一は、
心中事件を追って九州へ向かい、鳥飼と出会う。


捜査の結果、二人は、東京駅で13番線プラットフォームから15番線プラットフォームが
見えるのは、1日の中でわずか4分間しかないことを突き止め、
安田を容疑者として追及しようとする。だが、安田には完璧なアリバイがあった。


出典
: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
制作年度 1958
制作国 日本
監督 小林恒夫
出演者 安田亮子:高峰三枝子
安田辰郎:山形勲
三原紀一(警視庁捜査二課警部補):南広
鳥飼重太郎(東福岡署刑事):加藤嘉
笠井警部(警視庁捜査二課係長):志村喬
土屋刑事(警視庁捜査二課):河野秋武
石井刑事(東福岡署):曽根秀介
大島捜査課長(東福岡署):永田靖
捜査第二課長(警視庁):堀雄二
佐山憲一(産工省事務官):成瀬昌彦
脚本(脚色) 井出雅人
原作 松本清張
撮影 藤井静
時間 85



無宿人別帳
(逃亡)
1963年



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(無宿人別帳)


清張の短編『佐渡流人行』のストーリーをベースに、
『無宿人別帳』中に収録された「逃亡」の設定をまじえ、脚色した作品。
弥十郎・くみ・喜助・小十郎などは「佐渡流人行」に基づき
(ただし、特に横内のキャラクター設定など小説から大幅に変更されている)、
新平・おみよなどは「逃亡」に基づいている。DVD化されている

出典
: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
制作年度 1963
制作国 日本
監督 井上和男
出演者 佐田啓二(宗像弥十郎)
岡田茉莉子(くみ)
田村高廣(横内主膳)
二本柳寛(黒塚喜助)
長門裕之(占部小十郎)
三國連太郎(新平)
津川雅彦(仙太)
宮口精二(卯助)
中村翫右衛門(清兵衛)
伴淳三郎(長次郎)
岩本美代(おみよ)
左幸子(おりん)
富田仲次郎(定五郎)
渥美清(市兵衛)
脚本 小国英雄.井上和男
原作 松本清張
撮影 堂脇博
時間 105
ある遭難
(遭難)
1961年



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(ある遭難)


銀行に務める江田昌利・浦橋吾一・岩瀬秀雄の3人は、8月30日、
北アルプスの鹿島槍ヶ岳に登った。
山小屋に宿泊して翌日、雨の降る中、3人は途中で遭難、江田が救援に向かうも、
岩瀬は疲労と寒気から凍死に陥る。
ある日、江田は岩瀬の姉・真佐子と従兄の槇田二郎から夕食に呼ばれ、
遭難現場を訪ねたいとの申し出を受けるが……。る

出典
: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
制作年度 1961
制作国 日本
監督 杉江敏男
出演者 伊藤久哉(江田昌利)
和田孝(浦橋吾一)
児玉清(岩瀬秀雄)
香川京子(岩瀬真佐子)
土屋嘉男(槇田二郎)
松下砂稚子(江田夫人)
天津敏(土岐真吉)
那智恵美子(秀雄の母)
脚本 石井輝男
原作 松本清張
撮影 黒田徳三
時間 87

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告訴せず
1975年



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(告訴せず)


総選挙の行われている最中、木谷省吾は、義弟の代議士・大井芳太が非公式に得ていた、
違法な出所の選挙資金を抱え、逃走した。
木谷を告訴しても、それは大井芳太の選挙違反の暴露を意味するため、
警察も立件することができない。
勝利を感じた木谷だったが、逃避行を続ける間に、温泉旅館の女中・お篠から、
高崎市近くに在する比礼神社の、
穀物の出来高に関する神託が、よく的中するという話を耳にする。
神主から「今年の小豆は凶作」という託宣を受けた木谷は、資金拡張のため、
「福山誠造」の偽名を使い、小豆相場への投資を始めた。
追跡者の影に怯え、また相場動向への一喜一憂が続いたが、託宣通り、
勝ち逃げに成功し、新しい商売も無事始められるように思われた。だが…。

出典
: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
制作年度 1975
制作国 日本
監督 堀川弘道
出演者 青島幸男(木谷省吾)
江波杏子(お篠)
渡辺文雄(木谷芳太)
悠木千帆(木谷春子)
西村晃(光岡寅太郎)
小沢栄太郎(宗近健太郎・大臣)
加藤嘉(大場老人)
小松方正(森山寛之)
村井国夫(小柳一男・「平仙物産」営業係長)
高森玄(刑事A)
浜村純(神官)
天本英世(神主)
稲葉義男(警察署長)
佐原健二(間宮・中田派議員の秘書)
加藤和夫(佐藤・宗近大臣の秘書)
五藤雅博(山脇盛太郎・「平仙物産」営業部長)
脚本 山田信夫
原作 松本清張
撮影 福沢康道
時間 90

影の車
(潜在光景)
1970年



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(影の車)
(潜在光景)



小磯泰子から声をかけられ、学生時代以来の再会をする。
1週間後、再びバスの中で遭遇した泰子は、家に立ち寄るよう勧めた。
思い切ってバスを降りた浜島は、泰子が夫を失い、保険の集金の仕事をしながら、
六歳の健一という名前の息子と二人で暮らしているのを知る。
泰子の態度に、妻には見られないやさしさを感じる浜島。
他方、浜島の妻は、それほど温かい気持ちの女ではなく、家の中は索漠としていた。
浜島と泰子の間は急速に進み、二人は結ばれる。
少ない収入にもかかわらず、浜島に心から仕える泰子。
しかし、息子の健一はひどく人見知りし、一向に浜島に馴れない。
泰子と話をしていても、健一の存在が煙たく、気持ちにひっかかってくる浜島。
浜島はふと、自分の小さいときの記憶を途切れ途切れに思い出すようになったが、
その記憶に潜在する光景が、現在の浜島に思わぬ影をもたらす。

出典
: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
制作年度 1970
制作国 日本
監督 野村芳太郎
出演者 加藤剛(浜島幸雄)
岩下志麻(小磯泰子)
小川真由美(浜島啓子)
岩崎加根子(浜島の母親)
滝田祐介(浜島のおじさん)
近藤洋介(石川)
岡本久人(小磯健一)
小山梓(浜島の少年時代)
永井智雄(小磯貞雄)
芦田伸介(刑事)
稲葉義男(医師)
脚本 橋本忍
原作 松本清張
撮影 川又昂
時間 98

かげろう絵図
1959年



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(かげろう絵図)


暖かさを増してきた春の日、江戸城内・吹上の庭にて、大御所・徳川家斉の臨席する
風雅な観桜が催された。
大奥女中による歌くらべが始められるが、お美代の方と多喜の方による競争となり、
大御所の軍配は多喜の方の詠んだ歌に上がった。
大御所の意を受け、桜の梢に歌を結ぼうとする多喜の方。
しかし、踏台に登った多喜の方は、女中の注視を集める中、突如転び落ちた。
身籠っていた多喜の方は流産し、そのまま息を引き取った。
大奥内は騒動の話で持ちきりとなったが、この間、お美代の方の意により、
去年奉公に上がったばかりの身分の低い女中・登美は、中年寄・菊川の部屋附に抜擢された。
一方、脇坂淡路守の屋敷に、無役の旗本・島田又左衛門が訪れ、
これまでの経緯と今後の計画を報告していた。
又左衛門は今の大奥政治の弊害を訴え、事態の背後には、中野播磨守石翁の遠大な野望があるという。
又左衛門の甥・新之助は、叔父の性急な行動を危ぶむが、すでに又左衛門邸の周辺には怪しげな人物が
うろつき始めていた。新之助は馴染の町医者・良庵と共に叔父の身辺を案じるが、間髪置かず、
新之助らは得体の知れない権力の策謀に巻き込まれてゆく。

【映画】
1959年9月27日公開。製作は大映京都撮影所、配給は大映。原作の完結前に公開された映画となり、
この結果、ストーリーは原作と比べて簡略化され、結末もオリジナルのものとなっている。
登美と豊春は姉妹に設定されている。DVD化されている

出典
: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
制作年度 1959
制作国 日本
監督 衣笠貞之助
出演者 市川雷蔵(島田新之助)
山本富士子(登美 / 豊春)
滝沢修(中野石翁)
柳永二郎(徳川家斉)
木暮実千代(お美代の方)
河津清三郎(水野美濃守)
志村喬(良庵)
黒川弥太郎(島田又左衛門)
阿井美千子(中年寄・菊川)
三田登喜子(女中・霜)
矢島ひろ子(お多喜の方)
南左斗子(小屋頭の娘・お民)
千葉敏郎(沼田十三郎)
伊沢一郎(徳川家慶)
須賀不二夫(奥村大膳)
山路義人(落合久蔵)
永田靖(下村孫九郎)
松本克平(瓦師・六兵衛)
脚本 衣笠貞之助.犬塚稔
原作 松本清張
撮影 渡辺公夫
時間 118

疑惑
1982年



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(疑惑(原題:昇る足音)


富山新港湾の岸壁で、鬼塚球磨子(くまこ)と夫・白河福太郎の乗った車が、
時速40キロのスピードで海へ突っ込み、夫が死亡する事件が起こった。
球磨子は車から脱出し助かっていたが、保険金狙いの殺人と疑われ警察に逮捕される。
新聞記者の秋谷茂一は、球磨子の過去…新宿でのホステス時代、暴力団員とつるんで
詐欺・恐喝・傷害事件を起こし、北陸の財産家である福太郎と結婚後はすぐ、
夫に巨額の生命保険をかけた…を詳細に報じた上で、球磨子を「北陸一の毒婦」と糾弾する記事を書いた。
秋谷の記事を契機に他のマスコミも追随、日本中が球磨子の犯行を疑わないムードになった。
球磨子の弁護人も辞退が続出する中、佐原卓吉が弁護人となる。
球磨子の犯行を確信する秋谷は、佐原に状況を覆す力はないと高をくくっていたが……。

【映画】
1982年9月18日に公開。製作は松竹・霧プロダクション、配給は松竹・富士映画。
原作の焦点は新聞記者・秋谷に当てられているが、映画では、桃井かおり演じる被疑者・球磨子と、
岩下志麻演じる女性弁護士・佐原の心理的関係に焦点が当てられている。
英語題名『Suspicion』。現在はDVD化されている。

出典
: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
制作年度 1982
制作国 日本
監督 野村芳太郎
出演者 白河(鬼塚)球磨子:桃井かおり
秋谷茂一:柄本明
白河福太郎:仲谷昇
堀内とき枝:山田五十鈴
木下保:三木のり平
豊崎勝雄:鹿賀丈史
片岡咲江:真野響子
藤原好郎:森田健作
片岡哲郎:伊藤孝雄
白河はる江:北林谷栄
白河宗治:丹呉年克
島田勝行:水谷貞雄
白河藤九郎:大森義夫
岩崎専務:名古屋章
矢沢裁判長:内藤武敏
原山正雄:松村達雄
安西教授:小沢栄太郎
岡村謙孝:丹波哲郎
佐原律子:岩下志麻
脚本 撮影台本:野村芳太郎/吉田求 脚色:松本清張
原作 松本清張
撮影 川又昂
時間 127

鬼畜
1978年  





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 (鬼畜)


東京から急行列車で3時間を要するある地方で、32歳の竹中宗吉は、
ようやく、印刷屋の主になるところまで漕ぎつけた。
狐のような顔をした妻・お梅との間に、子供はなかった。
商売の順調な宗吉は、ある時、料理屋の女中・菊代に惹かれる。
何とか菊代を養えそうな気がした宗吉は、彼女と関係を持った。
好きな女を囲う身分になれたという充足は出世感に近かった。
菊代との間には、3人の子供ができた。
しかしその後、近代的な印刷会社の進出や火事により、
宗吉の商売は零落する。
宗吉から生活費の貰えなくなった菊代が、3人の子を連れて、宗吉の家に乗り込んだため、
お梅にも事態が露見する。
お梅の仕打ちと女房の前に竦んだ宗吉の腑抜けぶりに、菊代は怒り、出て行ってしまう。
3人の子供が残された。女房の睨む中、子供は、一人ずつ「処分」されていく。


【エピソード】
野村芳太郎が当初主演に考えたのは渥美清だった。
野村によると「平凡で気が弱く、優しくてお人好し。
そういう人間が追い込まれて、最後は鬼畜になると言うのがこの作品の主眼。
そう考えたときに最初に頭に浮かんだのは渥美清だった」と語っている。
しかし、このオファーは寅さんのイメージとの兼ね合いも有り、結局、通らなかったという
(映画会社の意向か渥美自身が断ったのかは不明)。
緒形拳は最初、宗吉役を相当渋っていたが、仲の良かった車掌役の三谷昇がシナリオを読み、
「こんないい役をやらない役者はないだろう」と言ったことで、決心をつけたという


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
制作年度 1978
制作国 日本
監督 野村芳太郎
出演者 お梅(宗吉の妻):岩下志麻
竹下宗吉:緒形拳
菊代(宗吉の妾):小川真由美
利一(菊代の長男):岩瀬浩規(子役)
良子(菊代の長女):吉沢美幸(子役)
庄二(菊代の次男):石井旬(子役)
阿久津(印刷工):蟹江敬三
刑事(能登南警察署):鈴木瑞穂
婦警(能登南警察署):大竹しのぶ
捜査課長(能登南警察署):梅野泰靖
パトカーの警官:田中邦衛
貸付けの銀行員:大滝秀治
町医師:加藤嘉
アパートの管理人:江角英明
水口:穂積隆信
能登の役所の福祉係:浜村純
印刷屋の男:山谷初男
松山洋紙店店員:松井範雄
捜査係長(能登南警察署):山本勝
新幹線の車掌:三谷昇
脚本 井手雅人
原作 松本清張
撮影 川又昂
時間 110
花実のない森
1965年  





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 (花実のない森)


退屈な生活に飽き飽きしていた梅木隆介は、ドライブ帰りの途中で、
一組のカップルを拾った。
芳醇で蠱惑的な魅力を湛えた美しい女性と、品の無い中年男の
不思議な組み合わせに、梅木は好奇心を起こす。
車の中に落ちていた万葉集の相聞歌が刻まれたペンダントの返却を口実に、
梅木は、女性の正体を突き止めるべく追跡を始める。
その結果、原宿近くの高級アパートに住んでいることを知るものの、
女を例の中年男から取り上げようと次の展開を睨んでいた矢先、
女性はアパートから姿を消してしまう。
件の女性が戦前からの上流階級と繋がりがあることを知った梅木は、
彼女が参加したデザイナーの新作発表会の
出席者から手がかりを掴もうとするが、なぜか関係者はひどく冷たい態度を示す。
調査が壁に突き当たったかに見えた中、箱根で発見された殺害死体の主に驚く梅木。
やがて、それにとどまらず、問題の女性に近づいた男が
続々と怪死を遂げていることがわかり、
梅木はいっそう強い興味を惹かれていくが・・・。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
制作年度 1965
制作国 日本
監督 富本宗吉
出演者 若尾文子(江藤みゆき)
園井啓介(梅木隆介)
江波杏子(節子)
船越英二(浜田)
田村高廣(楠尾英通)
角梨枝子(山辺菊子)
川畑愛光(宮坂清)
仲村隆(村岡)
浜村純(岩下)
吉葉千郎(クローク)
川島真二(雑誌記者)
響令子(家政婦)
脚本 舟橋和郎
原作 松本清張
撮影 小原譲治
時間 89

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映像の世界

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TVの録画

 

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 TVドラマ
作品名 制作会社/監督・キャスト・スタッフ 
◎◎
(書道教授)

2010年版
生誕100年記念
松本清張ドラマスペシャル 書道教授
放送時間
 21:00 - 23:18
放送期間
 2010年3月23日
制作局
 日本テレビ
演出
 山田大樹
原作
 松本清張『書道教授』
脚本
 ジェームス三木

「生誕100年記念 松本清張ドラマスペシャル・書道教授」。
2010年3月23日21:00-23:18、日本テレビ系列にて放映。DVD化されている。
●キャスト
川上克次:船越英一郎 (双葉銀行の銀行員)
勝村久子:杉本彩 (書道教室の教授)
神谷文子:荻野目慶子 (ホステス)
飯田留吉:嶋田久作 (植木屋)
千葉早苗:坂下千里子 (銀行員)
京都支店長:大河内浩
足利:上杉祥三 (京都府警の刑事)
ナイトクラブ「赤い鳥」のママ:春やすこ
千鳥:くわばたりえ(クワバタオハラ)
さやか:小原正子(クワバタオハラ)
安西詩織:岡本麗 (実業家)
日野千鶴:大場久美子 (茶屋の女将)
谷口妙子:手塚理美 (古美術店「懐古堂」店主の妻) ※友情出演
タクシーの運転手:的場浩司 ※友情出演
アナウンサー:豊田順子、菅谷大介
森本スマ:野川由美子 (久子の養母)
川上保子:賀来千香子 (克次の妻)
報道陣:荒木悠司

脚本:ジェームス三木
演出:山田大樹
音楽:吉川清之
撮影:加藤雄大
MA:山本逸美
CG:4d(テレビ朝日クリエイト)
企画協力:ナック、菊地実
技術協力:映広
美術協力:日本テレビアート
音楽協力:日本テレビ音楽
撮影協力:清水寺、大覚寺、頂法寺、京都四條南座ほか
製作協力:日テレアックスオン
プロダクション協力:松竹京都撮影所
製作プロダクション:ユニオン映画
製作著作:日テレ

◎◎
(霧の旗)

日テレ「生誕100年2週連続松本清張スペシャル

「霧の旗」 3月16日(火)21:00〜23:18

現代劇初主演!歌舞伎のプリンス・市川海老蔵


大塚 欽也  …  市川海老蔵
柳田 桐子  …  相武 紗季
阿部 啓一  …  東  貴博
大塚 芳子  …  中澤 裕子
柳田 正夫  …  カンニング竹山
杉浦 健次  …  井坂 俊哉
池上 信子  …  柳原可奈子
山上 武雄  …  山西  惇
益田乃里子  …  青田 典子
添  田   …  山下 真司
西  本   …  本田博太郎
鳴海 刑事  …  六平 直政
国選弁護人  …  温水 洋一
河野 径子  …  戸田 菜穂
沢木 検事  …  中井 貴一(特別出演)
奥村 雅之  …  津川 雅彦

◎◎
(遠い接近)

「松本清張シリーズ・遠い接近」。1975年10月18日20:00-21:10、
NHKの「土曜ドラマ」第1回として放映。
視聴率15.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
プラハ国際テレビ祭金賞受賞作品、第30回芸術祭優秀賞(ドラマの部)
受賞作品。

●キャスト
山尾:小林桂樹
 貧しいながらも一家で幸せに暮らしていたが、ある日召集令状を
 受け取り一兵卒として朝鮮へ赴く。
 戦後復員すると日本に残した家族は全滅していた。
 ふとしたことで召集令状が出されるからくりを知り、自分に令状を
 出した人物への復讐を計画する。
山尾の父:笠智衆
山尾の妻:吉行和子
 山尾が日本に残した家族。召集後、一家で広島に疎開する。
古参兵:荒井注
 隊内で山尾をいびり抜き、復員後もしつこくつきまとう。
役場の職員:下元勉
 山尾が住んでいた町の役場の職員。
刑事:中条静夫
 山尾の取り調べを担当する。闇市の洋モク売り:松本清張
●スタッフ
脚本:大野靖子
監督:和田勉
音楽:眞鍋理一郎
制作:NHK


◎◎
(山峡の章)

2010年版

松本清張ドラマスペシャル
山峡の章

放送期間
2010年1月29日

制作局
フジテレビ
企画
水野綾子
演出
木下高男
原作
松本清張『山峡の章』
脚本
渡辺千穂
プロデューサー
保原賢一郎
小池秀樹
森安彩

「松本清張ドラマスペシャル『山峡の章』」。
2010年1月29日21:00-22:52、フジテレビ系列の
「金曜プレステージ」枠で放映。長野県を舞台に設定している。

●キャスト
朝川昌子(31):菊川怜 信用金庫で働く普通のOL。
吉木信弘(34):岡田義徳 ジャーナリスト。堀沢の大学の同級生。
堀沢英夫(34):平岳大 外務省勤務のキャリア官僚。
川崎一也(35):松田賢二 警視庁の刑事。
小野喜久子(32):中込佐知子 怜子の知人で英会話教室の経営者。
野地慶介(34):菊池均也 堀沢英夫の同僚。
朝川清(60):藤田宗久 昌子の父で教員。
徳永絵美子(31):堀まゆみ レポーター。
渚(31):永池南津子 クラブのホステス。
朝川伶子(26):星野真里 昌子の5つ年下の妹。
朝川亮子(56):宮崎美子 昌子の母で専業主婦。
竹村忠則(48):勝村政信 堀沢英夫の上司。

●スタッフ
企画(編成担当):水野綾子(フジテレビ)
プロデューサー:保原賢一郎(フジテレビ)、
 小池秀樹・森安彩(共同テレビ)
脚本:渡辺千穂
演出:木下高男(共同テレビ)
制作協力:共同テレビ
制作著作:フジテレビ

◎◎ 
(黒の奔流)(種族同盟)

2009年版

松本清張生誕100年特別企画
黒の奔流

放送期間
2009年3月4日(テレビ東京)
2009年3月8日(BSジャパン)
制作局
 テレビ東京
 BSジャパン
監督
 瀧川治水
原作
 松本清張『種族同盟』
脚本
 田子明弘
プロデューサー
 小川治(テレビ東京)ほか

「松本清張生誕100年特別企画・黒の奔流」。
2009年3月4日、テレビ東京系列の「水曜ミステリー9」
枠(21:00-22:48)にて放映。
衛星放送では、同年3月8日、BSジャパンの「BSミステリー」
枠(21:00-22:48)にて放映。

●キャスト
丹羽修造(弁護士):船越英一郎
丹羽ひとみ(丹羽の妻):賀来千香子
横山リエ(被告人):星野真里
岡橋由基子(丹羽の助手):黒谷友香
屋代邦和(警視庁刑事):西村雅彦
二宮正樹(イソ弁):阿部力
楠田拓也(弁護士):風間トオル
風間隆一(被害者):金山一彦
新川忠志(検察官):吉満涼太
日置啓吾(先輩弁護士):鹿賀丈史
松本浩次:浅見小四郎

●スタッフ
脚本:田子明弘
チーフプロデューサー:小川治(テレビ東京)
プロデューサー:只野研治(テレビ東京)、
中島順平、川島永次(ホリプロ)
監督:瀧川治水
撮影:木村弘一
編集:新井孝夫
企画協力:ナック、菊地実
制作協力:ホリプロ
制作:テレビ東京、BSジャパン

  ◎◎ 
(疑惑)

2009年版

松本清張生誕100年特別企画
疑惑
放送期間
 2009年1月24日
制作局
 テレビ朝日
監督
 藤田明二
原作
 松本清張『疑惑』
脚本
 竹山洋
プロデューサー
 五十嵐文郎ほか
特記事項:
 テレビ朝日開局50周年記念
テレビ朝日の開局50周年記念と、松本清張の生誕100周年を記念して
、同局系列にて、2009年1月24日の21:00 - 23:21(JST)に
スペシャルドラマとして放送。視聴率は18.5%(関東地区)。
事件の舞台を金沢市としている。
主役の田村にとって、松本清張作品への出演は1984年放送の
「松本清張の地の骨」(フジテレビ)以来25年ぶりであった。
なお、カースタントではメルセデス・ベンツCクラス(W202)が使用された。

●キャスト
佐原卓吉:田村正和
白川球磨子:沢口靖子
秋谷容子:室井滋
田中純子:真矢みき
高原マキ:若村麻由美
裁判所の判事:内山理名(友情出演)
桜井課長:渡辺いっけい
鈴木浩介
油井昌由樹
藤原好郎:中村俊太
土屋裕一
野島秀夫:橋爪遼
山崎樹範
大東俊介
森下哲夫
春木みさよ
原山正雄:津川雅彦
白川福太郎:小林稔侍
小林健
井之脇海
白川球磨子(少女時代):黒瀬真奈美
酒井部長:矢島健一
佐々木圭子:朝加真由美
ナレーション:遠藤憲一

●スタッフ
原作:松本清張「疑惑」
脚本:竹山洋
監督:藤田明二
音楽:沢田完
撮影協力:石川県、石川県観光交流局、七尾市、加賀屋、
 金沢ニューグランドホテル、金沢市消防局、金沢エキストラ協会、
 石川県立美術館、北陸鉄道、JR西日本、JR西日本ロケーションサービス、
 金沢刑務所、小松空港、カシオ計算機、リーガロイヤルホテル東京、
 伝通院、千代田区観光協会、小川町フィルムコミッション ほか
スタジオ:緑山スタジオ・シティ
技術協力:バスク、テイクシステムズ
美術協力:テレビ朝日クリエイト
音楽協力:テレビ朝日ミュージック
照明協力:共立
カースタント:タカハシレーシング
チーフプロデューサー:五十嵐文郎
プロデューサー:内山聖子
協力プロデューサー:江平光男
企画協力:ナック、菊池実
法律監修:本山信二郎
ピアノ指導:佐山雅弘
制作協力:イン・ナップ
協力:北九州市立松本清張記念館、清張生誕100年実行委員会、
 エヌエス企画、日本文学振興会松本清張賞事務局、北陸朝日放送
制作著作:テレビ朝日

 

  ◎◎
(不在宴会)

『不在宴会』(ふざいえんかい)は、松本清張の短編小説。
『小説新潮』1967年11月号に『十二の紐』第10話として掲載され、1967年12月に短編集『死の枝』収録の1作として、新潮社
(新潮小説文庫)より刊行された。

2008年にテレビドラマ化されている。

あらすじ
中央省庁課長の魚住一郎は、視察先の北九州で、愛人にしたバーの女と落ち合うことにしていた。
そのため、工場長の熊田と次長の鶴原がセッティングした宴会への出席を断ったが、宴会には「出席していたことにする」ことで合意を取り付ける。
しかし、女のいる温泉旅館に着いた魚住の目に飛び込んできたのは、浴室に横たわっている白い死体であった。「松本清張特別企画 不在宴会 死亡記事の女」。2008年2月17日、BSジャパンの「BSミステリー」枠(21:00-22:48)にて放映。地上波で
は、同年2月20日、テレビ東京系列の「水曜ミステリー9」枠(21:00-22:48)にて放映。主人公の視察先を福島県に設定し、
岳温泉を死体発見場所としている。

キャスト
魚住一郎:三浦友和 (交通省局長)
魚住早紀子:田中好子 (魚住の妻)
鶴原:平田満 (バス会社「協和交通」の支所長)
五十畑信介:竜雷太 (代議士・早紀子の父)
小倉麻子:小嶺麗奈 (「協和交通」社員で鶴原の愛人)
米村:浅野和之 (五十畑の秘書)
下村:宇梶剛士 (塾「光陽ゼミナール」の講師で少年野球チームの監督)
松島:六平直政 (福島南署の刑事)
浅田:小木茂光 (福島南署の刑事)
長谷川茜:中島ひろ子 (銀座のクラブのホステス)
佐藤恵子:松本詩代 (新宿のスナック「栞T」のホステス)
向井:金山一彦 (「栞T」のマスター)
魚住一之:伊藤大翔 (魚住の息子)
魚住布美:寉岡瑞希 (魚住の娘)
浅見小四郎、米山善吉、山中聡、藤巻裕己、市村直樹、志野隆夫、大橋亘、
齊藤あきら、きゅうたろう、春海四方、相元晴名、出口高司、野口雅弘、美奈、中村恭子


 ◎◎
(点と線)

『松本清張 点と線』(まつもとせいちょう てんとせん)の題名で、
テレビ朝日の開局50周年記念番組として、2007年11月24日と25日に、
同局系列(フルネット24局)で二夜連続で放送した。視聴率(関東地区)は
第1夜が23.8%、第2夜が23.7%であった。ホームページの
「おさらい」では物語の結末を明かしている。
2009年11月8日には「松本清張生誕100年記念特別バージョン」
として前後編を再編集し、全国ネットでの再放送を行った(視聴率14.3%)。
2007年の文化庁主催の芸術祭テレビ部門参加作品ともなり、審査員からは
「推理ドラマの枠組みをはるかに超えた人間ドラマで、見るものを圧倒した」と評価され、
ドラマとしては4年ぶりとなる大賞を受賞した。
また2008年に民放連とNHKなどで作る「国際ドラマフェスティバル
in TOKYO 実行委員会」が選ぶ「第1回東京ドラマアウォード」のグランプリ
および特別賞も受賞している(特別賞は美術スタッフに対して)。
1957年の東京駅のホームや、福岡・東京の町並みを細部まで再現した
オープンセット、さらには日本各地で昭和30年代の列車を再現しての
ロケーションが行われた。東京駅のプラットフォームのセットは、
JR西日本の協力のもとに宮原総合運転所の敷地内に作られた。
スタッフやキャストですら完成度に驚いたという。
新宿行きの路面電車のシーンは昭和28年製の車両(元東武日光軌道線100形電車)
が現存する、岡山で撮影された。
また、同局の『土曜ワイド劇場』の主役級である、
小林稔侍(『炎の警備隊長五十嵐杜夫』)、橋爪功(『新・赤かぶ検事奮戦記』)、
市原悦子(『家政婦は見た!』、同シリーズの第1作は清張原作の
『熱い空気』を『松本清張の熱い空気』のタイトルでドラマ化したもの)
をはじめとした、多数のキャスト布陣も話題になった。
鳥飼を演じたビートたけしは、「50年前に映画化されて以来、
はじめてドラマ化されただけに、えらい気合が入って、すごく面白かったよ。
2007年の主な仕事はドラマ『点と線』だと言えるくらい、
時間をかけて演じた」とコメントしている。
鳥飼が独断で東京に行き捜査すること、鳥飼や安田の太平洋戦争中の
エピソードなど、テレビドラマ版独自の設定が追加されている。
また、事件後は三原が報告に博多を訪れたのを最後に鳥飼と三原は
会うことはなかったとしており、『時間の習俗』への連続性はなくなっている。
なお、再編集版の最後では鳥飼と三原が再び出会うシーンはカットされ、
ナレーションならびに解説の石坂浩二が「鳥飼と三原がその後
会ったかどうかさだかではなく、作品にも出会ったかどうかの記述はない」と述べた。

放送日時
第1夜 2007年11月24日 21:03〜23:21(JST)
第2夜 2007年11月25日 21:04〜23:24(JST)
再編集版 2009年11月8日 21:00〜23:44(JST)

●キャスト
鳥飼 重太郎:ビートたけし
田中係長(博多東警察署):小林稔侍
永井課長(博多東警察署):平泉成
三原 紀一(警視庁捜査二課警部補):高橋克典
 →現在の三原:宇津井健(特別出演)
笠井係長(警視庁捜査二課):橋爪功
寺崎課長(警視庁捜査二課):名高達男
児島刑事(警視庁捜査二課):金児憲史
柳原刑事(警視庁捜査二課):芦川誠
刑事(博多東警察署):でんでん
監察医:金田明夫
服部刑事(北海道警):深水三章
幹部(警視庁捜査二課):河西健司

原 種臣(大臣):江守徹(特別出演)
石田 芳男(企案局長):竹中直人
中尾 正(推進課長):本田博太郎
佐々木 喜太郎(事務官):大鶴義丹

鳥飼 つや子:内山理名
 →現在のつや子:池内淳子(特別出演)
小林 安子(重太郎の義姉):樹木希林
安田 辰郎(安田交易社長):柳葉敏郎
安田 亮子(辰郎の妻):夏川結衣
佐山 憲一(産建省課長補佐):大浦龍宇一
佐山の兄:中島久之
桑山 秀子(お時):原沙知絵
桑山 ハツ(お時の母):市原悦子(特別出演)
博多の旅館「鳳明」の番頭:升毅
博多の旅館「鳳明」の仲居:星野真里
八百屋「たからや」の店主:斉藤洋介
割烹料亭「小雪」の女将:松井紀美江
とみ子(割烹料亭「小雪」の仲居):筒井真理子
八重子(割烹料亭「小雪」の仲居):あめくみちこ
アパートの大家:伊佐山ひろ子
安田家(鎌倉)の家政婦:樋田慶子
北海道の旅館「丸惣」の仲居:阿知波悟美
河西(安田の取引相手):佐戸井けん太
函館駅の駅員:半海一晃
車掌:梨本謙次郎
東京駅助役:小野武彦
長谷川医師(亮子の主治医):坂口良子
ある家の女:かたせ梨乃
ドロップを差し出す女:高橋由美子
日本航空社員(受付):天宮良
喫茶店の給女:滝沢沙織
駅員:山谷初男
2人の死体を発見した漁民:志賀圭二郎
タクシーの運転手:伊藤克信

●ナレーション
石坂浩二

●スタッフ
監督:石橋冠
脚本:竹山洋
音楽:坂田晃一
チーフ・プロデューサー:五十嵐文郎
プロデューサー:藤本一彦
CG:4d、エヌジーシー、白組、イマージュ、ビークル、
東京工芸大学メディアアート表現学科
技斗:佐々木修平
協力:日本航空、JTBパブリッシング
ロケ協力:JR西日本、JR北海道、銚子電気鉄道、大井川鐵道、岡山電気軌道、
 JR東日本、江ノ島電鉄、函館市、備前市、はこだてフィルムコミッション、
 いばらきフィルムコミッション、銚子フィルムコミッション、
 大阪ロケーションサービス協議会、神戸フィルムオフィス、
 フィルムサポート島田、岡山県フィルムコミッション連絡協議会、ほか
美術協力:テレビ朝日クリエイト、つむら工芸、青野設計、都市空間設計、淀橋商事
技術協力:ビデオスタッフ、NiTRo、バウムレーベン、ブル、東新、
 サウンドシップ、テイクスタジオ、渋谷ビデオスタジオ
制作協力:シネハウス(協力プロデューサー:牧義寛)
企画協力:オフィス北野、北九州市立松本清張記念館、清張生誕100年実行委員会、
 エヌエス企画、日本文学振興会松本清張賞事務局
制作著作:テレビ朝日

◎◎
(強き蟻)

2006年版

松本清張特別企画
強き蟻

放送期間
 2006年7月16日(BSジャパン)
 2006年7月19日(テレビ東京)(1回)
制作局
 テレビ東京
 BSジャパン
監督
 黒沢直輔
原作
 松本清張『強き蟻』
脚本
 西岡琢也

『松本清張特別企画・強き蟻』は、テレビ東京系列・
 BSジャパン共同制作の2時間ドラマで放送された。主演は若村麻由美。
『BSミステリー』(日曜日21:00 - 23:18、JST)では2006年7月16日に放送。
『水曜ミステリー9』(水曜日21:00 - 23:18、JST)では2006年7月19日に放送。

●キャスト
沢田伊佐子 - 若村麻由美
沢田信弘 - 津川雅彦
宮原素子 - 星野真里
佐伯義男 - 別所哲也
塩月芳彦 - 伊武雅刀
川瀬 - 神山繁
石井寛二 - 賀集利樹
川本サキ - 鷲尾真知子
豊子 - 筒井真理子
春田純一
浜口正 - 本田大輔
江藤漢斉
野田よし子
宮澤寿
片山けい
河合護
針原武司
保科光志
田澤有里朱
安芸幸生
清水理絵

●スタッフ
脚本 - 西岡琢也
監督 - 黒沢直輔
製作 - 角川ヘラルド映画、テレビ東京、BSジャパン

◎◎
(黒い樹海)

2005年版

松本清張スペシャル
黒い樹海

放送期間
 2005年10月21日

制作局
フジテレビ
監督
 平井秀樹
原作
 松本清張『黒い樹海』
脚本
 水橋文美江
プロデューサー
 現王園佳正(フジテレビ)

「松本清張スペシャル・黒い樹海」。
2005年10月21日、フジテレビ系列の「金曜エンタテイメント」
枠(21:00-22:52)にて放映。バス事故の発生は山梨県の設定。

●キャスト
笠原祥子:菊川怜
吉井貴志:豊原功補
笠原信子:藤谷美紀(友情出演)
町田知枝:佐藤仁美
大島卯介:小原雅人
竹尾新助:伊藤正之
柿坂哲夫:三井善忠
桜井弘美:唐木ちえみ
佐敷泊雲:山口河童
倉木達哉:小松拓也
斉藤彩華:杉山彩子
サキ:今泉野乃香
鶴巻完造:団時朗
瀬乃郁夫:羽場裕一
西山太郎:段田安則

●スタッフ
脚本:水橋文美江
監督:平井秀樹
プロデュース:現王園佳正(フジテレビ)
制作:フジテレビ

◎◎
(渡された場面)

2005年版

松本清張特別企画
渡された場面
放送期間
 2005年4月17日(BSジャパン)
 2005年4月20日(テレビ東京)
テレビ東京
BSジャパン
監督
 杉村六郎
原作
 松本清張『渡された場面』
脚本
 中岡京平

「松本清張特別企画・渡された場面」。
2005年4月17日、BSジャパンの「BSミステリー」枠
(21:00-23:18)にて放映。
地上波では、同年4月20日、テレビ東京系列の「水曜ミステリー9」枠
(21:00-23:18)にて放映。
●キャスト
香春銀作:三浦友和 (愛媛県警捜査一課長)
下坂一夫:佐野史郎 (小説家志望で「海峡文学」主宰者)
真野信子:高岡早紀 (呼子町「鶴屋旅館」の仲居)
越智徳松:石倉三郎
安永景子:秋本奈緒美
古賀吾市:梨本謙次郎
国広警部補:曽我廼家文童
小寺康司:寺田農 (小説家)
小寺智子:浅田美代子
鈴木民江:水野久美
磯貝五十六:中村敦夫
江藤潤
宍戸勝
渋谷亜希
草薙幸二郎
田口計
山村美智
伊佐山ひろ子
吉見一豊
杜澤泰文
浅利香津代
梅津栄
三升家小勝
渡辺信子
服部妙子
横尾香代子
武田大和
森崎えいじ
小川真実
小倉功
琵琶弓子
鎌田忠雄
松尾あぐり
神谷清子
●スタッフ
脚本:中岡京平
監督:杉村六郎
音楽:渡辺博也
制作:C.A.L、テレビ東京、BSジャパン

◎◎
(殺意)

2004年版

松本清張特別企画
殺意

放送期間
 2004年10月11日
制作局
 TBS
演出
 難波一弘
原作
 松本清張『殺意』
脚本
 林誠人

「松本清張特別企画・殺意」。
2004年10月11日
TBS系列の「月曜ミステリー劇場」枠(21:00-22:54)にて放映。
女性刑事・琴塚七海を主人公に設定している。
●キャスト
琴塚七海:高島礼子
琴塚豊彦:伊東四朗
磯野孝治郎:伊藤洋三郎
前川裕子:畑中映里佳
稲井建雄:近藤芳正
赤羽哲也:小野武彦
青木義孝:寺門ジモン
琴塚純平:中村陽介
磯野千穂:日高里菜
タケル:熊谷知博

◎◎
(黒革の手帳)

2005年版

黒革の手帖スペシャル
〜白い闇
放送期間
 2005年7月2日(1回)
制作局
 テレビ朝日
演出
 松田秀知
原作
 松本清張『白い闇』
脚本
 両沢和幸

『黒革の手帖スペシャル〜白い闇』は、テレビ朝日系列の2時間ドラマ
『土曜ワイド劇場・特別企画』
(土曜日21:00 - 23:21、JST)で2005年7月2日に放送された。
主演は米倉涼子。
松本清張の短編小説「白い闇」を「黒革の手帖」風にアレンジした内容。
また「白い闇」は過去に何度かドラマ化されたことがある
(詳しくは白い闇を参照)。
「白い闇」を下敷きに、銀座を追われ、復権を目指す元子に接近する
大手ホテルチェーンの社長兄弟との愛憎劇を描く。
視聴率は関東で16.4%、関西で18.8%。現在はDVD化されている。

●ストーリー
山田波子の告発によって、銀座を追われた原口元子は、
京都のクラブ「千扇」のママをつとめながら、
復権の機会をうかがっていた。
大手ホテルチェーンの尾崎ホテルチェーンの社長・尾崎清一に
目をつけた元子は、株主総会に出席し、清一の不正を糾弾する。
元子に興味を持った清一は、元子に接近し、その度量に惚れる。
そして、清一は元子に求婚し、元子を婚約者として周囲に紹介する
のだった。
やがて、清一は仕事のために、東北へ旅立つが、そこで行方不明に
なってしまう。
清一の腹違いの弟である高瀬俊吉から、十和田湖の近くに清一の
愛人の田所常子が住んでいることを聞き出した元子は
早速、常子を訪ねるが、
常子は「清一さんを返して!」と泣きじゃくるばかりで、らちがあかず、
元子は腹をたてて、常子のもとを去る。
しかし、その直後、常子の死体が十和田湖で発見され、
地元の警察は元子に疑いの目を向ける。警察署に連行された元子に
対して、警察官・北見和行は元子の旧悪をまくしたてて、
元子を追及していく。
そのころ、京都では俊吉が尾関ホテルの経営権を手にいれていた。
そして、俊吉は、釈放され京都に戻った元子に接近し……。

●キャスト
原口 元子演 - 米倉涼子
 クラブ「千扇」のママ。
 かつては銀座一のクラブを経営していたこともあり、
 銀座に帰る機会をうかがっている。
 銀座へ凱旋するための足がかりとして尾崎清一に目をつけるが……。
尾崎 清一演 - 豊原功補
 尾崎ホテルチェーン社長。
 野心家で、一代でホテルチェーンを築き上げた父親に対抗するため、
 元子の度量を手にいれようとする。
 足が不自由。
高瀬 俊吉演 - 岡本健一
 清一の腹違いの弟。清一の運転手をつとめる。
 兄の清一に対しては複雑な感情を抱いている。
 兄の失踪後、ホテルの経営権を掌中におさめる。
 尾崎 孝次郎演 - 田村高廣
 尾崎ホテルチェーン総帥。
 長谷川庄司とは親友で、政財界に隠然とした影響力を持つ。
 かつては、クラブ「カルネ」の常連だった。
 田所 常子演 - 小沢真珠
 清一の愛人。
 恋愛にのめりこむと見境がつかなくなるところがある。
 元子に清一を返してくれるよう懇願するが……。
白木 淳三演 - 吹越満
 常子の兄。常子が死んだ真相を探るべく動き回り、
 元子の周囲にもたびたび出没する。
北見 和行演 - 西村雅彦
 青森県警警部。常子殺害の容疑者として、元子を追及し、
 捜査の過程で、元子の旧悪を暴いていく。

仲村トオル、釈由美子、津川雅彦、小林稔侍(以上特別出演)
小木茂光、小林高鹿、デビット伊東、福地香代、小林加奈、
勝村美香、山本百合子、竹山メリー、関根由香梨、
伊藤博幸、金井茂、那須佐代子、森一馬、野口雅弘、
小林正史、神川真里(別名で出演)、あだち理絵子、
大須賀王子、大塚和彦、赤坂美穂、白木圭子、藤井亜紀、
藤島巨樹、松野仁美、スティーブン・ゲイ、坂木三成、
宮崎裕子、福月里代、伊藤勝智、齋藤留奈

●スタッフ
脚本 - 両沢和幸
チーフプロデューサー - 五十嵐文郎
プロデューサー - 内山聖子、橋本芙美
演出 - 松田秀知
音楽 - 上田益
制作 - 共同テレビジョン、テレビ朝日


◎◎
(証言)
黒い画集 第二話

2004年版

松本清張の証言
放送期間
 2004年3月27日
制作局
 テレビ朝日
監督
 上川伸廣
原作
 松本清張『証言』
脚本
 矢島正雄

特記事項:
テレビ朝日開局45周年記念企画
「松本清張の証言」。2004年3月27日、
テレビ朝日系列の「土曜ワイド劇場」枠
(21:00-22:51)にて放映。テレビ朝日開局45周年記念企画。

●キャスト
石野貞一郎:東山紀之
奥平為雄:萩原健一
鴻上貴史:渡辺いっけい
梅谷千恵子:水橋貴己
石野美紀子:藤田朋子
杉山孝三:山崎樹範
朝峰太:神山繁
江口:小林すすむ
奥平の上司:山田明郷
鈴木ひろみ
眞野裕子
三谷昇
那波隆史
中根徹
阿部六郎
野村信次
唐木ちえみ
大樹:阿久津賀紀
さくら
酒井康裕
寺見崇伺
中村美結
池田愛
小林千恵
高橋実恵子
高橋伶奈
小倉愛美
青柳克巳
前原実
津島瑞穂
●スタッフ
脚本:矢島正雄
プロデューサー:下山潤(イースト)、松本基弘(テレビ朝日)、
内山聖子(テレビ朝日)
監督:上川伸廣
助監督:押山敏
照明:小林丈晃
撮影協力:東京急行電鉄、東洋学園大学、東洋女子短期大学ほか
制作協力:トータルメディアコミュニケーション
制作:イースト、テレビ朝日


◎◎
(喪失の儀礼)

2003年版

松本清張特別企画
喪失の儀礼
放送期間
 2003年11月30日(BSジャパン)
 2003年12月3日(テレビ東京)
制作局
 テレビ東京
 BSジャパン
監督
 広瀬襄
原作
 松本清張『喪失の儀礼』
脚本
 大野靖子

「松本清張特別企画・喪失の儀礼」。
2003年11月30日、BSジャパンの「BSミステリー」枠
(21:00-23:24)にて放映。
地上波では、同年12月3日、テレビ東京系列の「女と愛とミステリー」枠
(20:54-23:18)にて放映。大塚刑事の所属はいわきの設定。

●キャスト
萩原和枝:泉ピン子
大塚利夫:大地康雄 (いわき中央署の刑事)
小池為吉:萩原流行 (栄光医療機器の営業マン)
萩原美奈子:川上麻衣子 (萩原雄一の妻)
萩原雄一:大鶴義丹 (萩原和枝の長男)
田村刑事:高橋和也 (大塚刑事の部下)
ユリ:川村ひかる
大塚さち子:阿木燿子
住田友吉:清水紘治
須田一係長:河原崎建三
山田亀郎:岡本信人
香原順治郎:西沢利明 (香原医院の院長)
萩原修二:池田幹
エミ:川島令美
草薙幸二郎
中島久之
津村鷹志
宝積有香
服部妙子
京晋佑
重松収
斉藤あきら
杉村暁

●スタッフ
脚本:大野靖子
監督:広瀬襄


◎◎
(薄化粧の男)

1998年版
松本清張七回忌特別企画
薄化粧の男
放送期間
 1998年6月26日
制作局
 フジテレビ
企画
 清水賢治(フジテレビ)
 瀧山麻土香(フジテレビ)
監督
 松原信吾
原作
 松本清張『薄化粧の男』
脚本
 田中晶子

「松本清張七回忌特別企画・薄化粧の男」。
1998年6月26日、フジテレビ系列の「金曜エンタテイメント」枠
(21:00-22:52)にて放映。
視聴率17.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

●キャスト
草村卓三:風間杜夫 (化学メーカーの課長)
草村淳子:大谷直子 (草村の妻)
風松ユリ:斉藤由貴 (クラブのホステス)
殿山刑事:石橋蓮司 (板橋東署の係長)
刑事:吉田次昭
刑事:石丸謙二郎
相場健児:宮下直紀 (ユリの幼馴染)
斉藤美香:滝沢涼子 (草村の部下)
草村の部下:阿部朋子
西山繭子
クラブ「MEW」のママ:栗田よう子

●スタッフ企画:清水賢治(フジテレビ)、瀧山麻土香(フジテレビ)
脚本:田中晶子
監督:松原信吾
音楽:岩間南平
撮影協力:コープとうきょう小金井ぬくい坂下店 ほか
技術協力:映広
プロデュース:小坂一雄(レオナ)
制作:フジテレビ、レオナ、霧企画


◎◎
(熱い空気)

1983年版

松本清張の熱い空気
 家政婦は見た!
 夫婦の秘密「焦げた」

放送期間
 1983年7月2日(1回)
制作局
 テレビ朝日
監督
 富本壮吉
原作
松本清張『熱い空気』
脚本
 柴英三郎
プロデューサー
 柳田博美(大映テレビ)
 塙淳一(テレビ朝日)

『松本清張の熱い空気 家政婦は見た!夫婦の秘密「焦げた」』は、
テレビ朝日系列の2時間ドラマ『土曜ワイド劇場』
(毎週土曜日21:00 - 22:51、JST)で1983年7月2日に放送された。
主演は市原悦子。
視聴率は27.7%(関東地区・ビデオリサーチ社調べ)。
2009年にDVD化されている。

本ドラマが好評を博した結果、設定とサブタイトルを引き継ぐ形で
ドラマシリーズ『家政婦は見た!』が制作されていくことになった。

●キャスト
協栄家政婦会河野信子(稲村家に派遣された家政婦) - 市原悦子
派遣所長 - 野村昭子
家政婦 - 石井富子、野中マリ子、西川ひかる
稲村家稲村春子(稲村家の妻) - 吉行和子
稲村達也(マスコミで知られる大学教授) - 柳生博
稲村正一(稲村家の長男) - 佐野大輔
稲村健二郎(稲村家の次男) - 柴田一幸
稲村ツネ(達也の母で春子の姑) - 鈴木光枝
川原家川原則夫(寿子の夫) - 高岡健二
川原寿子(春子の妹) - 山口いづみ
その他大津(達也の弟子) - 中丸新将
学生 - 中村光治、山本裕之、南英二、名引直寿
医師 - 寺島幹夫

●スタッフ
脚本 - 柴英三郎
プロデューサー - 柳田博美(大映テレビ)、
 塙淳一(テレビ朝日)
監督 - 富本壮吉
助監督 - 米山紳、太田隆士
音楽 - 坂田晃一
撮影技術 - 山崎忠
照明 - 大久保武志
美術 - 大橋雅俊
録音 - 野口素寛
整音 - 星正輝
編集 - 本間元治
制作 - 大映テレビ、テレビ朝日


◎◎
(塗られた本)

「松本清張スペシャルドラマ・塗られた本」。
2007年12月17日、
TBS系列「月曜ゴールデン」の枠
(21:00-22:54)にて放映。原作と異なるオリジナルのラストとなっている。

●キャスト
紺野美也子(出版社「メディア出版」社長):沢口靖子
 かつて銀座でホステスをしていた。
 作家である夫と結婚したが、売れなくなった夫の
 受け皿とすべく、小さな出版社を経営している。
 ジリ貧状態から脱出すべく、売れっ子作家の
 青沼を口説きにかかるが……。
紺野卓一(美也子の夫。作家):勝村政信
 芥川賞作家であるが、脳の病気を患い、
 長期療養中。日常生活に支障が出ている。
青沼禎一郎(売れっ子の作家):吹越満
 美也子の強引なアプローチに負け、
 執筆のオファーを受けるが……。
野見山房子:岩佐真悠子
 俳優のタマゴ。アルバイト先のクラブで青沼と知り合う。
 ある意図を持って卓一に近づく。
小川継男(出版社「リエゾン」社長):小野武彦
井村重久(東京興和銀行支店長):本田博太郎
美也子の銀座ホステス時代からの愛人
島本隆(神奈川県警本部刑事):山本龍二
近藤拓馬(神奈川県警本部刑事):尾崎右宗
櫛田医師(卓一の主治医):中原丈雄

●スタッフ
製作:ドリマックス・テレビジョン、TBS
原作:松本清張
企画協力:菊地実(ナック)
脚本:田中晶子
プロデューサー:山田高道、橋本孝
演出:竹之下寛次
編集:新井孝夫
技術協力:東通
カースタント:タカハシレーシング


 ◎◎
(顔)

2009年版

松本清張ドラマスペシャル
「顔」

ジャンル
テレビドラマ

放送時間
21:00 - 22:13

放送期間
2009年12月29日

制作局
NHK

演出
伊勢田雅也

原作
松本清張『顔』

脚本
中園健司

出演者
谷原章介
原田夏希

「松本清張ドラマスペシャル・顔」。2009年12月29日21:00-22:13、NHKにて放映。DVD化されている。
キャスト井野良吉:谷原章介
山田ミヤ子・葉山瞳:原田夏希
石岡貞三郎:高橋和也
田村刑事:大地康雄
杉本:中本賢
石井監督:塩野谷正幸
中江刑事:瀬川亮
石岡美智子:押元奈緒子
女給:美保純
建蔵、伊藤聡、谷本一、針原滋、原田麻由、大久保麻理子、篠原真衣、末広ゆい、和泉敬子、林遼威、
佐藤博秋、井之上淳、吉原拓弥、中垣浩二、竹本純平、石原茂史、ミヘール・ラインダス、中村圭太、
古閑三恵、嶋本勝博、柴田茉莉、五十畑哉耶、水野倫太郎、オフィス童武、クロキプロ、NACプロ
スタッフ脚本:中園健司
演出:伊勢田雅也
音楽:佐橋俊彦
撮影技術:川村尚孝
技術:川崎和彦
編集:阿部格
照明:寺田博
音声:浜川健治
映像技術:牧野雅哉
美術:深尾高行
制作:NHK



  ◎◎ 
(火と汐)

2009年版
松本清張生誕100年記念スペシャルドラマ
 火と汐
放送期間
 2009年12月21日
制作局
 TBS
演出
 竹之下寛次
原作
 松本清張『火と汐』
脚本
 田中晶子
プロデューサー
 浅野敦也(ドリマックス・テレビジョン)

「松本清張生誕100年記念スペシャルドラマ・火と汐」。
2009年12月21日(松本清張の生誕日)、TBS系列にて放映された
スペシャルドラマ。
視聴率は15.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
原作と異なり、前半から、刑事側の視点を中心とした
ストーリー構成となっている。

●キャスト
熊代繁:寺尾聰 (京都府警の警部)
東和彦:山本耕史 (京都府警の若手刑事)
曽根晋吉:遠藤憲一 (デザイナー)
芝村美弥子:西田尚美 (芝村健介の妻)
上田咲子:佐藤仁美 (上田伍郎の妻)
上田伍郎:東根作寿英 (芝村のヨットの同乗者)
岩佐一課長:小木茂光
熊代麻子:浅見れいな (熊代の娘)
アナウンサー:石川小百合
熊代冬実:萬田久子 (熊代の妻)※特別出演
水島かほり:清水美沙 (美弥子の友人)
芝村健介:渡部篤郎 (シバムラ精機の社長)

●スタッフ
脚本:田中晶子
プロデューサー:浅野敦也(ドリマックス・テレビジョン)
演出:竹之下寛次
ナレーション:岩崎ひろし
撮影:岡崎真一
ヨット関連協力:油壺ボートサービス
ロケ協力:三宅村、京都東急ホテル、八王子フィルムコミッション、
 八王子市斎場、所沢市市民医療センター、佐島マリーナ、
 日本旅行、クリスタルヨットクラブ、ホテルアルファ京都、
 西日本旅客鉄道、新宿モノリスビル ほか
協力:フォーチュン、フジアール、ブル、Kカンパニー、
 エヌ・エス・エル、アックス
制作:TBS、ドリマックス・テレビジョン


                                ◎◎ 
                     (けものみち)  

けものみち』は、松本清張の長編小説。「けものみち」に迷い込み、戦後日本の権力構造を垣間見た者たち
の運命の変転を描く、著者の社会派サスペンスの代表的長編である。
『週刊新潮』(1962年1月8日号 - 1963年12月30日号、連載時の挿絵は生沢朗)に連載され、1964年5月、
新潮社から単行本として刊行された。後に電子書籍版も発売されている。

1965年に東宝で映画化、また3度テレビドラマ化されている。


2006年版

松本清張 けものみち

ジャンル
テレビドラマ

放送時間
木曜日21:00 - 21:54(54分)

放送期間
2006年1月12日 - 3月9日(9回)

制作局
テレビ朝日

演出
藤田明二
松田秀知
福本義人

原作
松本清張『けものみち』

脚本
寺田敏雄

プロデューサー
内山聖子(テレビ朝日)
伊賀宣子(共同テレビ)

出演者
米倉涼子
佐藤浩市
仲村トオル
若村麻由美
平幹二朗

エンディング
中島みゆき「帰れない者たちへ」


『松本清張 けものみち』は、テレビ朝日系列の『木曜ドラマ』枠(毎週木曜日21:00 - 21:54[12]、JST)で
2006年1月12日から3月9日まで放送された日本のテレビドラマ。主演は米倉涼子。

福井放送では4日遅れで月曜(22:00 - 22:54)から放送されている(初回は遅れ日数を2日短縮し、
1月14日(土曜日)13:00 - 14:09に前倒し)。DVD化されている。

なお、主演の米倉と仲村は、2004年に、原作者を同じくする「松本清張 黒革の手帖」にメインキャストとして
出演していた。


●キャスト

成沢家
成沢 民子〈30〉 - 米倉涼子:料亭旅館「芳仙閣」の仲居。宝石デザイナーを夢見て夫と結婚したが…。
成沢 寛次〈35〉 - 田中哲司:民子の夫。脳梗塞で身体が不自由、寝たきりの生活を送る。
杉原 七々美〈21〉 - 上原美佐:民子の家で家事手伝いのアルバイトをしている女子美大生。
久恒家
久恒 春樹〈40〉演 - 仲村トオル:世田谷東署のノンキャリア刑事。久恒 薫演 - 網浜直子久恒の妻。
久恒 太郎 - 吉川史樹:久恒の息子。
ニュー・ローヤル・ホテル
小滝 章二郎〈44〉 - 佐藤浩市:「ニュー・ローヤル・ホテル」総支配人。芳泉閣で民子を見初める。
秦野 重武〈47〉 - 吹越満:弁護士の肩書きを持ち、ニュー・ローヤル・ホテルを常宿としている。
鬼頭の邸宅
鬼頭 洪太〈72〉 - 平幹二朗:政財界の裏を担うフィクサー。
佐伯 米子〈40〉 - 若村麻由美:鬼頭家を取り仕切る女性。
黒谷 富雄〈31〉 - 前川泰之:鬼頭家の使用人兼警備。
芳仙閣
武藤 美代子 - 星野真里:芳仙閣の仲居。民子に複雑な思いを持つ。
如月 初音〈45〉 - 東ちづる:芳仙閣の女将。民子に小滝を紹介する。


                              ◎◎ 
                        (異変街道)  

『異変街道』(いへんかいどう)は、松本清張の長編時代小説。『週刊現代』
(1960年10月23日号 - 1961年12月24日号)に連載され、1986年4月に講談社ノベルスから刊行された。
後に電子書籍版も発売されている。

1993年にテレビドラマ化されている。


旗本・三浦銀之助のもとに奇怪な話が伝えられた。両国の水茶屋の亭主が、甲州・七面山の山中で、
銀之助の親友・鈴木栄吾に遭遇したという。甲府勤番に役替となった栄吾は、通告によれば、
十日前に死んだとのことであったが…。
直接亭主に会おうとした銀之助だったが、亭主はすでに何者かによって殺害されていた。
他方、岡っ引の常吉は、子分と共に事件の調査に乗り出す。 銀之助は、
栄吾が小梅にある社「青日明神」を信仰していたことを知るが、その社は「釘〆ニ閂」の神紋や
金槌の図柄の絵馬という変わった特徴を持っていた。
真相究明のため、銀之助は甲州街道を西へ向かう。
事件探索への黒い圧力に突き当たった常吉も、そして栄吾を慕う女性も続いて甲州へ後を追う。
甲州の隠れ里へ足を運ぶ銀之助に接近する謎の暗躍者。
出現する第二・第三の死体。甲斐の歴史に導かれた策謀事件の顛末は…。

「松本清張の異変街道」。1993年10月29日、フジテレビ系列の「金曜エンタテイメント」枠(21:02-22:52)
にて放映。当初は1993年10月13日放映予定であったが延期され、同枠での放映となった。
サブタイトル「江戸と甲州を結ぶ欲望の点と線!金をめぐる大陰謀」
。視聴率16.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

●キャスト
三浦銀之助:古谷一行
お蔦:藤真利子
隠居:丹波哲郎
鈴木栄吾:近藤正臣
薬研堀の常吉:蟹江敬三
河村百介:火野正平
幸江:森口瑤子
松波筑後守:神山繁
山根伯耆守:綿引勝彦
杉浦治郎作:織本順吉
平作:河原崎建三
与四郎:長谷川明男
弥助:浜田晃
甚兵衛:三谷昇
花屋利助:沼田爆
虎谷伊織:内田勝正
庄太:赤塚真人
お文:上野めぐみ
神官:高峰圭二
留造:嵯峨周平
山岡:崎津隆介
勘助:岩尾正隆
三蔵:小船秋夫
嘉助:小林正希
先棒:木谷邦臣
後棒:青木哲也
水茶屋の女:上田こずえ
水茶屋の女:鈴川法子
水茶屋の客:疋田泰盛
屋台の女:田辺ひとみ
下手人:吉田浩之
植木屋の職人:塩川建二


●スタッフ
企画:能村庸一(フジテレビ)、林悦子(霧企画)
プロデューサー:佐生哲雄、松下千秋
脚本:野上龍雄
監督:齋藤光正
音楽:佐藤勝
撮影:伊佐山巌
撮影助手:江原祥二、後藤善昭照明:中島利男
美術:倉橋利韶、犬塚進
録音:広瀬浩一
編集:園井弘一
調音:鈴木信一
記録:野崎八重子
助監督:加島幹也、山下智彦、土居正和
殺陣:谷明憲
ビデオ編集:キッズカンパニー
現像・テレシネ:IMAGICA
ロケ協力:大覚寺、みろくの里、身延山久遠寺、身延山ロープウェイ
制作協力:京都映画(現:松竹京都撮影所)
制作:フジテレビ、霧企画


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 映画のTV放送の録画
作品名/映画 制作会社/監督・演出・プロデューサー
天城越え (天城越え)
映画情報

1983年2月19日公開。
製作は松竹・霧プロダクション、配給は松竹。時代設定は、
原作の大正から昭和15年(1940年)に変更されており、
これにより、少年が大人になった後のくだりは現代(映画化時点)
になっている。
本映画は、脚本・監督の三村晴彦により、
「母恋・純愛物語」のコンセプトを加えて描かれている。
現在はDVD化されている。なお、併映作は本作と同じ
松本清張の原作による『砂の器』の再編集版であった。

あらすじ
三十数年昔のこと、16歳の私は、はじめて天城を越えた。
私の家は下田の鍛冶屋であったが、なんとかしてよその土地に
出ていきたいと思っていた私は、静岡にいる兄が羨ましくてならず、
6月の終わりに、かねてからの希望を決行する気になった。
天城のトンネルを通り抜けると、別な景色がひろがっていた。
私は、「他国」を感じた。
湯ヶ島まで来たときには、もう夕方近くなっていた。
向こうから、一人の大男が歩いてきた。一目で、他所者だと分かった。
「あれは、土方だね。
ああいうのは流れ者だから、気をつけなければいけない」
と、呉服屋から言われた。静岡に行く元気がなくなった私は、
下田に引き返す決心をした。
すると、そのとき、修善寺の方角からひとりの女が歩いてくるのが
目についた。
私は、その女が過ぎてから足の向きを変え、あとを歩いた。
「そいじゃ、ちょうどいいわ。下田までいっしょに行きましょうね」。
私は自分でも顔のあかくなるのを覚えた……。

制作年度 1983
制作国 日本
監督 三村晴彦
出演者 田島松之丞:渡瀬恒彦
(静岡県警察本部刑事部嘱託)
大塚ハナ:田中裕子
小野寺建造:伊藤洋一 (中学時代)、
平幹二朗 (港印刷製本株式会社社長)
建造の母:吉行和子
建造の叔父:小倉一郎
大男の土工:金子研三
土谷良作:石橋蓮司
良作の妻:樹木希林
旅の菓子屋:坂上二郎
旅の呉服屋:柄本明
茶店の婆さん:北林谷栄
江藤署長:佐藤允
山田警部補:山谷初男
赤池巡査:伊藤克信
黒田運転手:車だん吉
印刷所事務員:榎本ちえ子
県警広報係長:中野誠也
国立病院医師:加藤剛
脚本 三村晴彦
原作 松本清張
撮影 羽方義昌
音楽 菅野光亮
時間 99分

※TV再放送をDVD録画

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鬼畜 (鬼畜)
映画情報

1978年10月7日公開。
製作・配給は松竹。
監督は野村芳太郎。
主演は岩下志麻、緒形拳。英語題名『The Demon』。
現在はDVD化されている。

あらすじ
東京から急行列車で3時間を要するある地方で、32歳の竹中宗吉は、
ようやく、印刷屋の主になるところまで漕ぎつけた。
狐のような顔をした妻・お梅との間に、子供はなかった。
商売の順調な宗吉は、ある時、料理屋の女中・菊代に惹かれる。
何とか菊代を養えそうな気がした宗吉は、彼女と関係を持った。
好きな女を囲う身分になれたという充足は出世感に近かった。
菊代との間には、3人の子供ができた。
しかしその後、近代的な印刷会社の進出や火事により、
宗吉の商売は零落する。
宗吉から生活費の貰えなくなった菊代が、3人の子を連れて、
宗吉の家に乗り込んだため、お梅にも事態が露見する。
お梅の仕打ちと女房の前に竦んだ宗吉の腑抜けぶりに、菊代は怒り、
出て行ってしまう。
3人の子供が残された。女房の睨む中、子供は、一人ずつ「処分」
されていく。
制作年度 1978
制作国 日本
監督 野村芳太郎
出演者 お梅(宗吉の妻):岩下志麻
竹下宗吉:緒形拳
菊代(宗吉の妾):小川真由美
利一(菊代の長男):岩瀬浩規(子役)
良子(菊代の長女):吉沢美幸(子役)
庄二(菊代の次男):石井旬(子役)
阿久津(印刷工):蟹江敬三
刑事(能登南警察署):鈴木瑞穂
婦警(能登南警察署):大竹しのぶ
捜査課長(能登南警察署):梅野泰靖
パトカーの警官:田中邦衛
貸付けの銀行員:大滝秀治
町医師:加藤嘉
アパートの管理人:江角英明
水口:穂積隆信
能登の役所の福祉係:浜村純
印刷屋の男:山谷初男
松山洋紙店店員:松井範雄
捜査係長(能登南警察署):山本勝
新幹線の車掌:三谷昇
能登の漁師:井上博一
主婦:檜よしえ
脚本 井手雅人
原作 松本清張
撮影 川又昂
音楽 芥川也寸志
時間 110+特典映像

※TV再放送をDVD録画


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あるサラリーマンの証言 
(証言)


黒い画集 第二話

(あるサラリーマンの証言)
映画情報
映画タイトル『黒い画集 あるサラリーマンの証言』。
1960年3月13日に東宝系にて公開された。
1960年『キネマ旬報』ベストテン第2位。
原作の松本清張が賞賛した作品の一つ。
現在はDVD化されている。

あらすじ
※原作:「証言」
大森に家族を持つ石野貞一郎は丸の内勤務の課長、
会社で使っていた女・梅谷千恵子を愛人として囲い、
西大久保に住まわせていた。
12月14日夜、石野は見送りたいと申し出る千恵子と一緒に
彼女のアパートを出る、
人目もあることから千恵子より少し間を置き
共に大通りへ出ようとしたところ、
大森の自宅近所に住む保険の外交員・杉山孝三に突然頭を下げられ、
石野は反射的に頭を下げ返礼してしまう。
帰宅後、妻には渋谷で映画を観て遅くなったと取り繕うが、
その夜から杉山が自分の不審な所在(千恵子の件)を吹聴しないかと
不安になる。
2週間後、突然会社に刑事が訪れ、向島で起こった
殺人事件に関する杉山のアリバイについて、石野は証言を求められる。

制作年度 1960
制作国 日本
監督 堀川弘通
出演者 小林桂樹(石野貞一郎)
中北千枝子(石野邦子)
平山瑛子(石野君子)
依田宣(石野忠夫)
原知佐子(梅谷千恵子)
織田政雄(杉山孝三)
菅井きん(杉山ミサエ)
小西瑠美(岩本夏江)
江原達怡(松崎)
児玉清(森下)
中村伸郎(竹田)
小栗一也(田辺)
佐田豊(古川)
三津田健(岡崎)
西村晃(奥平)
平田昭彦(岸本)
八色賢典(小松)
小池朝雄(早川)
佐々木孝丸(裁判官)
一の宮あつ子(食料品店おかみ)
中丸忠雄(戸山正太郎)
家田佳子(ハイティーン)
西条康彦(果物屋の店員)
脚本 橋本忍
原作 松本清張
撮影 中井朝一
音楽 池野成
時間 110+特典映像
 
※TV再放送をDVD録画

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