.


ページの最後



人物描写の研究

■コメント■
(コメントの登場人物は「男はつらいよ」から...少し無理がありそうだ。)
年齢の表現は、現在なら5歳程度はプラスして見る必要がありそうだ。

描写

視点
人物(名前)
(推定年齢)
人物描写
作者 今西栄太郎(38歳) 具体的な人物描写はない(見落としか?)

...今西栄太郎はしゃがんで、十歳になるその子のほっぺたを
指でついた。「だめですよ、起こしては」妻が後ろから咎めた。

■コメント■
「点と線」の鳥飼刑事をイメージさせる。清張好みの刑事。
すまけい、川谷拓三、船越英二個性派俳優。
作者 吉村宏(28歳) 彼もまた、具体的な人物描写はない(見落としか?)独身

並んだ机の末席から、若い男が椅子から立ちあがった。

「承知しました」
吉村宏という若い刑事だった

今西との会話である。
「今西さん、少し腹が減りました
」吉村が言った。
「そうだね、では、その辺で腹ごしらえをしよう」
「何にする」
「そうです。ぼくは飯をうんと食いたいです。」何しろ、腹が減った

※これは「点と線」で書いた感想である。
>「そうですわりあい澄んだ女の声でしたよ。...」
若い男にしては、「そうです」のせりふが気になった。

1960年代では一般的な表現だったのだろうか?

■コメント■
「点と線」の三原紀一をイメージさせる。「砂の器」では今西、吉村コンビ。
最近の吉岡秀夫がいいでしょう、中井貴一もいいでしょう

作者 和賀英良(28歳) 先生と呼ぶには、およそ似つかわしくない年齢だった。
和賀英良は二十八歳という年より、まだ若く見える。

「何ですか?」和賀は傍若無人に、この美人の名の高い歌手の顔に
目を据えた。そのたじろがない視線に、歌手は顔をあからめた。

■コメント■
どうしても映画の加藤剛を思い出してしまう。ここは名優、米倉斉加年さんでしょう。
ある新聞社学の芸部員。村山 成瀬リエ子(25歳) なかなかの美人だった。服装はそれほど上等な物は着ていないが、
その選び方や着こなしにセンスが見えた。

紙吹雪の女である。
「成瀬リエ子です。二十五歳です。前衛劇団の事務員となっています」

■コメント■
年齢的には条件付きだが、当時の(男はつらいよ)
大原麗子、いしだあゆみ
作者 田所佐知子(25歳) 初夏らしい明るいピンクのスーツだった。
ふっくらとしたえくぼの寄る丸顔である。
これが和賀のフィアンセで新進彫刻家、田所佐知子だった。

...田所佐知子は画家に笑った。きれいにそろった歯だった。

■コメント■
タコ社長の娘
あけみ、美保純にしましょう。桃井かおりがいいかな。

 

 


ページのTOP