松本清張(1095)絢爛たる流離 第十話 安全率

〔(株)文藝春秋=全集1(1971/06/20):【絢爛たる流離】第十話〕

題名 絢爛たる流離 第十話 安全率
読み ケンランタルリュリ ダイ10ワ アンゼンリツ
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名(連作)=絢爛たる流離
●全12話=全集(全12話)
 1.
土俗玩具 (1086)
 2.小町鼓 (1087)
 3.
百済の草 (1088)
 4.
走路 (1089)
 5.
雨の二階 (1090)
 6.
夕日の城 (1091)
 7.
 (1092)
 8.
切符 (1093)
 9.
代筆 (1094)
10.
安全率
 
(1095)
11.
陰影 (1096)
12.
消滅 (1097)
本の題名 松本清張全集 2 眼の壁・絢爛たる流離【蔵書No0021】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1971/06/20●初版
価格 800
発表雑誌/発表場所 「婦人公論」
作品発表 年月日 1963年(昭和38年)10月号
コードNo 19631000-00000000
書き出し 東亜鉄鋼会長加久隆平が初めて福島淳一の声を電話で聞いたのは六月十二日の夜だった。それは成城の自宅にかかってきた。ちょうど、会社から帰ったところで、妻も娘もどこかの招待で観劇に呼ばれ留守をしていた。だから、女中の取次ぎで加久隆平は気軽に電話口に出る気持ちになっている。人間いくらか孤独の状態になったとき、知らない人間の声でもつい聞いてみたくなるものらしい。「ぼく、福島と申します。御主人でしょうか?」相手は若々しいが大きな声を出した。「そうですが、あなたはどちらの福島さんですか?」加久隆平は福島という人間には瞬間でも十人ばかり思い当たる。加久はいま東亜鉄鋼の会長となっているが、もともと事業家出身ではなく、官僚上がりの政治家に近かった。
作品分類 小説(短編/連作) 16P×1000=16000
検索キーワード 総学連・東亜鉄鋼・バー・コスタリカ・学生運動・反安保闘争・革命前夜・×印・ガラス・デモ・資本家