松本清張(1069)__火の記憶(改題)(改稿)

(原題=記憶)

題名 火の記憶
読み ヒノキオク
原題/改題/副題/備考 (原題=記憶)
本の題名 松本清張全集 35 或る「小倉日記」伝・短編1【蔵書No0106】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1972/02/20●初版
価格 880
発表雑誌/発表場所 「小説公園」
作品表発表 年月日 1953年(昭和28年)10月号
コードNo 19531000-0000000
書き出し 頼子が高村泰雄との交際から結婚にすすむ時、兄から一寸故障があった。兄の貞一は泰雄に二,三回会って彼の人物を知っている。貞一の苦情というのは泰雄の人柄でなく、泰雄の戸籍謄本を見てからのことだった。その戸籍面には、母死亡、同胞のないのはいいとして、その父が失踪宣告を記されて名前が除籍されていた。「これはどうしたのだ、頼子は高村君からこのことで何か聞いたかい?」滅多にないことだから、貞一が気にかけたのであろう。頼子の家では父が亡くなってからは万事この兄が中心になっている。三十五歳、ある出版社に勤め、既に子供がいる。「ええ、何かご商売に失敗なすって、家出されたまま、消息がないと仰言っていましたわ」それはその通りに頼子は聞いていた。が、泰雄がそれを云ったときの言葉の調子は何か苦渋なものが隠されているように感じられた。それで悪いような気がして、そのとき、頼子は深くは訊かなかった。
作品分類 小説(短編) 11P×1000=11000
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