松本清張_随筆 黒い手帖・二つの推論/スチュワーデス殺し事件(改題)

(原題=「スチュワーデス殺し」論)

題名A 随筆 黒い手帖 二つの推理/スチュワーデス殺し事件
読み ズイヒツ クロイテチョウ フタツノスイリ/スチュワーデスゴロシジケン
原題/改題/副題/備考 【重複】〔(株)文藝春秋=松本清張全集13 黒い福音〕
(原題=「スチュワーデス殺し」論)
●「
スチュワーデス殺し事件
   ベルメシュ神父の帰国
   スチュワーデス殺し事件の概略
   神父のアリバイ
   ドン・ボコス社の性格
   第三の人物と神父
   殺人現場
   神父の婦人関係
   警視庁は知っていた
「下山事件白書」の謎
   自殺説他殺説
   G2とGSの暗闘
   G2の謀略
   殺害現場はどこか     
随筆 黒い手帖 推理小説の魅力
  ●「
推理小説の読者
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日本の推理小説
随筆 黒い手帖 推理小説の発想
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小説と素材
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創作ノート(一)
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創作ノート(二)
随筆 黒い手帖 現在の犯罪
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黒いノート
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『日本の黒い霧』について
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松川事件判決の瞬間
随筆 黒い手帖 二つの推論
  ●「スチュワーデス殺し事件
  ●
「下山事件白書」の謎
随筆 黒い手帖 推理小説の周辺
  ●「
スリラー映画
  ●「
楽屋裏の話

随筆 黒い手帖 「あとがき 」
本の題名 随筆 黒い手帖【蔵書No0176】
出版社 中央公論社
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1961/09/30●13版1974/05/20
価格 680
発表雑誌/発表場所 「婦人公論・臨時増刊」
作品発表 年月日 1959年(昭和34年)8月号
コードNo 19590800-00000000
書き出し ベルメシュ神父の帰国
昭和三十四年六月十一日午後七時半、スチュワーデス殺し事件の重要参考人ベルメシュ神父は、羽田空港をあとにして、エア・フランスで帰国の途についた。警視庁では、翌朝これを知って愕然としたそうである。ベルメシュ神父の帰国の理由は、彼の持病の悪化、故郷に残した父母に会いたい、というのが理由になっているが、ほとんど容疑者に近い重要参考人が、このような個人的な理由で突然帰国するということは、われわれの感情から、どうも納得できない。ドン・ボス子者のほうでも、この際、逃がすように神父を帰国させることがどのように今後の不況上に悪影響を与えるかは十分に承知しているはずである。にもかかわらず、あえてこのような処置に出たことは、われわれとしても、いろいろな憶測がしたくなるのだ。
作品分類 エッセイ
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