松本清張_昭和史発掘 第十七話 天皇機関説

〔(株)文藝春秋=昭和史発掘(全13巻)(1974/12/30):【昭和史発掘(6)天皇機関説】〕

題名 昭和史発掘 第十七話 天皇機関説
読み ショウワシハックツ ダイ17ワ テンノウキカンセツ
原題/改題/副題/備考 シリーズ名=昭和史発掘●全20話

 1.陸軍機密費問題〔昭和史発掘1〕
 2.石田検事の怪死〔昭和史発掘1〕
   
石田検事の怪死〔全集32〕
 3.
朴烈大逆事件〔昭和史発掘1〕
   
朴烈大逆事件〔全集32〕
 4.
芥川龍之介の死〔昭和史発掘2〕
   
芥川龍之介の死〔全集32〕
 5.
北原二等卒の直訴〔昭和史発掘2〕
   
北原二等卒の直訴〔全集32〕
 6.
三・十五共産党事件〔昭和史発掘2〕
   
三・十五共産党事件〔全集32〕
 7.
「満州某重大事件」〔昭和史発掘3〕
 8.
佐分利公使の怪死〔昭和史発掘3〕
   
佐分利公使の怪死〔全集32〕
 9.
潤一郎と春夫〔昭和史発掘3〕
   
潤一郎と春夫〔全集32〕
10.
天理研究会事件〔昭和史発掘4〕
   
天理研究会事件〔全集32〕
11.
『桜会』の野望〔昭和史発掘4〕
12.
五・十五事件〔昭和史発掘4〕
13.
スパイ”M”の謀略〔昭和史発掘5〕
   
スパイ”M”の謀略〔全集32〕
14.
小林多喜二の死〔昭和史発掘5〕
15.
京都大学の墓碑銘〔昭和史発掘6〕
16.
政治の妖雲・穏田の行者
〔対談:昭和史発掘1〕
17.天皇機関説〔昭和史発掘6〕
18.
「お鯉」事件〔対談:昭和史発掘1〕
19.
永田鉄山刺殺(陸軍士官学校事件)
〔昭和史発掘6〕
20.二・二十六事件〔昭和史発掘7〜13〕
   1.
相沢事件軍閥の暗闘
   2.
相沢公判北、西田と青年将校運動
   3.
安藤大尉と山口大尉二月二十五日夜
   4.
襲撃「諸子ノ行動」
   5.
占拠と戒厳令奉勅命令崩壊
   6.
特設軍法会議秘密審理
   7.
判決終章
●全13巻〔昭和史発掘=(株)文藝春秋〕
 1.
陸軍機密費問題
   
石田検事の怪死
   
朴烈大逆事件
 2.
芥川龍之介の死
   
北原二等卒の直訴
   
三・十五共産党事件
 3.
「満州某重大事件」
   
佐分利公使の怪死
   
潤一郎と春夫
 4.
天理研究会事件
   
『桜会』の野望
   
五・十五事件
 5.
スパイ”M”の謀略
   
小林多喜二の死
 
6.京都大学の墓碑銘
   天皇機関説
   陸軍士官学校事件
 7.二・二十六事件 一
   
相沢事件
   
軍閥の暗闘
 8.二・二十六事件 二
   
相沢公判
   
北、西田と青年将校運動
 9.二・二十六事件 三
   
安藤大尉と山口大尉
   
二月二十五日夜
10.二・二十六事件 四
   
襲撃
   
「諸子ノ行動」
11.二・二十六事件 五
   
占拠と戒厳令
   
奉勅命令
   
崩壊
12.二・二十六事件 六
   
特設軍法会議
   
秘密審理
13.二・二十六事件 七
   
判決
   
終章
本の題名 昭和史発掘 6【蔵書No0126】
出版社 文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1974/12/30●25版
価格 750
発表雑誌/発表場所 「週間文春」
作品発表 年月日 1967年(昭和42年)1月23日号〜4月3日号
コードNo 19670123-19670403
書き出し 昭和十年に起こった、いわゆる「天皇機関説」の問題は、みかたによれば二年前の京大滝川事件の延長と考えられないでもない。しかし、事件の内容と、その重大な影響においては格段な違いがある。滝川事件は、まだ大学と文部当局との争いで済んだ。それは政治問題にはならなかった。一種の「大学騒動」として世間から見られていた。いうなれば、文部省対大学という文教の中の嵐といえた。だが、同じように学説問題を起点としながら、「天皇機関説」は日本の方向そのものを大きく決定した。この問題を契機にファッショ勢力は全面的な攻勢に移り、日本は急速に戦争へと傾斜してゆくのである。法学博士・東京帝国大学教授美濃部達吉の憲法学説は、滝川事件でも活躍した右翼の狂信的な理論家蓑田胸喜一派によって、すでに昭和八年ごろから攻撃がはじまっていた。
作品分類 ノンフィクション(中編/シリーズ) 134P×510=68340
検索キーワード