題名 | 松本清張社会評論集 T 霧の中の教科書 |
読み | マツモトセイチョウシャカイヒョウロンシュウ 01 キリノナカノキョウカショ |
原題/改題/副題/備考 | T 「かなしき家の長たち」 「汚職の中の女」 「霧の中の教科書」 「わが政治的直言」 「汚職日本の病根」 「日蓮と社会背景」 「「檄」と二・二六との近似」 「「示談」への疑惑」 「世事と憲法(憲法公布二十五周年記念京都府民の集いでの講演)」■講演■ 「改悪の道は悲惨へ続く(「生かそう憲法二十五周年のつどい」の講演)」■講演■ 「税金に異議あり(犠牲の公平の要求)」 「「仲介」者の立場について」 U 「”黒い霧”は晴れたか(松川判決を傍聴して)」 「事件と政治的ふんい気」 「裁判にゆらぐ人権」 「松川裁判と広津和郎」 「下山事件「自殺論」について」 「司法権の独立と政治(「平賀書簡」訴追委決定をめぐって)」 「カンか科学か(機密文書「下山事件捜査報告」を読んで)」 V 「ハノイはどう考えているか」 「北ベトナム古代文化の旅」 「ハノイ再訪」 |
本の題名 | 松本清張社会評論集■【蔵書No0178】 |
出版社 | (株)新日本出版社 |
本のサイズ | A5(普通) |
初版&購入版.年月日 | 1976/08/30●初版 |
価格 | 980 |
発表雑誌/発表場所 | 「婦人公論」 |
作品発表 年月日 | 1962年(昭和37年)6月号 |
コードNo | 19620600-00000000 |
書き出し | 周知のように、来年〔一九六三年〕の四月、小学校に新入学の児童に対して、国から教科書がタダで配布されることになった。結構なことで、憲法第二十六条に基づいた、いわゆる義務教育を無償にするという基本精神が実行されるわけである。池田さんの経済成長の高速度に伴い、われわれ庶民の生活が物価高のムードに包まれている中で、このように立派な文教政策が行われるというのは、入学児童をもつお母さん方には嬉しい話である。しかし、早合点をしてはいけない。小学校の児童全部に教科書がタダで配られるように世間で思う人があるかも分からないが、これは来年入学の一年生だけのようだ。再来年の児童にこの教科書が今年の通り無償で配布されるかどうかは、今のところ分からない状態である |
作品分類 | 社会評論 |
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