松本清張_別冊黒い画集 第七話 寝敷き

〔(株)文藝春秋=全集7(1972/08/20):【別冊黒い画集】第五話〕

題名 別冊黒い画集 第七話 寝敷き
読み ベッサツクロイガシュ ダイ07ワ ネジキ
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=別冊黒い画集
●全7話
1.
事故
2.
熱い空気
3.
獄衣のない女囚
4.

5.
陸行水行
6.
断線
7.寝敷き
●全集(6話)
1.
事故
2.
熱い空気
3.

4.
陸行水行
5.寝敷き
6.断線

※全集から「獄衣のない女囚」が外れる。
本の題名 松本清張全集 7 別冊黒い画集・ミステリーの系譜【蔵書No0079】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1972/08/20●初版
価格 880
発表雑誌/発表場所 「週刊文春」
作品発表 年月日 1964年(昭和39年)3月30日号〜4月20日号
コードNo 19640330-19640420
書き出し 森岡源次はペンキ職人であった。ペンキ職人だが、彼の場合は雇われているのではなく、父親の業を継いでいる。まだ完全に一本立ではないが、一昨年から親父が脳軟化症に罹って以来、源次が自然と代行することになっていた。彼は岡村という見習を連れて仕事に出かけていた。源次は中学校を出るとすぐ、この職を親父について見習った。父親が中風で倒れる前は源次がひとりでやった仕事では父親が見回りにきてダメを出したものだが、近ごろはそれが無いからのんびりとしている。最近は住宅建築ブームでペンキ屋は忙しい。大きな仕事だと学校の校舎などがあるが、これは大規模な割合に役所の予算に縛られているからそれほど儲けはない。どうかすると、臨時に雇い入れる職人の手間賃だけ食いこみだ。それよりも、個人住宅を請負ったほうが遙かに歩がよかった。
作品分類 小説(短編/シリーズ) 23P×1000=23000
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