松本清張_松本清張社会評論集 T 日蓮と社会背景

題名 松本清張社会評論集 T 日蓮と社会背景
読み マツモトセイチョウシャカイヒョウロンシュウ 01 ニチレントシャカイハイケイ
原題/改題/副題/備考 T  「かなしき家の長たち
   「
汚職の中の女
   「
霧の中の教科書
   「
わが政治的直言
   「
汚職日本の病根
   「日蓮と社会背景
   「「檄」と二・二六との近似
   「
「示談」への疑惑
   「
世事と憲法(憲法公布二十五周年記念京都府民の集いでの講演)」■講演■
   「
改悪の道は悲惨へ続く(「生かそう憲法二十五周年のつどい」の講演)」■講演■
   「
税金に異議あり(犠牲の公平の要求)
   「
「仲介」者の立場について
U  「
”黒い霧”は晴れたか(松川判決を傍聴して)
   「
事件と政治的ふんい気
   「
裁判にゆらぐ人権
   「
松川裁判と広津和郎
   「
下山事件「自殺論」について
   「
司法権の独立と政治(「平賀書簡」訴追委決定をめぐって)
   「
カンか科学か(機密文書「下山事件捜査報告」を読んで)
V  「
ハノイはどう考えているか
   「
北ベトナム古代文化の旅
   「
ハノイ再訪
本の題名 松本清張社会評論集【蔵書No0178】
出版社 (株)新日本出版社
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1976/08/30●初版
価格 980
発表雑誌/発表場所 「毎日新聞・夕刊」
作品発表 年月日 1969年(昭和44年)5月9日
コードNo 19701126-00000000
書き出し 日蓮が年少に安房清住山の道善について以来、鎌倉や比叡山で十年間にわたり各宗の経典を読んだ末、天台宗より法華経を抜き出し、これこそ真実の経であって他の諸経は虚妄方便の末法にすぎないとして排斥、法華経弘通のために戦闘的な生涯を送ったことはよく知られている。日蓮の他宗排撃は妥協のないもので、正法の法華経以外は一切認めず、二者択一的なものだった。彼が主に敵視したのは鎌倉幕府の厚い保護をうけていた禅宗と、一般庶民の間に信仰がひろがりつつあった浄土宗とで、ことに後者は最後まで攻撃した。私は宗教のことは詳しくないが、ここでは日蓮が右の二宗を糾弾する社会的背景について書きたいと思う。むろん、そんな大事業がこの短い数枚でできるはずはないから、粗い要旨だけである。
作品分類 社会評論
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