松本清張_吹き荒れるファシズム(対談 昭和史発掘)対談

<対談・五味川純平>

題名 吹き荒れるファシズム (対談 昭和史発掘)対談
読み フキアレルファシズム (タイダン ショウワシハックツ)タイダン
原題/改題/副題/備考 <対談・五味川純平>

〔細目〕

 1.戦前編 対談「
不安な序章−昭和恐慌/城山三郎」(661)
 
2.戦中編 対談「吹き荒れる軍部ファシズム/五味川純平(662)
 3.戦後編 対談「
マッカーサーから田中角栄まで/鶴見俊輔」(663)
本の題名 対談 昭和史発掘【蔵書No0221】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ 新書(文春新書)
初版&購入版.年月日 2009/01/20●初版
価格 840+税42
発表雑誌/発表場所 『文藝春秋1975/01』
作品発表 年月日 1975年1月
コードNo 19750100-00000000
書き出し 松本 昭和六年の三月事件、十月事件の軍部のクーデター計画、七年の五・十五事件にみる海軍士官と民
    間右翼(井上日召の結盟談)との関連したテロ、十一年の二・二十六事件のような陸軍青年将校によ
    る軍隊使用のの軍事暴動事件などがあって、日本に軍ファシズムが急速に進行します。それまでの陸
    軍内部の事情をざっと述べてみましょう。明治以来、昭和のはじめまではいわゆる薩長閥が相互に主
    導権を争いながらも陸軍内部人事を壟断していた。薩長閥以外の者はどんなに成績が優秀でも中将ど
    まりという不合理があった。極端な場合は、陸軍士官学校の受験時からその差別はあったらしい。
    こうした状態への不満が中堅将校の間から起こって、第一次大戦後、在外駐在武官で当時左官だった
    永田鉄山、小畑敏四郎、岡村寧次らがドイツの保養地バーデンバーデンに集まって部内の藩閥打倒を
    話し合った。これが同様の立場の部内中堅層にアッピールした。
作品分類 対談/社会評論
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