題名B | 月 | |
読み | ツキ | |
原題/改題/副題/備考 | 【重複】〔(株)角川書店=延命の負債(角川文庫〕 【重複】〔(株)文藝春秋=松本清張全集38〕 ●宮部みゆきセレクション(戦い続けた男の素顔)松本清張傑作選 1.「月」 2.「恩義の紐」 3.「入江の記憶」 4.「夜が怕い」 5.「田舎医師」 6.「父系の指」 7.「流れの中に」 8.「暗線」 9.「ひとり旅」 10.「絵はがきの少女」 11.「河西電気出張所」 12.「泥炭地」 |
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本の題名 | 宮部みゆき 戦い続けた男の素顔:松本清張傑作選■【蔵書No0224】 | |
出版社 | 新潮社 | |
本のサイズ | B5普通 | |
初版&購入版.年月日 | 2009/07/30●初版 | |
価格 | 1680(本体1600円)/中古(590円+送料:250円) | |
発表雑誌/発表場所 | 「別冊文藝春秋」 | |
作品発表 年月日 | 1967年(昭和42年)6月号 | |
書き出し | 伊豆亨の恩師は岡谷冀山である。岡谷冀山は、専門の上代史のほかに考古学、人類学、仏教美術、地誌学、民俗学などにも一見識を持っていた。いかにも明治の学者らしい、開拓的な視野の広さであった。岡谷は、元勲といわれる権力者や財閥に結びついいていた。官学の大御所であった。彼の門下からは多くの逸材が出ている。昭和初頭出版の「冀山岡谷梅次郎先生伝」には弟子たちが回想文を寄せているが、東京帝国大学総長、博物館長、宮内庁御用掛、東大史編纂所長といったほかに帝大教授や、私大の学長の名がならんでいる。これらの門下生はいずれもそれぞれの分野で一家をなしていた。かれらは史学はもとより、谷岡の精力的だが趣味的な研究の一部ずつをもらい、そのほうで権威になっていた。明治の啓蒙的な彼の学問は。これらの弟子たちによって近代的研究となり、細分化され、精緻になり、科学的となったが、その基盤となった谷岡の大きさが分かる。同時に、これら門下生を学界のよう要所要所に配分した彼のボスぶりも知れるというものである。 | |
作品分類 | 小説(短編) | |
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