松本清張_小説日本芸譚(改題) 第八話 光悦(改題)

(原題=日本芸譚)(原題=本阿弥光悦)

題名 小説日本芸譚 第八話 光悦
読み ショウセツニホンゲイタン ダイ08ワ コウエツ
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=小説日本芸譚
(原題=日本芸譚)
(原題=本阿弥光悦)
●全12話
 1.
古田織部
 2.
世阿弥
 3.
千利休
 4.
運慶〔(株)文藝春秋=全集26(第一話)(1973/03/20)〕
   
運慶〔(株)光文社=青春の彷徨〕
 5.
鳥羽僧正
 6.
小堀遠州
 7.
写楽
 8.本阿弥光悦(光悦)
 9.葛飾北斎(北斎)
10.
岩佐又兵衛
11.
雪舟
12.
止利仏師
●全集(全10話)
 1.
運慶
 2.
世阿弥
 3.
千利休
 4.
雪舟
 5.
古田織部
 6.
岩佐又兵衛
 7.
小堀遠州
 8.光悦
 9.写楽
10.
止利仏師
後記
本の題名 松本清張全集 26 火の縄 小説日本芸譚/私説・日本合戦譚【蔵書No0108】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1973/03/20●初版
価格 880
発表雑誌/発表場所 「藝術新潮」
作品発表 年月日 1957年(昭和32年)8月号
コードNo 19570800-00000000
書き出し 私どもの今住んで居ります村は、京の北に当たる鷹ヶ峰の麓でございます。村と申しましても、東西二百間、南北7町余、五十五軒の集落でございますが、住人は悉く本阿弥光悦由縁の者で、余人は一人も住んで居りません。それというのが、ここは光悦が権現様より拝領した土地で、洛中より移るとき、一族をはじめ己の仕事に関係のある職人どもを引き具して参ったからでございます。私は親父の代わりに参りました。ですから、口六十間の光悦の住いが一番大きいのは当り前でございます。京口から大徳寺の前を北に上がりますと、村の通り町になります。光悦の家は東側の真ん中にあり、その隣に養子の光瑳が口二十間、孫助が五間、光悦の弟の宗知、宗家の光徳の息子である光栄、光益らの本阿弥一門がならんでおります。その向かい側の南の端には孫の光甫、宗仁、筆屋妙喜、土田宗沢、それに宗右衛門、蓮池常有、むために道安、尾形宗柏、茶屋四郎次郎、くぼう常清らが住んでいます。尤も茶屋だけは京に大きな屋敷があって、ここは時折遊びに来るかり住居でありました。
作品分類 小説(短編・時代/シリーズ) 12P×1000=12000
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