松本清張_父系の指

題名A 父系の指
読み フケイノユビ
原題/改題/副題/備考 【重複】〔(株)文藝春秋=松本清張全集35 或る「小倉日記」伝・短編1〕

宮部みゆきセレクション(戦い続けた男の素顔)松本清張傑作選
 1.「
 2.「
恩義の紐
 3.「
入江の記憶
 4.「
夜が怕い
 5.「
田舎医師
 6.「
父系の指
 7.「
流れの中に
 8.「
暗線
 9.「
ひとり旅
10.「
絵はがきの少女
11.「
河西電気出張所
12.「
泥炭地」  
本の題名 宮部みゆき 戦い続けた男の素顔:松本清張傑作選【蔵書No0224】
出版社 新潮社
本のサイズ B5普通
初版&購入版.年月日 2009/07/30●初版
価格 1680(本体1600円)/中古(590円+送料:250円)
発表雑誌/発表場所 「新潮」
作品発表 年月日 1955年(昭和30年)9月号
コードNo 19550900-00000000
書き出し 私の父は伯耆の山村に生まれた。中国山脈の脊梁に近い山奥である。生まれた家はかなり裕福な地主でしかも長男であった。それが七ヵ月ぐらいで貧乏な百姓夫婦のところに里子に出され、そのまま実家に帰ることができなかった。里子とはいったものの、半分貰い子の約束ではなかったかと思う。そこに何か事情がありげであるが、父を産んだ実母が一時婚家を去ったという父の洩らしたある時の話で、不確かな想像をめぐらせるだけである。父の一生の伴侶として正確に肩をならべて離れなかった”不運”は、はやくも生後七ヵ月にして父の傍に大股でよりそってきたようである。父が里子に出されるという運命がなかったら、その地方ではともかく指折りの地主のあととりとして、自分の生涯を苦しめた貧乏とは出会わずにすんだであろう。事実、父のあとからうまれた弟は、その財産をうけついで、あとで書くような境遇をつくった。
作品分類 小説(短編)
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