(【昭和史発掘】第十六話)
題名 | 昭和史発掘 第十六話 政治の妖雲・穏田の行者 | |
読み | ショウワシハックツ ダイ16ワ セイジノヨウウン・オンデンノギョウジャ | |
原題/改題/副題/備考 | ●シリーズ名=昭和史発掘●全20話 1.陸軍機密費問題〔昭和史発掘1〕 2.石田検事の怪死〔昭和史発掘1〕 石田検事の怪死〔全集32〕 3.朴烈大逆事件〔昭和史発掘1〕 朴烈大逆事件〔全集32〕 4.芥川龍之介の死〔昭和史発掘2〕 芥川龍之介の死〔全集32〕 5.北原二等卒の直訴〔昭和史発掘2〕 北原二等卒の直訴〔全集32〕 6.三・十五共産党事件〔昭和史発掘2〕 三・十五共産党事件〔全集32〕 7.「満州某重大事件」〔昭和史発掘3〕 8.佐分利公使の怪死〔昭和史発掘3〕 佐分利公使の怪死〔全集32〕 9.潤一郎と春夫〔昭和史発掘3〕 潤一郎と春夫〔全集32〕 10.天理研究会事件〔昭和史発掘4〕 天理研究会事件〔全集32〕 11.『桜会』の野望〔昭和史発掘4〕 12.五・十五事件〔昭和史発掘4〕 13.スパイ”M”の謀略〔昭和史発掘5〕 スパイ”M”の謀略〔全集32〕 14.小林多喜二の死〔昭和史発掘5〕 15.京都大学の墓碑銘〔昭和史発掘6〕 16.政治の妖雲・穏田の行者 〔対談:昭和史発掘1〕 17.天皇機関説〔昭和史発掘6〕 18. 「お鯉」事件〔対談:昭和史発掘1〕 19.永田鉄山刺殺(陸軍士官学校事件) 〔昭和史発掘6〕 20.二・二十六事件〔昭和史発掘7〜13〕 1.相沢事件/軍閥の暗闘 2.相沢公判/ 北、西田と青年将校運動 3.安藤大尉と山口大尉/二月二十五日夜 4.襲撃/「諸子ノ行動」 5.占拠と戒厳令/奉勅命令/崩壊 6.特設軍法会議/秘密審理 7.判決/終章 |
対談:昭和史発掘 第一部 対談 昭和史発掘 1.戦前編 対談「不安な序章−昭和恐慌/城山三郎」 2.戦中編 対談「吹き荒れる軍部ファシズム/五味川純平」 3.戦後編 対談「マッカーサーから田中角栄まで/鶴見俊輔」 第二部 昭和史発掘 番外編 「政治の妖雲・穏田の行者」 「「お鯉」事件」 解説−−同時代史としての『昭和史発掘』.... 有馬学 |
本の題名 | 対談 昭和史発掘■【蔵書No0221】 | |
出版社 | (株)文藝春秋 | |
本のサイズ | 新書(文春新書) | |
初版&購入版.年月日 | 2009/01/20●初版 | |
価格 | 840+税42 | |
発表雑誌/発表場所 | 「週間文春」 | |
作品発表 年月日 | 1966年(昭和41年)12月12日号〜1967年(昭和42年)1月16日号 | |
コードNo | 19661212-19670116 | |
書き出し | 今日、「穏田の行者」も「飯野吉三郎」もその名を知る者はほとんどなかろう。この飯野吉三郎こそ、明治の終わりから大正にかけて日本のラスプーチンとかいわれ、その怪物ぶりを発揮した人物である。彼の住んでいる青山穏田は宮中と政界の妖雲が垂れこめ、しきりと「黒い霧」が発生していた。岐阜県恵那郡岩村藩は、松平家三万石である。大給松平は徳川の親藩で、家康に由緒のある家柄だ。その岩村にある寒窓寺という寺の小僧が飯野吉三郎の子供の時の姿である。また、同じ松平家の家臣に一二人扶持平尾?蔵(じゅうぞう)という足軽がいたが、この者にせき(鉐)という美人の娘が生まれた。のちの下田歌子である。もちろん、当時、寺の小僧と足軽の娘との交渉はない。 | |
作品分類 | ノンフィクション(短編/シリーズ) | 60P×520=31200 |
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