第一回清張マニア認定試験中級(第1回) 解答

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中級(20問)(試験時間30分)

問題 正解
問 1 ●松本清張の生誕地に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。(現在の住居表示)

1.山口県下関市

2.福岡県北九州市

3.佐賀県佐賀市
問 2 ●松本清張の本名は、次の記述のうち、正しいものはどれか。

1.松本 清美(マツモト キヨミ)

2.松本 清張(マツモト キヨハル)

3.松本 峯太郎(マツモト ミネタロウ)
問 3 ●松本清張に関する次の記述で、間違っているものはどれか。

1.1961年(昭和36年)直木賞の選考委員になる。

2.1968年(昭和43年)第15回菊池寛賞を受賞する。正解は1970年第18回。

3.1971年(昭和46年)日本推理作家協会会長に就任する。
問 4 ●松本清張の小説で「無宿人別帳」(全12話)にないタイトルはどれか。

1.「いびき」 「いびき」は独立した短編

2.「おのれの顔」

3.「俺は知らない」
問 5 ●松本清張の小説で発表時の作品名から改題された作品で次の記述のうち、
  正しいものはどれか。

1.原題「死に神」         改題「疑惑」

2.原題「石路」          改題「沈下」

3.原題「氷の燈火」       改題「山峡の章」
問 6 ●松本清張の小説で「森」のつくタイトルで、実際にはないものはどれか。

1.「真贋の森」

2.「果実の森」 正解は「花実のない森」

3.「証言の森」
問 7 ●松本清張の小説で以下の題名で、時代小説はどれか。

1.「鬼火の町」 「風の視線」・「風紋」は長編現代小説

2.「風の視線」

3.「風紋」 
問 8 ●松本清張の「昭和史発掘」のテーマで、そのタイトルが間違っているものはどれか。

1.「芥川龍之介の死」

2.「小林多喜二の死」

3.「佐分利公使の死」 正解は「佐分利公使の怪死」 
問 9 ●松本清張の短編小説「神の里事件」をキーワードで表すと以下の記述で正しいものはどれか。

1.播磨風土記・バスガール・巫女・豊道教・高産儒教・鍛冶屋・教祖御神鏡・新興宗教・加古川

2.文化部次長・大学教授・仁多郡屋神村・宇和島・砂鉄工場・出雲地方・離縁・刀剣 「暗線」

3.新聞記者・GHQ・アメリカ占領軍・北海道礼文島・観測地点・勝利国 「金環食」
問 10 ●次の文章は、(株)光文社(KAPPANOVELS)刊の本のカバーに書かれた紹介文である。
  作品名で正しいものはどれか。

>宵の銀座、人出のただ中で美人に接吻し、洋品店のウインドーをたたきこわした男−−−
彼は堂々とそれをやってのけ、悠々と捕らえられた。あたかも、捕らえられることが彼の目的で
>あったかのように。この奇妙な出来事を発端として、硯つくりの青年崎津弘吉は、怪事件の渦中
>に巻き込まれてゆく。外国使節団団長射殺事件の犯人として逮捕されたとき、彼は自分の落ち
1.「考える葉」

2.「二重葉脈」

3.「溺れ谷」
問 11 ●以下は松本清張の短編小説「張込み」の最後の文章である。
  正しい記述はどれか。

1.この女は数時間の生命を燃やしたに過ぎなかった。今晩から、また、猫背の吝嗇な夫と三人
  の継子との生活の中に戻らなければならない。
  そして明日からは、そんな情熱がひそんでいようとは思われない平凡な顔で、
  洗濯物を干しているに違いない。

2.この女は数時間の生命を燃やしたに過ぎなかった。明日から、また、猫背の吝嗇な夫と三人
  の継子との生活の中に戻らなければならない。
  そして今晩からは、そんな情熱がひそんでいようとは思われない平凡な顔で、編物器械を
  いじっているに違いない。

3.この女は数時間の生命を燃やしたに過ぎなかった。今晩から、また、猫背の吝嗇な夫と三人
  の継子との生活の中に戻らなければならない。
  そして明日からは、そんな情熱がひそんでいようとは思われない平凡な顔で、編物器械を
  いじっているに違いない。
問 12 ●松本清張の小説で「武蔵野」を舞台にした小説は以下に揚げるタイトルでどれか。

1.「山峡の章」

2.「高校殺人事件」

3.「雑草群落」
問 13 ●松本清張の長編小説で和布神社の神事の写真がアリバイに利用された作品名はどれか。

1.「霧の旗」

2.「眼の壁」

3.「時間の習俗」
問 14 ●松本清張の連作小説で「絢爛たる流離」で以下の題名で間違っているものはどれか。
(訂正)正しいものはどれか/2007年12月21日


1.土俗玩具/小町鼓/百済の草/走路/雨の二階/夕日の城

2.交通事故死亡1名/偽狂人の犯罪/家紋/史疑/年下の男/古本 「死の枝」

3.大黒屋/大山詣で/山椒魚/三人の留守居役/蔵の中/女義太夫 「彩色江戸切り絵図」
問 15 ●松本清張の短編小説「二冊の同じ本」の同じ本とされるタイトルはどれか。

1.『世界史研究』

2.『東洋史研究』

3.『東洋研究史』
問 16 ●以下の文章は松本清張の著書の『帯』(腰巻き)の紹介文である。
  「中央流紗」(河出書房新社/1975年初版)の文章はどれか。

1.わずかな歪みが招いた悲劇!愛が綻び、欲望が顔を見せる時ひとは無限に拡がる
  自己愛のささやきを心の闇に聞く「水の肌」

2.生け贄にされるのは常に下積みの人間なのか!
  砂糖をめぐる”黒い霧”をみつめる下級官吏の恐ろしい疑惑。松本清張の推理傑作

3.銀座の女たちの華麗な夜の戦い巨匠が描くネオン街の美しき蝶たちの生態「幻華」
問 17 ●松本清張の長編小説で「点と線」の書き出しは以下のどれか。

1.板垣貞夫は東京から米子空港に午前十一時ごろに着いた。
  着陸の前、厚い雲の下から現れた街は白く、大山は裾野のほうだけぼやけている。「数の風景」

2.安田辰郎は、一月一三日の夜、赤坂の割烹料亭「小雪」に一人の客を招待した。
  客の正体は、某省のある部長である。安田辰郎は、機械工具商安田商会を経営している。

3.梅木隆介は所沢街道を田無の方面に走っていた。
  この小型乗用車は、去年の暮れのボーナスと今年の夏とを半分ずつ合わせて頭金にし、
  あとは、月賦払いで手に入れた。「花実のない森」
問 18 ●松本清張の小説で、素人探偵や犯人を崖っぷちに追いつめ自白させる場面等、テレビの
  「2時間サスペンスドラマ」の原点とされる小説と言われた作品はどれか。

1.「詩城の旅人」

2.「ゼロの焦点」

3.「球形の荒野」
問 19 ●松本清張の短編小説で以下に揚げるタイトルで殺人事件のある作品はどれか。

1.「潜在光景」

2.「余生の幅」

3.「延命の負債」
問 20 ●松本清張の長編小説、「砂の器」に登場する刑事の名前で、次の記述のうち、
  正しいものはどれか。

1.鳥飼重太郎

2.三木謙一 (鳥飼重太郎は「点と線」・今井栄二郎は「今西栄太郎」が正解)

3.今井栄二郎
B

 

問題の難易度

問題作成者の評価
(簡単) 5問
(普通) 9問
(難題) 6問

 

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