松本清張_黒の図説 第三話 鴎外の碑

〔(株)文藝春秋=全集10(1973/05/20)【黒の図説】で第三話として発表〕

題名 黒の図説 第三話 鴎外の碑
読み クロノズセツ ダイ03ワ オウガイノヒ
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=黒の図説
●全12話
 1.
速力の告発
 2.
分離の時間
 3.鴎外の碑
 4.書道教授
 5.
六畳の生涯〔(株)文藝春秋=松本清張全集10〕
   
六畳の生涯〔(株)光文社=生けるパスカル〕
 6.
梅雨と西洋風呂
 7.
聞かなかった場所
 8.
生けるパスカル
 9.
遠い接近
10.
山の骨
11.
表象詩人
12.
高台の家
●全集(6話)
1.
速力の告発
2.
分離の時間
3.鴎外の碑
4.書道教授
5.
六畳の生涯
6.
梅雨と西洋風呂
本の題名 松本清張全集 10 黒の図説【蔵書No0041】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1973/05/20●初版
価格 880
発表雑誌/発表場所 「週刊朝日」
作品発表 年月日 1969年(昭和44年)9月12日号〜12月12日号
書き出し 浜村幸平は、これまで著名な文学者の著作や、その人物について考証してきた。彼が対象としたのは、明治・大正期の「文豪」といわれている作家が多い。これは浜村の事大主義からではなく、すでに相当な年月を経てから評価の決定した作家でないと「考証」の意義がないからである。多少、古典的なのはは仕方がない。しかし、浜村の筆は決して衒学的なものではない。彼はこういうものを学者の態度で書いてきたのではなく、いわば一般文学愛好者のためにその趣味を供したのである。したがって彼の書き方は多少ジャーナリスティックである。だが、学者が書くしかめつらしい文章よりときとしてすぐれている。それは、たんにわかりやすいというだけでなく、浜村の研究が文献的な資料に限定されず。また、学者の厳密な主題選択にもとらわれず、興のおもむくまま手をひろげてゆくので、思わぬところに珍重すべき材料を採取しているからである。
作品分類 小説(中編/シリーズ) 84P×1000=84000
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