松本清張(1109)_松本清張_死の枝(改題) 第五話 年下の男

(原題=十二の紐)

〔(株)文藝春秋=全集6(1971/01/20):【死の枝】第五話〕

題名 死の枝 第五話 年下の男
読み シノエダ ダイ05ワ トシシタノオトコ
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=死の枝
(原題=十二の紐)
●全11話=全集(11話)
 
1.交通事故死亡1名 (1105)
 2.
偽狂人の犯罪 (1106)
 3.
家紋 (1107)
 4.
史疑 (1108)
 5.年下の男 (1109)

 6.
古本 (1110)
 7.
ペルシアの測天儀 (1111)
 8.
不法建築 (1031)
 9.
入江の記憶 (1112)
10.
不在宴会 (1113)
11.土偶 (1114)
本の題名 松本清張全集 6 球形の荒野・死の枝【蔵書No0047】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1971/10/20●初版
価格 880
発表雑誌/発表場所 「小説新潮」
作品発表 年月日 1967年(昭和42年)6月号
コードNo 19670600-00000000
書き出し 大石加津子は、ある新聞社の交換手として十七年間勤めていた。十八の年に初めてレシーバーを両耳につけて以来、いまだに交換台に座っていた。十人ばかりの交換手の中ではいちばんの古顔であった。加津子は、べつにそれほど器量が悪いというのでもなかった。難を云えば髪と眉毛が薄いことと、背が少し低い程度で、まず十人並みの容貌だった。これまで彼女に結婚の話が二つや三つぐらいは無いではなかったが、何かのはずみでその全部を断って以来、ふっつりと彼女から縁談のことが跡切れてしまった。してみると、彼女がいまだに独身でいるのは自業自得ともいえるし、他の男の目を惹くに足りなかったともいえる。もしそうした強い魅力があれば、その後もひきつづき結婚の話があるはずであった。また恋愛の経験もなければならなかった。眉毛がうすい点はいくらでも描き眉で補えるのだから、それは大きな欠点にならなかったが、元来老成した感じを若いときからもっていた。二十五すぎると皮膚がかさかさになって小皺も早くから出来た。
作品分類 小説(短編/シリーズ) 15P×1000=15000
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