その
 

一文字は多い

その

清張作品の題名は「黒の...」とか「霧の旗」・「波の塔」など「の」が多く使われている。

ぼんやり題名の特徴などを考えていたと、きその特徴を整理してみようと思い立った。

まさに蛇足的考察である!


(第三部).

その参 14/12/21 一文字は意外に多かった













絢爛たる流離 第七話 灯
黒い画集 第五話 紐
黒い画集 第九話 草
黒の線刻画 第一話 網
黒の線刻画 第二話 渦
別冊黒い画集 第四話 形
紅刷り江戸噂 第二話 虎
紅刷り江戸噂 第五話 術

題名が短いからといって、すべてが短編というわけでは無い。が、








」(短編:時代)
」(短編:時代)
」(短編:時代)
」 (短編:時代)
」(短編/シリーズ)
」(短編/シリーズ)
」(短編:時代/シリーズ)
」(短編:時代/シリーズ)
以上が短編

」(中編/シリーズ)
」(中編)
」(長編/シリーズ)
」(長編/シリーズ)

結果として短編が多いと言える。
「灯」は、「ヒ」と読むのが正解らしいので、一文字を一字で読むのはこれ一つである。
※松本清張事典の「ひ」の項目に記載
時代物も多数あり、内容の関連性は全くないと言える。

一文字で、題名をつけるのは簡単だが広がりに欠ける。
「影」でも「影の地帯」とすれば広がる。シリーズでは「影の車」もある。
「点」では、言わずもがなだが「点と線」
「紐」で、「恩誼の紐」

紹介作品として、 「」 「」「」を取り上げましたが、内容を端的に表している作品と言えます。
しかし、長編は、題名が具体的すぎて想像は困難です。再読して紹介作品に取り上げたいと思います。



2014年12月21日記