松本清張(1093)絢爛たる流離 第八話 切符

〔(株)文藝春秋=全集1(1971/06/20):【絢爛たる流離】第八話〕

題名 絢爛たる流離 第八話 切符
読み ケンランタルリュリ ダイ08ワ キップ
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名(連作)=絢爛たる流離
●全12話=全集(全12話)
 1.
土俗玩具(1086)
 2.小町鼓 (1087)
 3.
百済の草 (1088)
 4.
走路 (1089)
 5.
雨の二階 (1090)
 6.
夕日の城 (1091)
 7.
 (1092)
 
8.切符 (1093)
 9.
代筆 (1094)
10.
安全率 (1095)
11.
陰影 (1096)
12.
消滅 (1097)
本の題名 松本清張全集 2 眼の壁・絢爛たる流離【蔵書No0021】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1971/06/20●初版
価格 800
発表雑誌/発表場所 「婦人公論」
作品発表 年月日 1963年(昭和38年)8月号
コードNo 19630800-00000000
書き出し 山口県宇部市。 足立二郎は、その町の古物商であった。敗戦から数年経っていた。足立二郎は、大きな古物屋ではないが、目ぼしい古い物は何でも売れた時代で、それなりに商売繁盛をつづけていた。わざわざ北九州や京阪神からめぼしい物を彼の店に探しにくる同業者もあった。しかし、足立二郎は資金を持たない。彼は同業者のヤミ儲けを聞いて羨ましがってはいたが、元手のない悲しさは手いっぱいの商売で満足するほかはなかった。もっとも、彼にはヤマを張って伸るか反るかの取引をするような冒険心もなければ勇気もなかった。ところで、最近、同業者がやってきては店先に座っている二郎に、「あんたンとこに針金はないのかのう?」と、よく訊くようになった。針金でも、それは二十四番から二十五,六番といった細いものだった。はじめは、どのような目的でそれが探されているのか分からなかったが、あんまり業者が同じ品物を求めにくるので、その一人に訊いてみた。
作品分類 小説(短編/連作) 16P×1000=16000
検索キーワード 古物商・針金・縒・ヤリ・機械科・設計図・耶馬溪・土地取引・酒・骨董商の愛人