松本清張_不安な序章 −昭和恐慌(対談 昭和史発掘)対談

<対談・城山三郎>

題名 不安な序章−昭和恐慌(対談 昭和史発掘)対談
読み フアンナジョショウ −ショウワキョウコウ (タイダン ショウワシハックツ)タイダン
原題/改題/副題/備考 <対談・城山三郎>

〔細目〕

 1.戦前編 対談「不安な序章−昭和恐慌/城山三郎(661)
 2.戦中編 対談「
吹き荒れる軍部ファシズム/五味川純平」(662)
 3.戦後編 対談「
マッカーサーから田中角栄まで/鶴見俊輔」(663)
本の題名 対談 昭和史発掘【蔵書No0221】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ 新書(文春新書)
初版&購入版.年月日 2009/01/20●初版
価格 840+税42
発表雑誌/発表場所 『文藝春秋1975/01』
作品発表 年月日 1975年1月
コードNo 19750100-00000000
書き出し 松本 昭和史は、「昭和恐慌」から幕開きです。城山さんは経済にお強いから出来るだけ具体的に聞いてい
    きたいと思うんですよ。
 
城山 私たちが習ったのは、ケインズ経済学といわれて、J.M.ケインズから始まったものです。これが長い
    間、アメリカを中心とした自由主義国の金科玉条で、事実、アメリカの景気もそれによって、戦前も戦後
    もある程度持ちなおしています。もっとも、このケインズ理論がまかり通ったのは、いまでは過去のこと
    となり、現代への適応性を失ってきています。簡単にいうと、ケインズ理論では、政府は人を雇って深い
    穴を掘れ、その穴へ金を埋めろ、そうしてまた人をやとって、その金を掘り出させろ、これを繰りかえせ
    ば、経済はよくなると言うことなんです。バカげたことというか、そういうことをやっても経済には何のプラ
    スにならなにように見えますね。別に、物をつくるわけでもないし、....。だが、政府によって金がばら
    まかれるということが実は大事なんで、これが次々と別の需要を誘い出すことになり、景気が回復する
    というわけです。
作品分類 対談/社会評論
検索キーワード