松本清張(1115)_中央流沙

題名 中央流沙
読み チュウオウリュウサ
原題/改題/副題/備考  
本の題名 中央流沙【蔵書No0010】
出版社 河出書房新社
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1975/08/28●初版(新装版)
価格 780
発表雑誌/発表場所 「社会新報」
作品発表 年月日 1965年(昭和40年)10月号〜1966年(昭和41年)11月号
コードNo 19651000-19661100
書き出し 宴会場の料亭は札幌に山の手にあった。廊下の明りが白樺の幹を浮かしている。寒帯植物群の向うには、札幌市内の街のネオンをちりばめて闇の下にひろがっていた。白樺には落葉がまじっている。眩しい広間の床の前には、三十七,八ばかりの、顔の蒼白い男が座っていた。広い額に尖った顎、ふちなし眼鏡の奥の大きな眼、全体の身のこなしなど、いかにも俊敏な人物という印象をうけた。洋服も舶来ものだしネクタイから靴下に至まで洗練された色彩の統一があった。その横に四十七,八くらいのゴマ塩頭の男が遠慮深そうに座っていた。小柄で、胃でも病んでいるように、頬がこけていた。洋服はかなり前につくったもののようだ。終始、顔をうつ向きかげんにしているのは酒を飲んでいるためだけではなく、身についた性格のようでもあった。農林省食料管理局総務課の事務官山田喜一郎という男である。
作品分類 小説(長編) 272P×480=130560
検索キーワード 農林省食料管理局・砂糖・汚職・事故死・自殺・警察官僚・代議士・局長・事務官・作並温泉・弁護士・ある小官僚の抹殺
【帯】生け贄にされるのは常に下積みの人間なのか! 砂糖をめぐる”黒い霧”をみつめる下級官吏の恐ろしい疑惑 松本清張の推理傑作