松本清張_昭和史発掘 第二十話 二・二六事件 七 終章

〔(株)文藝春秋=昭和史発掘(全13巻)(1974/12/30):【昭和史発掘(13)二・二六事件 七/終章】〕

題名 昭和史発掘 第二十話 二・二六事件 七/終章
読み ショウワシハックツ ダイ20ワ 二・二六ジケン シチ/シュウショウ
原題/改題/副題/備考 シリーズ名=昭和史発掘●全20話

 1.陸軍機密費問題〔昭和史発掘1〕
 2.石田検事の怪死〔昭和史発掘1〕
   
石田検事の怪死〔全集32〕
 3.
朴烈大逆事件〔昭和史発掘1〕
   
朴烈大逆事件〔全集32〕
 4.
芥川龍之介の死〔昭和史発掘2〕
   
芥川龍之介の死〔全集32〕
 5.
北原二等卒の直訴〔昭和史発掘2〕
   
北原二等卒の直訴〔全集32〕
 6.
三・十五共産党事件〔昭和史発掘2〕
   
三・十五共産党事件〔全集32〕
 7.
「満州某重大事件」〔昭和史発掘3〕
 8.
佐分利公使の怪死〔昭和史発掘3〕
   
佐分利公使の怪死〔全集32〕
 9.
潤一郎と春夫〔昭和史発掘3〕
   
潤一郎と春夫〔全集32〕
10.
天理研究会事件〔昭和史発掘4〕
   
天理研究会事件〔全集32〕
11.
『桜会』の野望〔昭和史発掘4〕
12.
五・十五事件〔昭和史発掘4〕
13.
スパイ”M”の謀略〔昭和史発掘5〕
   
スパイ”M”の謀略〔全集32〕
14.
小林多喜二の死〔昭和史発掘5〕
15.
京都大学の墓碑銘〔昭和史発掘6〕
16.
政治の妖雲・穏田の行者
〔対談:昭和史発掘1〕
17.
天皇機関説〔昭和史発掘6〕
18.
「お鯉」事件〔対談:昭和史発掘1〕
19.
永田鉄山刺殺(陸軍士官学校事件)
〔昭和史発掘6〕
20.二・二十六事件〔昭和史発掘7〜13〕
   1.
相沢事件軍閥の暗闘
   2.
相沢公判北、西田と青年将校運動
   3.
安藤大尉と山口大尉二月二十五日夜
   4.
襲撃「諸子ノ行動」
   5.
占拠と戒厳令奉勅命令崩壊
   6.
特設軍法会議秘密審理
   7.
判決終章
●全13巻〔昭和史発掘=(株)文藝春秋〕
 1.
陸軍機密費問題
   
石田検事の怪死
   
朴烈大逆事件
 2.
芥川龍之介の死
   
北原二等卒の直訴
   
三・十五共産党事件
 3.
「満州某重大事件」
   
佐分利公使の怪死
   
潤一郎と春夫
 4.
天理研究会事件
   
『桜会』の野望
   
五・十五事件
 5.
スパイ”M”の謀略
   
小林多喜二の死
 6.
京都大学の墓碑銘
   
天皇機関説
   
陸軍士官学校事件
 7.二・二十六事件 一
   
相沢事件
   
軍閥の暗闘
 8.二・二十六事件 二
   
相沢公判
   
北、西田と青年将校運動
 9.二・二十六事件 三
   
安藤大尉と山口大尉
   
二月二十五日夜
10.二・二十六事件 四
   
襲撃
   
「諸子ノ行動」
11.二・二十六事件 五
   
占拠と戒厳令
   
奉勅命令
   
崩壊
12.二・二十六事件 六
   
特設軍法会議
   
秘密審理
13.二・二十六事件 七
   判決
   終章
本の題名 昭和史発掘 13【蔵書No0133】
出版社 文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1974/12/30●8版
価格 750
発表雑誌/発表場所 「週刊文春」
作品発表 年月日 1967年(昭和42年)9月18日号〜1971(昭和46)年4月12日号
コードNo 19670918-19710412
書き出し 北、西田、真崎らの裁判の証人として、磯部、村中が死刑執行を延期されて独房に残されたことは前に書いた。磯部は香田以下十五人の処刑が終わったのち、十一年七月二十一日から八月三十一日まで「獄中日記」と題する遺書を独房で書いた。これは河野司編「二・二六事件」に収められている。その中に付けられた大蔵栄一元大尉の文章に、磯部の妻登美子の談として、「他の同志が銃殺された後、磯部は昼間は気狂いのごとくあばれまわって、看守を困らせ、夜になると疲れた振りをして、毛布を頭からかぶって寝込んだようにみせかけ、看守を安心させ、油断させて毛布の中で書き綴ったものらしいのです。私が面談に行ったとき、立ち合いの看守のスキを見て、ひそかに机の下から手渡してくれました」というのがある。毛布を頭からかぶって寝込んだように見せかけて書いたというが、長文だから、それだけでは済まなかったろう。おそらく担当看守らの見て見ぬふりの「協力」があったに違いない。
作品分類 ノンフィクション(中編/シリーズ) 110P×510=56100
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