第三回清張マニア認定試験初級(第2回) 解答

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初級(15問)(試験時間10分)

問題 正解
問 1 松本清張には軍隊経験はない。


1944年6月、臨時招集として久留米の第八十六師団歩兵第一
八七連隊二等兵として入隊。
第七八連隊補充隊に転属。
敗戦までの一年間を衛生兵として勤務した。
×
問 2 松本清張は山口県の生まれである。


1909年12月21日福岡県企救郡板櫃村(キクグンイタビツムラ)(現・北九州小倉北区)
で生まれる。
×
問 3 松本清張は菊池寛賞を受賞したことはない。


1970年十月十二日「昭和史発掘」を軸とする意欲的な創作活動
により第十八回
菊池寛賞を受賞。
×
問 4 松本清張の小説「象徴の設計」と「混声の森」はいずれも1960年代の作品である。


象徴の設計」=1962年〜1963年
混声の森」=1967年〜1968年
問 5 【名札のない荷物】は長編小説である。


名札のない荷物】はエッセイ集でである
シリーズ名=名札のない荷物
●全8話
1.
怨霊のなぐさめ
2.
天正十年のマクベス
3.
「兵隊王」の丘から
4.
立ちどまる賢人
5.
日記メモ1968・2
6.
日記メモ1968・3
7.
南半球の倒三角〔松本清張短篇小説館(2/5話)の再録〕
8.
鼎談・人類共通の敵エイズを考える 座談会/鼎談=塩川優一・寺松尚・松本清張
×
問 6 松本清張の小説「黒い樹海」・「わるいやつら」・「黒地の絵」は、すべて映画化された。


「黒地の絵」は映画化されていない
×
問 7 松本清張の小説、「点と線」は雑誌「旅」に連載された小説である。


「旅」に連載された。
問 8 松本清張は戯曲を書いたことはない。


多くの作品がある。「
細川の茶碗」等。
×
問 9 松本清張の小説「怖妻の棺」「二すじの道」「雀一羽」は時代小説である。


いずれも時代小説である。「
怖妻の棺」「二すじの道」「雀一羽
問 10 松本清張の小説では「わるいやつら」・「たづたづし」・「けものみち」以外に、ひらがなのタイトル
はない。

他にもある。「
いびき」「なかま」「すずらん

いびき」( 1956年10月)
なかま●《改題=雨と川の音「雨と川の音」の前編となる。(1958年(昭和33年)7月)
わるいやつら」(1960年1月11日〜1961年6月5日)
けものみち」(1962年1月8日〜1963年12月30日)
たづたづし」(1963年5月)
すずらん(原題=六月の北海道)(1965年11月)
×
問 11 松本清張の小説「点と線」に登場する刑事の鳥飼重太郎は、「時間の習俗」にも登場する。


連作?
登場人物の刑事は同じコンビ

鳥飼重太郎」=福岡署のベテラン刑事
三原紀一」=本庁の刑事。警部補
問 12 松本清張の小説「砂の器」に登場する刑事の名前で、今西は「正太郎」、吉村は「宏」である。


今西栄太郎」=刑事。警視庁捜査一課
吉村宏」=刑事。今西栄太郎を尊敬する。
×
問 13 松本清張の小説「装飾評伝」は、岸田劉生がモデルと言われている。


岸田劉生がモデルと言われている。
問 14 松本清張の小説「いきものの殻」では愛人は登場しない。


団塊の世代に送るレクイエム?
清張の小説にしては珍しく(実際にはそんなに珍しくはない)殺人もない。愛人も登場しない。
登場人物も、男ばかりである。(唯一、滝村源太に女があった記述がある)
問 15 松本清張の小説「絢爛たる流離」は、シリーズ作品で、ダイヤの”運命の饗宴”がテーマである。


松本清張全集 2 眼の壁・絢爛たる流離(文藝春秋)
帯(腰巻き)
社会派推理の代表作とダイヤの”運命の饗宴”

 

問題の難易度

問題作成者の評価
(簡単) 5問
(普通) 7問
(難題) 3問

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