.


ページの最後



人物描写の研究

■コメント■
(コメントの登場人物は「男はつらいよ」から...少し無理がありそうだ。)
年齢の表現は、現在なら5歳程度はプラスして見る必要がありそうだ。

描写

視点
人物(名前)
(推定年齢)
人物描写
鳥飼重太郎 三原紀一(33歳) 三十をいくつも出ていないように思われた。
背は高くないが、がっしりとした体格で、なんとなく箱を連想させた。
だが、顔は血色のいい童顔で、濃い眉毛とまるっこい目をもっていた。

■コメント■
青年刑事、切れ者と言うより信頼できそうな男。村田雄浩・平田満でどうでしょう。
作者 鳥飼重太郎(50歳) それは、痩せた、色の黒い、目ばかり大きい不精げな男だった。...
着ていたオーバーがくたくただったように、洋服もくたびれていた。
使いふるしたネクタイが撚れている。
鳥飼重太郎という古参の中年の刑事だった。
骨ばった汚い指で受取証をひろげてみていたが...


■コメント■
年齢は五十歳前後か、イメージは田中邦衛風。米倉斉加年でもよい。
風采のあがらない男...だが筋金入り
三原紀一 安田辰郎(40歳) 四十前後であろうか、髪の毛が少し縮れ、
血色のいい下ぶくれの顔には、愛嬌のあるまるい目があった。
大きな商売をしている経営者の自信といったものが、この中年の
人物の様子に出ていた。

(作者)四十ぐらいで、広い額と通った鼻筋をもっていた。
色は少し黒いが、やさしい目と、描いたような濃い眉毛があった。
人柄も商人らしく練れて、あっさりしている。女中たちには人気があった。
しかし安田はそれに乗って、誰に野心があるというでもなさそうだった。
彼は誰にたいしても、同じように愛想がよかった。

■コメント■
若手経営者。好意的な描き方である。前田吟さんにお願いしましょう
三原紀一 安田亮子(35歳) 安田の妻は美しかった。目が大きく、鼻筋が細く通っている。
頬から顎の線はとがっているが、病的な頽廃は目立たなかった。
いくぶんの蒼白いやつれが、その広い額とともに、
理知的な感じをあたえた。

■コメント■
安田辰郎の年齢からして、35歳くらいか。いしだあゆみ風、倍賞千恵子でも可
鳥飼重太郎 佐山憲一の兄(42歳) 実兄という四十二三歳の、髭をたくわえた、
肥えて風采のよい男であった。
彼は某銀行支店長の肩書のある名刺を署員に指し出した。

■コメント■
髭を蓄えた支店長?。商売柄、髭は違和感がある。
すまけい

三原紀一 梶谷(31歳) 呼ばれてきた車掌はまだ三十そこそこ、いかにも気のききそうな顔


(笠井主任/「あさかぜ」の車掌について)
「残念なことに、その車掌は空席のことをおぼえていないのだ。
前のことだから記憶がないというのだ。ぼんくらな車掌だ。
それさえおぼえていてくれたら、お時がどこで降りたか、すぐわかるんだがなあ」


■コメント■
「十和田」号に乗務する車掌だが、同じ車掌でも「あさかぜ」の車掌は、
「ぼんくらな車掌だ」は、ちょっと可哀想。イッセー尾形・津坂匡章
三原紀一 河西(53歳) 河西は五十ばかりの頭の禿げあがった男で、営業主任だと言った。

■コメント■
頭の禿げあがった男は五十には見えないと思う。見かけは六十過ぎということか?
太宰久雄(タコ社長)にしましょう。

 

 


ページのTOP