題名 | 松本清張社会評論集 T 「檄」と二・二六との近似 |
読み | マツモトセイチョウシャカイヒョウロンシュウ 01 「ゲキ」ト2.26トノキンジ |
原題/改題/副題/備考 | T 「かなしき家の長たち」 「汚職の中の女」 「霧の中の教科書」 「わが政治的直言」 「汚職日本の病根」 「日蓮と社会背景」 「「檄」と二・二六との近似」 「「示談」への疑惑」 「世事と憲法(憲法公布二十五周年記念京都府民の集いでの講演)」■講演■ 「改悪の道は悲惨へ続く(「生かそう憲法二十五周年のつどい」の講演)」■講演■ 「税金に異議あり(犠牲の公平の要求)」 「「仲介」者の立場について」 U 「”黒い霧”は晴れたか(松川判決を傍聴して)」 「事件と政治的ふんい気」 「裁判にゆらぐ人権」 「松川裁判と広津和郎」 「下山事件「自殺論」について」 「司法権の独立と政治(「平賀書簡」訴追委決定をめぐって)」 「カンか科学か(機密文書「下山事件捜査報告」を読んで)」 V 「ハノイはどう考えているか」 「北ベトナム古代文化の旅」 「ハノイ再訪」 |
本の題名 | 松本清張社会評論集■【蔵書No0178】 |
出版社 | (株)新日本出版社 |
本のサイズ | A5(普通) |
初版&購入版.年月日 | 1976/08/30●初版 |
価格 | 980 |
発表雑誌/発表場所 | 「朝日新聞」 |
作品発表 年月日 | 1970年(昭和45年)11月26日 |
コードNo | 19701126-00000000 |
書き出し | ここでは三島由紀夫の「檄」についてのみ見る。まず、小説家としての三島の文章もアジテーションとなると通俗的で平凡である。例の文語体系のものだが、高踏的な調子は落ち、安っぽい語いが目につく。時間に迫られ練り上げる余裕がなかったとしても、「三島文学」最後の文章として失望した。檄文は、随所に二.二六事件関係の文書との相似が映ってしかたがない。「国の大本を忘れ、国民精神を失ひ......政治は矛盾の糊塗、自己の保身、権力欲、偽善にのみささげられ、国家百年の大計は外国に委ね」は「元老重臣軍閥官僚政党等は....些かも懺悔反省なく、然も依然として私権私欲に居って苟且偸安を事とし、内外真に重大危機....外侮、外患」に似ている。 |
作品分類 | 社会評論 |
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