題名 | 異変街道(上) | |
読み | イヘンカイドウ_1(ジョウ) | |
原題/改題/副題/備考 | 「異変街道(上)」 「異変街道(下)」 |
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本の題名 | 異変街道(上)■【蔵書No0024】 | |
出版社 | (株)講談社 | |
本のサイズ | 新書(KODANSHANOVELS) | |
初版&購入版.年月日 | 1986/04/15●初版 | |
価格 | 680 | |
発表雑誌/発表場所 | 「週刊現代」 | |
作品発表 年月日 | 1960年(昭和35年)10月23日号〜1961年(昭和36年)12月24日号 | |
コードNo | 19601023-19611224 | |
書き出し | 三浦銀之助の耳に奇怪な話が伝わった。病死したはずの鈴木栄吾に、その後、出遇ったと称する人間が現れたとういのである。鈴木栄吾は、半年前に、甲府勤番となって赴任した。彼は二百五十石の徒士組だったが、身持ちよろしからざる廉によって甲府勤番へ役替えとなったのである。この栄吾は、甲府の役宅で九月朔日に病死し、その公報は、青山にいる父親の鈴木弥九郎に二日の後に届いている。現に、生前の栄吾と親友だった三浦銀之助は、その葬式に参会している。もっとも、栄吾の死は公報だけで、遺体が江戸の自宅に返って来たわけではなかった。甲府から江戸まで三十六里、まだ暑熱の厳しい折だし、死体の腐乱と運搬の不便のたまに遺骸は彼の地に埋葬され、遺髪だけが届いたのである。栄吾に、その死亡後、対面した人物がある。−−この話を内密に銀之助に話したのは、鈴木弥九郎の屋敷に奉公している若党の六助だった。銀之助は、前から友達の栄吾の屋敷に度々行っているので、六助とはよく知り合っていた。この六助も、隠居の弥九郎よりも栄吾のほうを身びいきにしていた。堅いばかりの隠居より、道楽者の栄吾に近親感を持っていたのだ。 | |
作品分類 | 小説(長編・時代) | 411P×800=328800(209P+202P) |
検索キーワード | 江戸時代・甲府勝手・勤番・身延山・火祭り・賄賂・大目付・台里村・隠し金山・信玄・青日明神 | |
【カバー】三浦銀之助は、湯治の名目で甲府に向かった。銀之助には、半年前に甲府勤番へ役替えされた親友・鈴木栄吾の死が、どうも納得できない。死んだはずの栄吾と甲府に近い身延の山奥で対面したといい出した両国の水茶屋の亭主・与兵衛が何者かに殺害された。江戸から甲府へ。街道には異変が起きている・・・・・・。 |