松本清張_随筆 黒い手帖・二つの推論/「下山事件白書」の謎

題名 随筆 黒い手帖 二つの推理/「下山事件白書」の謎
読み ズイヒツ クロイテチョウ フタツノスイリ/「シモヤマジケンハクショ」ノナゾ
原題/改題/副題/備考 講演草稿(「下山事件白書」の謎)
●「スチュワーデス殺し事件
   ベルメシュ神父の帰国
   スチュワーデス殺し事件の概略
   神父のアリバイ
   ドン・ボコス社の性格
   第三の人物と神父
   殺人現場
   神父の婦人関係
   警視庁は知っていた
「下山事件白書」の謎
   自殺説他殺説
   G2とGSの暗闘
   G2の謀略
   殺害現場はどこか     
随筆 黒い手帖 推理小説の魅力
  ●「
推理小説の読者
  ●「
日本の推理小説
随筆 黒い手帖 推理小説の発想
  ●「
小説と素材
  ●「
創作ノート(一)
  ●「
創作ノート(二)
随筆 黒い手帖 現在の犯罪
  ●「
黒いノート
  ●「
『日本の黒い霧』について
  ●「
松川事件判決の瞬間
随筆 黒い手帖 二つの推論
  ●「スチュワーデス殺し事件
  
「下山事件白書」の謎
随筆 黒い手帖 推理小説の周辺
  ●「
スリラー映画
  ●「
楽屋裏の話

随筆 黒い手帖 「あとがき 」
本の題名 随筆 黒い手帖【蔵書No0176】
出版社 中央公論社
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1961/09/30●13版1974/05/20
価格 680
発表雑誌/発表場所  
作品発表 年月日  
コードNo 19610930-00000000
書き出し 自殺説と他殺説
下山事件「昭和二十四年七月五日発生」に、私がなぜ興味を持ったかというと、それは下山事件の発表の仕方に非常な疑問を抱いたからである。昭和二十四年八月四日、警視庁刑事部長公舎で捜査本部の合同会議が開かれたが、この会議で自殺の判定を下した。しかし、この判定は捜査本部の内部的なもので、公式発表はせず、自他殺いずれとも決定しないという態度をとった。その後半年ばかりして、警視庁から「下山事件捜査最終報告書」が発表された。これによると、初代国鉄総裁下山定則氏は「自殺した」という結論に達している。ところが、その発表の仕方が非常におかしい。この「下山事件白書」というのは、警視庁が直接に事件の調査結果を公表したのではなく、ある雑誌に発表させるように芸の細かい演出をしたのである。 
作品分類 随筆
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