松本清張_別冊黒い画集 第四話 形

〔(株)文藝春秋=全集7(1972/08/20)【別冊黒い画集】第三話〕

題名 別冊黒い画集 第四話 形
読み ベッサツクロイガシュ ダイ04ワ カタ
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=別冊黒い画集
●全7話
1.
事故
2.
熱い空気
3.
獄衣のない女囚
4.
5.陸行水行
6.
断線
7.
寝敷き
●全集(6話)
1.
事故
2.
熱い空気
3.
4.陸行水行
5.
寝敷き
6.
断線

※全集から「獄衣のない女囚」が外れる。
本の題名 松本清張全集 7 別冊黒い画集・ミステリーの系譜【蔵書No0079】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1972/08/20●初版
価格 880
発表雑誌/発表場所 「週刊文春」
作品発表 年月日 1963年(昭和38年)10月10日号〜11月18日号
コードNo 19631010-19631118
書き出し 「高山地帯観光株式会社」という観光道路建設の会社ができた。同社は或る新興財閥を中心として、一年前に発足した。同社が建設省、農林省、運輸省、国鉄などに、許可請願書と一緒に提出した計画書によると、山梨県塩山市から群馬県伊勢崎市まで有料道路をつける。その中間にあたる群馬県万場町から長野県松本市までは別の道路を通す。将来は、これに沿って、スカイラインをつけようというのである。まことに未曾有の壮大な計画だった。この立案者の意見によるると、新しい道路の沿線は観光的に全く未開発の土地で、しかも幾多の名所を抱え込んでいる。まず、塩山から伊勢崎までの線は、広大な小金沢国有林の麓を通り、大菩薩峠の横を通って奥秩父に達する。この辺は秩父多摩国立公園地帯だ。この線は埼玉県に入って甲武信ヶ岳の山麓を通り、群馬県境の志賀坂峠を経て万場の町に達し、神流川沿いに大利根がの上流に出て伊勢崎市に達する。
作品分類 小説(短編/シリーズ) 29P×1000=29000
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