松本清張_エッセイより_この十年

題名 エッセイより この十年
読み エッセイヨリ コノ10ネン
原題/改題/副題/備考  1.「学歴の克服(重複)
 2.「実感的人生論
 3.「ほんとうの教育者はと問われて
 4.「碑の砂(重複)
 5.「「西郷札」のころ
 6.「作家殺しの賞
 7.「この10年
 8.「回想「酸素テントの中の格闘」
 9.「ヨーロッパ20日コースをゆく●《改題=はじめてのヨーロッパ》
10.「"地の塩"地帯をゆく
11.「ハバナへの短い旅
12.「暑い国のスケッチ
13.「南北であった女
14.「瑠璃碗記(重複)
15.「私のくずかご
16.「占領「鹿鳴館」の女たち
17.「政治と税金
18.「現代のヒズミ−税金」 
19.「小説でない「黒い霧」」 
20.「政治家の税金」 
21.「新権力論
22.「「政治」とよど号」 
23.「推理小説の読者(原題=推理小説時代)(重複A)
24.「日本の推理小説(原題=推理小説独言) (重複A)
25.「
推理小説の発想/小説と素材(重複A)
26.「推理小説の発想/創作ノート(重複A)
27.「私の黒い霧」(病床推理文学随想)
28.「推理小説の題材(講演)
29.「灰色の皺
30.「私の小説作法(重複)
31.「小説に「中間」はない」 
32.「朝の新聞
33.「小説のなかの「私」への疑問
34.「大岡昇平氏のロマンチックな裁断
35.「文壇小説の陥没
36.「劉生晩期●《改題=岸田劉生晩景》(重複)
本の題名 松本清張全集 34 半生の記・ハノイで見たこと・エッセイより【蔵書No0105】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1974/02/20●初版
価格 880
発表雑誌/発表場所 「朝日新聞」
作品発表 年月日 1964年(昭和39年)2月28日
コードNo 19640228-00000000
書き出し 私が北九州小倉から東京に移ってきたのが昭和二十八年十二月の末だから、今月で満十年と二ヵ月になる。この前、日ごろから親しくしているジャーナリストが集まって、一夕、私を呼んでくれた。いささかサカナになった感がないでもないが、その好意に感謝して、席上で回想を述べた。それをわらためてここに書けという注文である。はずかしいが、少し書きつけてみる。私は小倉の朝日新聞西部本社にずっとつとめていたが、芥川賞(二十七年下期)をもらったのが二十八年一月だった。それまで別に文学志望でもなかったのでこの受賞にはとまどった。地方にいて芥川賞作家だというと、たちまち「地方名士」になりかねない。それがイヤだったし、突然変異的ながらこうなった以上は、東京に出てやれるところまではやってみたいと思った。
作品分類 エッセイ
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