松本清張(1111)_松本清張_死の枝(改題) 第七話 ペルシアの測天儀

(原題=十二の紐)

〔(株)文藝春秋=全集6(1971/01/20):【死の枝】第七話〕

題名 死の枝 第七話 ペルシアの測天儀
読み シノエダ ダイ07ワ ペルシアノソクテンギ
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=死の枝
(原題=十二の紐)

●全11話=全集(11話)
 
1.交通事故死亡1名 (1105)
 2.
偽狂人の犯罪 (1106)
 3.
家紋 (1107)
 4.
史疑 (1108)
 5.
年下の男 (1109)
 6.
古本 (1110)
 7.ペルシアの測天儀 (1111)
 8.不法建築 (1031)
 9.
入江の記憶 (1112)
10.
不在宴会 (1113)
11.土偶 (1114)
本の題名 松本清張全集 6 球形の荒野・死の枝【蔵書No0047】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1971/10/20●初版
価格 880
発表雑誌/発表場所 「小説新潮」
作品発表 年月日 1967年(昭和42年)8月号
コードNo 19670800-00000000
書き出し ある金属製品会社の課長をしている沢田武雄の家に泥棒が入ったのは、二週間くらい前であった。泥棒は留守をたしかめて入った形跡がある。田沢の妻は夕方きまって近くの市場に買い物に行くし、学校から帰った子供は遊びに出かけていない。午後五時から六時くらいの間は、いわばそうした家庭の魔の時刻であった。盗られたものは現金だけだった。これは妻がタンスの引出しの着物の間に挿んでいたもので、五万円ほどの被害額だった。タンスの引出しは下から上に向かって順次開けられていた。刑事の説明によると、これは常習の窃盗犯だそうである。また、妻の帯がタンスの上の引き出しからだらりと陳列品のように畳に垂れ下がっていた。刑事の話によれば、これは泥棒仲間の呪で、帯は体を縛るものだから、それをだらりと垂れ下げておくのは逮捕されないという意味だそうである。馴れた泥棒だとは、妻の着物や洋服などはいっさい手をふれていないことでも分かった。質屋に入れたり古着屋に持って行ったりするものは、どうしても足がつく。
作品分類 小説(短編/シリーズ) 10P×1000=10000
検索キーワード 模造品・アテネ土産・窃盗常習犯・ペンダント・愛人・測天儀