松本清張(1133)_影の車_突風(【影の車】第八話として発表)

※全集から外れる。

題名 突風
読み トップウ
原題/改題/副題/備考 【同姓同名】
●シリーズ名=影の車
●全8話
1.
確証
2.
万葉翡翠
3.
薄化粧の男
4.
潜在光景〔(株)文藝春秋=松本清張全集1〕
  
潜在光景〔(株)新潮社=共犯者〕
  
潜在光景〔(株)角川書店=潜在光景〕
5.
典雅な姉弟〔(株)文藝春秋=松本清張全集1〕
  
典雅な姉弟〔(株)新潮社=共犯者〕
6.
田舎医師
7.
鉢植えを買う女
8.突風〔中央公論新社:文庫(中公文庫)〕


●中央公論新社=突風
突風
本の題名 突風【蔵書No0037】
出版社 中央公論新社
本のサイズ 文庫(中公文庫)
初版&購入版.年月日 1974/03/10●28版2002/06/25
価格 571+税(5%)
発表雑誌/発表場所 「婦人公論」
作品発表 年月日 1961年(昭和36年)8月号
コードNo 19610800-00000000
書き出し 葉村明子が夫の寿男の浮気に気付いたのは、それがはじまって三月ばかり後だった。寿男はある商事会社の総務部長だが、四十一歳という年齢と、相当な収入と、かなり自由なる交際費とで、浮気を始める条件は揃っている。夫に出張と宴会とが多くなった。時間的にもそれは浮気の一つの素地であった。社用の交際で深夜にかえって来てもおかしくはない。出張の予定が一日遅れても、自然だった。その発見の手懸かりはきわめて平凡なところにあった。たとえば、明子がズボンを始末するとポケットのハンカチが夫のものでなかったり、ワイシャツの衿のところにルージュのあとが付いていたりした。「バーの女だよ」と寿男は明子に云った。「近ごろは、バーの女はサービス過剰でね、おもしろがって客にへばりついてくるんだ」最初はその説明で納得できた。
作品分類 小説(短編/シリーズ) 39P×640=24960
検索キーワード 浮気・総務部長・ヒモ・私立探偵・バー・内縁の夫・調査報告書・洗面道具