<対談・本多勝一>
題名 | 人間性の尊厳を求めて(文学と社会 松本清張対談集) 対談 |
読み | ニンゲンセイノソンゲンヲモトメテ(ブンガクトシャカイ マツモトセイチョウタイダンシュウ) |
原題/改題/副題/備考 | <対談・本多勝一> ●シリーズ名=松本清張対談集 1.推理小説の魅力 対談=斉藤美智子 2.文学は誰のためのものか 座談会=有馬頼義・柴田錬三郎・松本清張 3.松川裁判を見つめて 座談会=広津和郎・北条秀司・松本清張 4.新聞の現状をどう変えるか 対談=加藤周一 5.「自主独立路線」のうちそと 対談=宮本顕治 6.文学五十年、この孤独な歩み 対談=大佛次郎 7.夫婦喧嘩が傑作を生む 対談=林武 8.人間性の尊厳を求めて 対談=本多勝一 9.明治45年と昭和45年が意味するもの 対談=松島栄一 10.権力構造の魔性 対談=小林直樹 11.”ゆらぐ司法”はなぜ恐いか 対談=潮見俊隆 12.日本の歴史と日本人 対談=司馬遼太郎 13.スパイ・特高・ロッキード 座談会/司会=山下文男・大野達三・松本清張 |
本の題名 | 文学と社会 松本清張対談集■【蔵書No0200】 |
出版社 | (株)新日本出版社 |
本のサイズ | A5(普通) |
初版&購入版.年月日 | 1977/06/30●初版 |
価格 | 1200 |
発表雑誌/発表場所 | 「潮」 |
作品発表 年月日 | 1970年(昭和45年)2月号 |
書き出し | 松本 本多さんが朝日新聞に書かれた「黒い世界」−−ニューヨーク・ハーレムや、アメリカ南部へ潜入 してのレポート(注。のちに単行本『アメリカ合衆国』〔朝日新聞社〕にまとめられている)だけど、 あれは大変だったでしょう。ぼくも人種問題には関心を抱いているのだが、民主主義を唱えてい るアメリカの最大の矛盾は、人種差別「ジムクロー法」(注。宗教、教育のほかに、公共運輸機関、 レストランその他の公共の場所での人種差別)というものが、いまだに根強く残っていることだね。 本多 まったく。私も現地に行ってみて、本当に驚きました。出かける前に、ある程度本を読んではいたん ですが、現実があんまりひどいんでびっくりしちゃいましてね。 黒人やアジア人を見る白人の目が、異様にけわしい。「空室」とカンバンがでているホテルでも、 白人以外は泊めないとか.......ひどいもんですよ。 そういう事実を知ってから、アメリカ人がよその国へ行って「民主主義だ」「自由だ」「平等だ」と説く のが、チャンチャラおかしくなっちゃた。もうこれからは何かいったら「おたくの国でやってください」 といおうと思ってね(笑い)。「どうぞ、自分の国でおやりください」と、公然といいますよ。 よく平和部隊なんてのが合衆国から外へ出てるけど、あれは本当に偽善のかたまりだと思う。 とんでもないことですよ。 |
作品分類 | 対談/社会評論 |
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