松本清張_権力構造の魔性(文学と社会 松本清張対談集)対談

<対談・小林直樹>

題名 権力構造の魔性(文学と社会 松本清張対談集) 対談
読み ケンリョクコウゾウノマショウ(ブンガクトシャカイ マツモトセイチョウタイダンシュウ)
原題/改題/副題/備考 <対談・小林直樹>

●シリーズ名=松本清張対談集

 1.推理小説の魅力               対談=斉藤美智子
 2.
文学は誰のためのものか        座談会=有馬頼義・柴田錬三郎・松本清張
 3.
松川裁判を見つめて           座談会=広津和郎・北条秀司・松本清張
 4.
新聞の現状をどう変えるか         対談=加藤周一
 5.
「自主独立路線」のうちそと          対談=宮本顕治
 6.
文学五十年、この孤独な歩み       対談=大佛次郎
 7.
夫婦喧嘩が傑作を生む           対談=林武
 8.
人間性の尊厳を求めて           対談=本多勝一
 9.
明治45年と昭和45年が意味するもの   対談=松島栄一
10.権力構造の魔性             対談=小林直樹
11.”ゆらぐ司法”はなぜ恐いか        対談=潮見俊隆
12.
日本の歴史と日本人            対談=司馬遼太郎
13.
スパイ・特高・ロッキード     座談会/司会=山下文男・大野達三・松本清張
本の題名 文学と社会 松本清張対談集【蔵書No0200】
出版社 (株)新日本出版社
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1977/06/30●初版
価格 1200
発表雑誌/発表場所 「潮」
作品発表 年月日 1970年(昭和45年)12月号
書き出し 本誌 今日のテーマは、日本の支配構造を解明していく企画の総論という形でお願いしたいと思います。
    お二人ともに、権力の持っている暗い面を、いろいろな角度からこれまで問題にされてきましたが、
    なぜそういう問題に深く関心を向けられるようになったかという動機から、お話いただきたいと
    思います。
小林 一口にいえば、戦争体験と戦後体験ということですね。まず軍隊の生活は、いろいろな意味で権力
    とは一体何なのかということを反省させる非常に重要なきっかけと資料になったと思うのです。
    卑近な例をあげますと、馬鹿馬鹿しい理由で、古兵とか下士官にしゅっちゅう殴られる。
    その建前上の理由は、天皇を頂点とする上下の系列からきている命令権にあったわけです「天皇
    の命令」という名で、兵隊は愚にもつかぬことで撲られたり、銃に土下座をさせられたり、戦場では
    死地にとびこめと命ぜられたりしたのですが、一体なぜそういう命や支配に服従しなければならない
    のか、という基本的な問題を考えさせられました。
作品分類 対談/社会評論
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