松本清張_随筆 黒い手帖・推理小説の魅力/推理小説の読者(改題)

(原題=推理小説時代)

題名 随筆 黒い手帖 推理小説の魅力/推理小説の読者
読み ズイヒツ クロイテチョウ スイリショウセツノミリョク/スイリショウセツノドクシャ
原題/改題/副題/備考 【重複】〔(株)文藝春秋=松本清張全集34〕
(原題=推理小説時代)
●「
推理小説の読者
   推理小説ブーム
   マンネリズムになった中間小説
   本格推理小説の衰退
   動機と社会性
●「日本の推理小説
   読書的回想
   日本探偵小説の主流
   日常性と庶民性の喪失
   推理小説の宿命
   社会小説の方法
   推理小説の変貌   
随筆 黒い手帖 推理小説の魅力
  ●「
推理小説の読者
  ●「日本の推理小説
随筆 黒い手帖 推理小説の発想
  ●「
小説と素材
  ●「
創作ノート(一)
  ●「
創作ノート(二)
随筆 黒い手帖 現在の犯罪
  ●「
黒いノート
  ●「
『日本の黒い霧』について
  ●「
松川事件判決の瞬間
随筆 黒い手帖 二つの推論
  ●「
スチュワーデス殺し事件
  ●
「下山事件白書」の謎
随筆 黒い手帖 推理小説の周辺
  ●「
スリラー映画
  ●「
楽屋裏の話

随筆 黒い手帖 「あとがき 」
本の題名 随筆 黒い手帖【蔵書No0176】
出版社 中央公論社
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1961/09/30●13版1974/05/20
価格 680
発表雑誌/発表場所 「婦人公論」
作品発表 年月日 1958年(昭和33年)5月号
コードNo 19580500-00000000
書き出し 最近、読書界の傾向には推理小説ブームが起こりつつあるとよく書かれている。それも女性の読者がふえたと言われている。事実、電車の中で通勤の途中らしい若い女の人が翻訳ものの推理小説を耽読しているのをよく見かける。ある週刊誌の記事によると、ある有力な広告代理店の最近の調査では、テレビ番組でスリラーものが「面白い」と答えたパーセンテージは、東京、阪神とも女性の方が男性よりも四・五パーセントから一八・九パーセントほど上まわっているそうである。コメディやメロドラマ、ホーム・ドラマなどよりもスリラー・ドラマの方が女性にうけているという結果が出たというのである。以前は、タンテイ小説というと女性読者にはあまり顧みられないものだった。それが近頃なぜ急に読まれだしたのか。それは近ごろのロマン小説がつまらなくなったからであろう。
作品分類 随筆
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