松本清張_小説日本芸譚(改題) 第十話 岩佐又兵衛

(原題=日本芸譚)

題名 小説日本芸譚 第十話 岩佐又兵衛
読み ショウセツニホンゲイタン ダイ10ワ イワサマタベイ
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=小説日本芸譚
(原題=日本芸譚)
●全12話
 1.
古田織部
 2.
世阿弥
 3.
千利休
 4.
運慶〔(株)文藝春秋=全集26(第一話)(1973/03/20)〕
   
運慶〔(株)光文社=青春の彷徨〕
 5.
鳥羽僧正
 6.
小堀遠州
 7.
写楽
 8.本阿弥光悦
(光悦)
 9.葛飾北斎
(北斎)
10.岩佐又兵衛
11.雪舟
12.
止利仏師
●全集(全10話)
 1.
運慶
 2.
世阿弥
 3.
千利休
 4.
雪舟
 5.
古田織部
 6.岩佐又兵衛
 7.小堀遠州
 8.
光悦
 9.
写楽
10.
止利仏師
後記
本の題名 松本清張全集 26 火の縄 小説日本芸譚/私説・日本合戦譚【蔵書No0108】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1973/03/20●初版
価格 880
発表雑誌/発表場所 「藝術新潮」
作品発表 年月日 1957年(昭和32年)10月号
コードNo 19571000-00000000
書き出し 天正六年の秋、摂津伊丹の荒木村重が織田信長に謀反した。荒木村重は微族であったが、信長が村重の用ゆるに足のを見込んで摂津に置いたのである。信長が石山本願寺攻めに手を焼き、その兵糧を入れて支援している中国の毛利との間を遮断するためだった。しかるに毛利の誘いが村重にかかり、途中で彼は信長に反逆した。信長は怒って伊丹城を攻めた。腰の重い毛利輝元は容易に後詰めに来らず、孤立した村重は数人の供と共に城を捨てて遁げ、海から毛利領尾道に奔った。この時、村重に二歳になる妾腹の子があった。母は越前北ノ庄の在の者であったというがさだかでない。村重の遁走の際に、乳母はこの子を抱いてひそかに逃れ、石山本願寺を頼った。教主の顕如にしてみれば、味方の子であるから預かって匿った。これがあとの岩佐又兵衛である。荒木の姓を隠して、母方の岩佐を称した。
作品分類 小説(短編・時代/シリーズ) 10P×1000=10000
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