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清張作品に登場する
「女性の名前」に関する考察

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【キラキラネームとは無縁】

(2020年7月21日登録)


清張作品は、主に、1950年代はじめから、1980年代終わりまでの約40年間である。
社会的にも、そのほとんどが、女性の名前では、『子』が使われていた。
作品に登場する名前も下記の表の通りである。(【表①】)

   【表①】2020年7月21日現在(登場人物登録済み分)
 No01 その名は「芳子」 (ヨシコ)
 No02 その名は「信子」 (ノブコ)
 仮No03 その名は「梅子」 (ウメコ)
 仮No04 その名は「富子」 (トミコ)
 No05 【追加】 その名は「佐知子・幸子」 (サチコ)
 No06 【追加】 その名は「良子」 (リョウコ) 
 仮No07 その名は「須美子・すみ子」 (スミコ)
 仮No08 その名は「安子」 (ヤスコ)
 仮No09 その名は「明子」 (アキコ)
 No10 その名は「淳子・順子」 (ジュンコ) 
 No11 その名は「頼子」 (ヨリコ)
 No12 その名は「慶子・景子」 (ケイコ)

『子』以外の名で登場するのは、ごくわずかである。

【表②】2020年7月21日現在(登場人物登録済み分)(【表②】)
登場人物名  作品名
 脇田静代  一年半待て
 吉岡静枝  砂の器
 植村李乃  西郷札
 上田春江  赤い白描
 田上ふじ  或る「小倉日記」伝
 大塚ハナ  天城越え
 矢野リン  贋札つくり
 雪  砂の器
 ユリ  薄化粧の男
 ヨシ  恩義の紐
 ユキ  ひとり旅
 トヨ  砂の器
 トラ  肉鍋を食う女
『子』以外の名前でも、古めかしい(当時としてはオーソドックス)名前である。
カタカナにしても、古めかしい。






1980年代では一文字で「恵」・「愛」が登場している。清張作品には無縁な名前と言っては言い過ぎだろうか?


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