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「01」
清張作品に登場する
女性の名前に関する考察
同名の名前が増えた場合は追記として登録。
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その名は
「芳子・よし子」(よし子を追記/良子は除く)
(ヨシコ)
●芳子 「砂の器」
「市長死す」
「地方紙を買う女」
「時間の習俗」
「黒地の絵」
追加(2019年09月21日)---------------------- 「数の風景」(【歌のない歌集】第一話)
●よし子 追加(2021年06月21日)---------------------- 「中央流沙」
追加(2022年01月21日)---------------------- 「駅路」
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紹介作品50のうち、5作品、5名ですからかなり多い。 すべて漢字で「芳子」です。きらきらネームでは無く落ち着きのある名前と言える。 既婚かどうかは別にして、それなりの年齢で存在感を示している。 「砂の器」の芳子以外は主役級である。 清張は一定のイメージを持って名付けたようにも思える。が、多彩でもある。 今西芳子:今西栄太郎の妻。つつましく平凡な主婦。 浜岡(山下)芳子:終戦後、官金と山下中尉ともに消える。が、田山の執念によって見つけ出される。 潮田芳子:心中事件を偽装して殺人を犯す。 須貝新太郎(芳子):異色の芳子(男)。ゲイバーに勤める源氏名が芳子。利用されたあげく殺される。 前野芳子:夫(前野為吉)の目の前で、黒人兵に強姦される。 総じて、不幸になるべく遠因を抱えながら生きている。恵まれない結末を迎える事になる。 補足だが、『芳』の字は、男の名前でも「芳太」(告訴せず)・「芳男」(点と線)と登場する。 「数の風景」:233,000文字(「週刊朝日」1986年(昭和61年)3月7日号~1987年(昭和62年)3月27日号) 夫の上野吉男に殺される。なぜ殺されたのか、殺されたこと自体、明確な記述が無い。 2020年1月21日追記 「中央流沙」:130560文字(「社会新報」:1965年(昭和40年)10月号~1966年(昭和41年)11月号) 名字は不明。西秀太郎の愛人。記述はないが、西の悪事に手を貸していることは明白。 2021年6月21日追記 「駅路」:13000文字(「サンデー毎日」1960年(昭和35年)8月7日号) 福村恵子の従妹。福村恵子にに送金される金に目がくらんだか、情夫と小塚貞一を殺す。結果として強かな女。 2022年1月21日追記 |
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