松本清張_エッセイより_ハバナへの短い旅

題名 エッセイより ハバナへの短い旅
読み エッセイヨリ ハバナヘノミジカイタビ
原題/改題/副題/備考  1.「学歴の克服(重複)
 2.「実感的人生論
 3.「ほんとうの教育者はと問われて
 4.「碑の砂(重複)
 5.「「西郷札」のころ
 6.「作家殺しの賞
 7.「この10年
 8.「回想「酸素テントの中の格闘」
 9.「ヨーロッパ20日コースをゆく●《改題=はじめてのヨーロッパ》
10.「"地の塩"地帯をゆく
11.「ハバナへの短い旅
12.「暑い国のスケッチ
13.「南北であった女
14.「瑠璃碗記(重複)
15.「私のくずかご
16.「占領「鹿鳴館」の女たち
17.「政治と税金
18.「現代のヒズミ−税金」 
19.「小説でない「黒い霧」」 
20.「政治家の税金」 
21.「新権力論
22.「「政治」とよど号」 
23.「推理小説の読者(原題=推理小説時代)(重複A)
24.「日本の推理小説(原題=推理小説独言) (重複A)
25.「
推理小説の発想/小説と素材(重複A)
26.「推理小説の発想/創作ノート(重複A)
27.「私の黒い霧」(病床推理文学随想)
28.「推理小説の題材(講演)
29.「灰色の皺
30.「私の小説作法(重複)
31.「小説に「中間」はない」 
32.「朝の新聞
33.「小説のなかの「私」への疑問
34.「大岡昇平氏のロマンチックな裁断
35.「文壇小説の陥没
36.「劉生晩期●《改題=岸田劉生晩景》(重複)
本の題名 松本清張全集 34 半生の記・ハノイで見たこと・エッセイより【蔵書No0105】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1974/02/20●初版
価格 880
発表雑誌/発表場所 「週刊朝日」
作品発表 年月日 1968年(昭和43年)2月9日号
コードNo 19680209-00000000
書き出し 一九六七年十二月三十一日、バンクーバーから、午後四時発のブエノスアイレス行のカナダ航空機でロッキー山脈の上を直線に南下したが、下は厚い雲で居眠る者が多い。約五時間でメキシコシティーに着いた。空港はローカル線なみの貧弱さで、前の広場もせまく、今年オリンピックの混雑が思いやれれる。ホテルが足らず。民宿にたよるという。一月一日。十一時に起きてホテルから外に出た。街はきれいだが、幼児連れの女乞食と、靴みがきの若者がうろうろしている。正月で各商店は休み。タクシーでバタルーベの寺院に行く。マリアの奇蹟に由来する寺で、グレアム・グリーンの『ハバナの男』にも名前が出てくる。正月のお祭りでたいそうな賑わい。田舎から出てきたインディアンの貧しい姿が目立った。マリア像のある拝堂前の広場を膝行して詣でる女たちが多い。
作品分類 エッセイ
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