松本清張_清張歴史遊記V 飛鳥時代の西方宗教/講演

題名 清張歴史遊記V 飛鳥時代の西方宗教/講演 
読み セイチョウレキシユウキ03 アスカジダイノサイホウシュウキョウ/コウエン
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=清張歴史遊記
T 歴史随行
   
ヘレニズムと仏教/テレビ
   
旅と小説/テレビ
  
わたしの歴史小説/テレビ
   
古代史の虚像と実像/テレビ
   
わたしの明月記/テレビ 
U 古代史の旅
   
「倭人伝」の虚構と真実/講演
   
ペルシャ文化と飛鳥/講演
V 飛鳥時代の西方宗教/講演
W 戦国武将の経営術/講演
X 
城下町随想−−主流と在野の人物史/講演
Y 清張が語る日本の官僚政治史
   
官僚の誕生/ラジオ
   
富国強兵/ラジオ
   
政党政治と軍閥/ラジオ
   
軍国主義と官僚/ラジオ
   
汚職の構造/ラジオ
Z 
接合の論理−推理 林彪・四人組事件
本の題名 清張歴史遊記【蔵書No0169】
出版社 日本放送出版協会
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1982/11/20●初版
価格 1200
発表雑誌/発表場所 講演/NHK文化講演「飛鳥時代の西方宗教」・福岡市民会館
作品発表 年月日 1981年(昭和56年)2月26日
コードNo 19810226-00000000
書き出し 松本でございます。きょうは小説家としてではなく、古代史学者として登場しましたから、どうかそのおつもりでお聞き取りを願います。中にはちょっと専門的な用語が出るかもわかりません。これをいちいち解説していたんでは時間がかかりますから、わからない用語は後でお家に帰って調べていただくことにして、話を進めたいと思います。日本の古代の姿については、三世紀に中国で書かれた「魏志倭人伝」がございます。この「魏志倭人伝」は漢字にして二千字にも足りない。日本の古代のことは『古事記』『日本書記』に書かれていますが、この二つは七世紀のころに編纂が進められ、八世紀の初頭に本の体裁にまとまったものです。ですから、あまりあてにならない。というのは、すでに古代天皇制の体制が整っていた、律令制度と言いますが、そういう官僚国家になってからの記録ですから、正しい日本の古代の姿になっていない。統治者側の利益から書かれているからです。
作品分類 講演/古代史
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