夜が怕い(完成登録:078)

題名�A 草の径 第七話 夜が怕い
読み クサノミチ ダイ07ワ ヨルガコワイ
原題/改題/副題/備考 【重複】〔(株)文藝春秋=草の径〕
【重複】〔(株)文藝春秋=松本清張全集66〕
月刊文藝春秋連載

1.
ネッカー川の影
2.死者の眼の犯人像(
改題=死者の網膜犯人像)
3.
「隠り人」日記抄
4.
モーツアルトの伯楽
5.無限の渦巻文様(
改題=呪術の渦巻文様)
6.
老公
7.夜が怕い

※順番は発表当時の順
●宮部みゆきセレクション
(戦い続けた男の素顔)松本清張傑作選
 1.「月」
 2.「
恩義の紐」
 3.「
入江の記憶」
 4.「
夜が怕い」
 5.「
田舎医師」
 6.「
父系の指」
 7.「
流れの中に」
 8.「
暗線」
 9.「
ひとり旅」
10.「
絵はがきの少女」
11.「
河西電気出張所」
12.「
泥炭地」
本の題名 宮部みゆき 戦い続けた男の素顔:松本清張傑作選■【蔵書No0224】
出版社 新潮社
本のサイズ B5普通
初版&購入版.年月日 2009/07/30●初版
価格 1680(本体1600円)/中古(590円+送料:250円)
発表雑誌/発表場所 月刊「文藝春秋」
作品発表 年月日 1991年(平成03年)2月号
コードNo 19910200-00000000
書き出し その総合病院では夜の宿直に医師若干名と看護婦数名を置いていた。医師の人数が書けないのは、夜なかにベットの呼鈴を押してゆっくりとやってきた看護婦に、先生に来てほしいと云っても、一度として顔を見せたことがないからである。医師は宿直室に一人なのか二人なのか、それとも三人なのかわからない。看護婦は当直の先生の数を言明しない。私は七十五になるが、胃潰瘍でこの病院の東病棟に二カ月前から入院している。胃潰瘍と医者はいうが、癌だと自分ではわかっている。十年前に胃の三分の二を除去したが、二年前からまた様子がおかしくなった。年寄りの癌は緩慢に進行する。それに近ごろは制癌に効くいい薬ができた。私は個室に入っている。入院を申し込んだとき、いいぐあいに個室が一つ空いていた。私は小企業を営々と経営してきて、今は長男に代を譲っているが、個室の費用ぐらいは出せる。
作品分類 小説(短編/シリーズ)
検索キーワード 胃潰瘍・癌・入院・病院・看護婦・付添・父・里子・家出・砂鉄・たたら鉄・4人の息子・小さい耳・夜道