第八回清張マニア認定試験初級(第6回) 解答

ページの最後

*****************************************

初級(15問)(試験時間10分)



問題

以下の設問の文章が正しいものは○、間違っているものは×を付けなさい

 
問 1 松本清張は生涯独身を貫いた。

1936年(昭和11年)27で結婚。3人の子供がいる(1女2男)
×
問 2 松本清張は、1992年8月4日に亡くなったが、墓石は、八王子の富士見台霊園にある。

八王子市内が一望できる場所で、富士見台霊園である。
 
   B 
問 3 松本清張は、国民栄誉賞を受章した。

文化勲章等、国家や政府から直接的な表彰は受けていない。
  ×
   A
問 4 松本清張の作品名(小説)を、50音で分類すると「る」で始まる題名の小説はない。改題も含む。

留守宅の事件」、「流人騒ぎ」(【無宿人別帳】第七話) がある。
  ×
   B
問 5 松本清張の小説「憎悪の依頼」の「依頼」は、殺人の依頼である。

何を頼んだのか?具体的に書かれていないが、女(都貴子)を誘惑して、その後、
捨ててほしいとでも云うことだろう。殺人の依頼ではない。
  ×
   C
問 6 小説「共犯者」の共犯者は男であるが、女を主人公としてドラマ化されたこともある。

●テレビドラマ
1 1960年版
2 1962年版
3 1964年版
4 1983年版
5 2006年版
6 2015年版

初期のドラマ化は原作に忠実だが、2006年.2015年は主人公が女性に代わっている。【共犯者
 
   
問 7 松本清張の小説「骨折(グルノーブルの吹奏)」は、文字数500程度の清張の
最短編作品とされている。


第9回世界推理小説会議に招かれ、「グルノーブルを舞台にした世界推理小説コント競作」として発表されたものである。依頼は原稿用紙(400字詰め)2枚半以内。骨折(グルノーブルの吹奏)
 
   B
問 8 以下の登場人物は、松本清張の作品「渡された場面」に登場する。
登場人物名
真野信子・下坂一夫・小寺康司・古賀伍市・香春銀昨


正しい:【渡された場面
 
   C
問 9 シリーズ作品「黒い濁流」は、短編集である。

間違い:そもそも、清張作品には「黒い濁流」なる題名の小説はない。【シリーズ作品
※参考:黒い濁流滝 龍太郎著がある。
  ×
   B
問 10 相模屋、書生、車夫、喧嘩、手慰み、料理屋をキーワードとする小説は、「くるま宿」が考えられる。

くるま宿】の検索キーワード
正しい:相模屋、小石川、太政官出仕、書生、車夫、喧嘩、手慰み、料理屋、竹卯、屯所、越後屋 
 
   C
問 11 松本清張の作品には、実際に起きた事件を題材に書かれた小説がいくつかあるが、
「日光中宮司事件」「小説3億事件」「留守宅の事件」などがそれに当たる。


間違い:【留守宅の事件】は該当する題材はない。「日光中宮司事件」・「小説3億事件
  ×
   B
問 12 松本清張の小説「任務」「遠い接近」の共通点は軍隊生活である。

正しい:【任務】・【遠い接近】  ※蛇足の尾ひれ 『遠い接近と任務
 
   B
問 13 落胆、失望、それでも江藤新平の逃亡は続く。
希望の地、土佐に向かうが、希望をたたれた江藤の末路は...

上記の記述から考えられる、小説の題名は「梟示抄」である。

正しい:梟示抄
 
   
問 14 シリーズ作品「禁忌の連歌」は、3作品で「状況曲線」「天才画の女」「黒革の手帳」である。

正しい:状況曲線(上・下)」「天才画の女」「黒革の手帳(上・下)  シリーズ作品
 
   C
問 15 松本清張の作品、「鬼火の町」「火の記憶」は、火災現場を舞台とした作品である。

間違い:何れも火災現場とは関係ない。鬼火の町】・【火の記憶
  ×
   B


問題の難易度

問題作成者の評価
(簡単) 2問
(普通) 10問
(難題) 3問

ページのTOP

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「日本清張学会」のTOPページへ